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Sクラスの研究が科学研究の助成対象に選ばれました!

2022/3/3

Sクラス理数探究チームの研究が、日本学術振興会「奨励研究」と、「第60回下中科学研究助成金」に選ばれました!

奨励研究では、教職員が行う教育的・社会的意義を有する研究を奨励するために、日本学術振興会から研究費が助成されます。また、下中科学研究助成金では、学校教育に携わる教員等の教育のための研究を対象に、公益財団法人下中記念財団から助成金が支給されます。

今回選ばれた研究は、「ミドリムシを利用した環境教育プログラムの開発」です。
ミドリムシは水中で生きているプランクトンの一種です。理科室の顕微鏡で見ると、緑色の小さな生き物が元気に泳ぐ姿を簡単に観察できます。私たちは日常生活の中でさまざまな化学物質を使っていますが、それが地球環境にどのような影響を及ぼしているのか、ミドリムシを使って簡単に評価・観察できるようにしよう!というのが、今回申請した研究内容です。これが両機関から高く評価されました。

研究に使用するミドリムシ

本校では10年以上前から「探究」という活動を取り入れ、生徒たちひとり一人が「やりたい」と思う研究を、教員と二人三脚で進めています。
今回助成対象に選ばれた研究は、理数選抜類型の「理数探究」の授業で高校1,2年の生徒たちがミドリムシを研究したいと言い出したことがきっかけとなって生まれました。理数探究の中で、生徒たちはミドリムシの飼育方法から試行錯誤し、時に10,000匹を超えるミドリムシの数をひたすら数え、地道に研究の基礎データを蓄積し、ミドリムシが大腸菌を殺菌する作用を証明するなど、素晴らしい成果を出しています。

今回の助成で、ミドリムシを安定的に飼育するための恒温器などの実験器具を購入する予定です。教員による環境教育プログラムの確立と共に、生徒たちはこれからさらに面白い研究を推し進めてくれることでしょう!!! 非常に楽しみです。