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『英語探究』再生紙の寄付を通じたフィリピンの教育支援活動の報告③
2024/7/1
メンバー:(英語選抜クラス)北川千智、村上航、黒田百々花、近藤可奈、杉江寿子、高見澤秀有
フィリピン教育支援
フィリピン出身の先生を通じて知ったフィリピンの学校は、紙がとても不足していて電気も無い状態でした。私たちは日本から何かできることはないかいろいろ考えました。支援先のフィリピンの先生とビデオ通話を通じて話し合いを重ねたすえ、企業から募った余った紙を、この5月にはフィリピンへメッセージカードとともに紙を送ることができました。
<この活動を終えて―生徒の感想>
北川千智(現高3)
元々私自身がフィリピンに住んでいた期間があったということもあり、日常的に貧困に苦しむ現地の子ども達を見てきました。意欲はあるのに勉強ができないこの状況を変えられないかと思い、英語探求の授業で見つけたのが日本の残紙問題でした。日本の残紙問題とフィリピンの教育問題を結びつけ、解決策を考える時間はとても有意義で、その過程で様々な発見もありました。この先、少しでも貧困に苦しむ子ども達が減ることを祈っています。
村上航(現高3)
フィリピンの高等学校にて紙資源が不足し、授業の取り組みに支障が出ているという現実と、日本国内の印刷システムにおいて、依然として活用可能である紙が大量に無駄になっているという実情を知りました。
そこで国内で無駄になってしまう紙を集めてフィリピンの学校に送ることで、国内の資源廃棄問題とフィリピンの教育における問題の両者を解決できるのではないかと考え、実行しました。
黒田百々花(現高2)
フィリピンの学校で紙の送り先をきめるときに、私たちはシェバ先生の知り合いの先生がいる学校とビデオ通話を行いました。そこでフィリピンの教育の実態や子どもたちの状況などを知ることができました。そして自身の探究活動にも活かすことができました。 フィリピンの学校に紙が届き子どもたちが笑顔で紙を使っている姿をみてとても嬉しい気持ちになりました。
近藤可奈(現高2)
学校に行けることが当たり前の恵まれた環境にいる私たちが、何か彼らのために出来ることはないかと考えた結果、今回の活動をすることになりました。これからも、生まれた環境や時期によって困っている人達に対して高校生という立場で何か支援をしていけたら嬉しいです。
杉江寿子(現高2)
フィリピンへ紙を送る活動を通して国際支援の難しさと素晴らしさを学ぶことができました。当初はどうにかして紙だけでなく持続可能な支援にすることはできないかと話し合いを重ねていました。しかし支援先のフィリピンの先生にお話を伺うととにかく紙を一番必要としているとの回答を頂きました。なにが一番良い支援なのかととても悩みました。最終的には紙とメッセージカードの支援となり、フィリピンから荷物を受け取ったとの連絡を頂いたときの嬉しさは忘れません。私たちの日本での活動がフィリピンに届くように、世界が繋がっていることを実感しました。今回の国際支援を通して学んだことを今後の活動にもつなげていきます。
高見澤秀有(現高2)
国際支援を実際に行ったということはよい経験になりました。 私たちが収集できた紙というのは様々な色紙や厚紙などのべ数百枚に及びました。発送までの過程では包装が想像以上に大変でした。特に私たちを苦しめたのは、無事に海外へ発送できるために耐久性の強い包装をすること、フィリピンへ郵送できる重さに荷物を調整することです。 まず強い衝撃や雨などの水に耐えうる包装が必要でした。そこで私たちはいくつかに分けた紙の束をビニールで何重にも包みました。さらにダンボールの側面には厚紙を貼り付けた上それぞれの辺と角をガムテープで補強しました。 今回は学校から予算をいただきましたが、予算内でのフィリピンへの発送には重量の限界があったので、何度も郵便局に確認へ行ったことを思い出します。実際に受け取ったとの連絡と写真が届いた際には、ダンボールがボロボロになっていて驚きましたが、試行錯誤した発送が成功して嬉しかったです。
送った紙は無事に到着する写真が届きました。(段ボールはボロボロ)
順天生から現地の生徒へのメッセージカード
現地の先生が生徒たちにカードのメッセージを読み上げています
昨年度の活動報告 Eークラス フィリピン教育支援活動② | 順天中学校・高等学校 (junten.ed.jp)