教科の特性を活かした学び方を、3つの学習カテゴリーで構成しています。英語・数学・国語は体系性を重視しながら次第に高度な知識を身につけていく「系統学習」、理科・社会は自然や社会に対する探究的思考や経験を重視した「探究学習」、その他の芸術・家庭・体育や道徳などの実践的な教科は、総合的学習とリンクする「統合学習」です。
楽しいと感じられる内容を盛り込みながら、言語としての英語からコミュニケーションツールとしての英語に発展できるようなカリキュラムを編成しています。
本校では国際社会で実際に使える英語を身につけるために、正しい英文を繰り返し発音し、それを自分の耳で聞くこと、そしてそれを書いて覚えることから始め、英語に慣れさせていきます。公立の1.5倍となる週7時間、3年間で600時間以上となる時間数を英語に充てて英語の基礎力をしっかりと養成していきます。その成果の1つとして、中等部修了までに英検準2級合格を目標としています。(*2024年度の中3修了時の英検準2級以上の取得率は70%)
解く過程を重視し、なぜそうするのかを深く考え、筋道を立てて表現する力をつけることを目標としています。授業を大切にし、そこで得た知識をくり返し使って身につけると、次第に数学的に表現することができるようになります。自信を持って表現できるようになると、自分なりの考えを持てるようになります。基礎事項の定着には、徐々に個人差が出てくるため、小テストを実施して、細かく定着状況をチェックしています。小テストを終えると、放課後のサポート学習への自主的な参加で、類題の演習を行って弱点を克服します。このように、徹底して土台固めをしています。中3で高校の教科書を使用し高2までに高校の内容を履修できる工夫しています。
論理的思考力を鍛え、内容を正確にとらえ、表現していく能力を培うことを目標としています。小説・説明文・韻文や古典など、様々な文章を通じて、感じ、考え、表現(発表)する力を養っていきます。言語に関する学習として、辞書を活用した語句の意味調べや、漢字の学習に力を注いでいます。特に、漢字の読み書きは、小テストを繰り返しながら身に付けていきます。2年次からは古典の授業も始まります。古典に親しむ機会として、1、2年次の3学期には、「百人一首大会」を開催しています。3年次は、高校への接続の学年ととらえ、高次な評論文を読解したり、主張文を書いたり、ディベートなどにも挑戦します。
1年次の段階では、フィールドワークとして夏山での自然観察が行われます。これは、洞察力や発表力を発揮して理科に対する興味を喚起させていくものです。理科学習では、1・2年次では探究学習や実験を中心に行い、学年の進行とともにテキストで学ぶ時間を増やしていきます。3年次は高校の内容も取り入れながら学習を高めていきます。実験後のまとめについては、何を知るためにこの実験を行ったのかしっかり把握できるようにレポートを作成して、学習を常に振り返りながら一つひとつの理解を知識として積み重ねていける授業を構成しています。また、講義と合わせて演習問題を解き、理解度をつぶさに確認しています。
教科書を使った教科学習と探究的な学びを組み合わせ、社会に対する知識を深めながら視野を広げていく社会科教育を実践しています。教科学習では中高生に必要な知識を網羅し、中等部では地理、歴史、公民を高等部の内容を含めて学習します。とくに中1ではオリジナル「私だけの世界地図」を制作。21世紀の社会情勢の中で自分の生活と社会の在り方を判断し、自ら生きる力を育てていくために、知識としての学習はもちろん、探究的な学習を取り入れ、創造的な学びを展開していきます。また社会科に関連する課外学習としてのフィールドワークを、中2に鎌倉方面と京都・奈良方面、中3に沖縄方面で実施しています。
実技・実習を伴うこれらの教科群については、知識だけでなく、感性や体力などを伴う、現実にやってみることのできる力を楽しく養うことが基本です。各教科の独自な体験的な学びを豊かに行うため、少人数で取り組むようにしています。また、教科の一部をクロスカリキュラム(合科学習)させることで、現実のテーマに総合的に取り組むようにしてきました。現在では、総合的学習の時間とリンクして、福祉や国際に関連する「共生社会探究」を基本テーマとし、相互に協力しあって生きた学習をするようにしています。こららの教科群の課外活動を、総合的な学習のワークショップとして行い、研究開発しています