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探究から研究へ そして未来を創る

共生社会探究(中学)

中等部の1年から3年までの総合的な学習の時間に、高齢者の疑似体験、障がい者や支援者による講話、フィールドワーク、地域交流マップ作りなどを行います。さまざまな「体験」を通じた「共感」や、「新たな視点」を得ることで、探究のテーマを発見し、深く探究する力を養います。

 

新しい学び

  • 中等部では総合的な学習として、共生社会探究に取り組み、高等部では総合的探究として、理数探究や英語探究、及び総合探究などの先進的な探究系を設けています。
  • すべての教科学習において、主体的な学びが求められています。本校では各教科学習でも、探究的な学びを学習評価の観点別評価につなげる研究開発を進めています。
探究学習

探究者 ― Inquirer ―
を育てる学習

理数探究系

  • 理数系の自然科学分野で、生徒が興味を持つテーマに沿って行う課題研究です。観察や実験、調査などの基本的なスキルとともに、課題を設定して仮説を立て、事象をデータ分析する方法や、信頼性の高い情報を整理することなど、探究プロセスを繰り返しながら研究する姿勢を養います。
    さらに研究成果を発信する力を磨くため、校内の探究発表会を経て、校外での発表にも挑戦します。これまで校外ではJSEC(高校生・高専生科学技術チャレンジ)、つくばサイエンスエッジ、サイエンスキャッスル、グローバルリンク国際大会、日本生態学会、日本学生科学賞、高校環境科学賞などの発表会に参加し、入賞もしています。

英語探究系

  • 英語をツールにして、グローカル(国際&地域)な社会課題に貢献する課題研究です。とくに英語探究では、自分たちで実行することが可能なテーマの設定、リサーチクェスチョンや先行研究調査などを繰り返し、実際のフィールドワークとしてアクションを起こすことが求められます。
    具体的には地域コミュニティの活性化や、日本語学校の学生サポート、カンボジアの英語教育支援、ザンビアの女子生徒支援、フィリピンの学校と共同した廃棄物資源活用、地方の農業問題(新規就農者支援)など多岐にわたっています。さらに他校との探究交流会や専門家を招いた探究発表会「究コン」を開催しています。

総合探究系

  • 高校の総合的な探究学習に関わる、様々な分野の専門家の協力により行う課題研究です。高等部の特進選抜(高入生)一貫選抜(内進生)の類型生徒を対象に実施します。
    現在のところ、1年次には、難民支援や地域医療・福祉、空間デザイン・まちづくり、アプリ制作などのテーマの下で、各自が取り組みたいテーマを選択して、社会実装に向けた課題研究のプロセスを協働的に学びます。さらに2年次には、生徒各自が「一人で進める課題研究」を目標にして取り組みます。その成果は校内探究発表会で、全員がポスター発表などで報告し、3年次の大学進学の総合型選抜などにもつなげます。
     

探究ワークショプ(GLOBAL WEEK)

  • 「立場を超えて互いに学び合う1週間」というスローガンのもと、例年11月頃に実施しているグローバルウィークの探究ワークショップは、高度な探究課題に触れる機会でもあり、研究発表のモデルに出会う機会にもなっています。現在は、グローバル課題に限らず、多くの大学や企業、NPOなどの研究者や専門家、卒業生や在校生も話題提供者になっています。さらに北里大学から、医療・生命科学系の多くのエキスパートが多数加わり、全体で60〜90の探究ワークショップ(講座)を開講しています。参加対象としている生徒は、主として中等部3年から高等部2年です。

世界に広がる海外研修・海外留学 

中等部短期留学

中等部3年で、英語基礎力が身についた希望者は、10週間(7月後半〜9月末まで)、ニュージーランド北島の公立学校に各校2名、ホームステイをしながら現地の生徒と一緒に学ぶ短期留学制度があります。日本の学校とは異なる教育環境で学んだ成果を、帰国後に全員が英語で報告発表します。

海外・国内研修

高等部2年の夏期休業中に、多方面の行き先から各自が選択して、研修旅行に出かけます。科学の学びをするオーストラリア・ブリスベーン、英語の学びをするカナダ・ヴィクトリアや、オーストラリア・シドニー、アジア(マレーシア・カンボジア)の他、北海道・東北方面のコースがあります。

海外留学制度

1年間(10ヶ月以上)海外の高校に留学する場合、留学期間中の単位を認定する制度です。本校ではオーストラリア・ブリスベーンの州立高校に、英語能力に応じた学年に所属する留学について、東京都私学財団の支援金を利用できる制度を設けています。

トビタテ留学JAPAN

文部科学省が、企業からの支援を受けて主催している留学プログラムです。生徒自身が留学の内容などを企画し、審査に合格すると一定の留学費用が支援される制度です。2015年の開設以来、本校では11年間の累計で25名が採択されています。

ハーバードプライズブック

ハーバード大学同窓会が、高校2年生の優秀な生徒で、課外活動や国際協力に高い関心を持ち、リーダーシップを発揮した者に、賞状と英語の本を贈呈する取り組みです。世界で約2千の高校が参加しており、本校は2013年より対象校となっています。

国際学校交流

本校は1964年(半世紀以上前)に、生徒を海外に派遣する制度を始めた国際教育先進校です。長い歴史を通じて培ってきた海外交流校が世界に広がっています。それらの海外交流校の生徒たちが本校を訪れる、多くの「国際学校交流」の機会があります。

TOPIC

英語検定の取得状況

国際対話力のベースとなる英語力。その英語検定資格の到達度を高めることに全校的に取り組んでいます。2024年度の中等部3年は70%が準2級以上、高等部3年は75%が2級以上を取得しています。