高等部1年3組の伊藤純君が、9月にイタリアで開催されたインラインスケートの世界選手権大会World Skate Gamesのスピードジュニア部門に出場しました。短距離からマラソンまでの6種目で世界から集まったトップ選手と競いました。(World Skate Gamesのサイト)
伊藤君は、自分で目標を立てて臨み、成果を検証した報告書を作成していますので、紹介します。なお、伊藤君はインラインスケートの競技中の姿勢や動作と加速の関係を科学的に解明する探究活動にも取り組んでいます。
2024年度WORLD SKATE GAMES ITALIA 2024 参加報告
2024年9月13日から21日に、イタリア・ペスカーラ,スルモナで開催された WORLD SKATE GAMES ITALIA 2024について以下の通りご報告いたします。
目標
成績の目標 :
1000M 比較的短距離でダッシュ力が求められています。だから最初の3周は必ず後ろにつくことです。また、予選通過することです。
5000Mポイントレース 長距離ですが、例年より距離が短いので、予選は全て後ろにつきポイントを、獲得し、決勝でポイントを取ることが目標です。
10000Mエリミネーションレース 去年のアジア線では活発的にレースをできたので、得意であると思っています。頑張っている種目なのでそのような逃げや先頭を引いたりして、活発に動き、埋もれないようにして、予選通過したいです。
3000Mリレー ミスすることなく滑り、予選通過したいです。
ロード1LAP 唯一の短距離で今まで培ったダッシュ力を発揮したいです。
現地で行うこと:
特にヨーロッパの友人を作り、来年など海外での練習や、レース運びなどを学び交流したいです
獲得してくるもの:
自分のスケートの技術的、肉体的に悪いところと良いところ。またその違いを得たいです。またトップ選手のウォーミングアップやルーティン、技術や、自分のレース運びとトップ選手のレース運びの違いを分かりたいです。
以上を目標として挑みました。
成績
【トラック競技】
1000M 54位
5000Mポイントレース 39位
10000Mエリミネーションレース 39位
3000Mリレー 12位
【ロード競技】
1LAP 51位
【マラソン競技】
フルマラソン 170位
結果と所感
全体的に実力不足を感じました。
1000Mではダッシュ力不足が浮き彫りになりました。結果後ろにつくこともままならなかったです。ダッシュ力を付けなければならないと分かりました。また予選通過出来ず、目標達成もできなかったです。
5000Mポイントレースでは、最初の数周はつけたが、ポイントの周のダッシュで離れてしまいました。結果予選通過もできなかったです。体力もペース的に足りなかったですが、ダッシュ力がより足らなかったです。また、このような大人数でのレースが初めてで、恐怖心や抜く技術、度胸がなく、それも離れてしまった一因でもありました。
10000Mではペースが早く、体力不足が浮き彫りになりました。また5000Mと同様に恐怖心や抜く技術、度胸がなく、立ち回りが全く上手く行かなかったです。
3000Mリレーではオミットされずに完走でき、またミスもなかったので比較的には良かったです。
1LAPでは雨での練習不足とダッシュ力不足から、全く歯が立たなかったです。
フルマラソンではコースや後ろにつく人のミスを何回もしてしまいまい、結果ほぼ1人で滑ることになってしまいました。そして、体力不足も目立った。
全体的な感想として、体力、ダッシュ力、レース経験の不足が大きく目立ちました。
現地で行うことの目標の中では、特にヨーロッパとオセアニアの友達が増え、Arena geisingenに所属している選手と友達になれ、大きな収穫になりました。
自分のスケートの技術的、肉体的に悪いところと良いところはレースを通じてある程度わかりました。またその違いも実感しました。またトップ選手のウォーミングアップやルーティン、技術をある程度観察でき、共通点や求めているであろうことが分かりました。自分のレース運びとトップ選手のレース運びは実力の違いが大きく世界選手権でのレース運びというより、典型を学んだような感じでした。
今後の取り組みについて
普段の練習からレースをイメージしたり、ウェイトトレーニング、滑り込みなどの練習をより意識するとともに、練習の頻度や時間、質を上げていかなければならないと思いました。
WSMTやWICの日本開催や、国際規格の表面、トラックの建設。また著名なコーチや選手を招待しての練習会や講習会、クリニックなどをしていただければ選手としては嬉しいです。
以上