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科学論文コンテスト「科学の芽賞」で最高賞を受賞しました

2025/12/24

波大学主催の科学論文コンテストである「科学の芽賞」において、本校高校3年の武士田洸也君と廣瀬邦侍君のチームが、第20回記念大会の最高賞である「科学の芽賞」に選ばれました。

科学の芽賞は、ノーベル物理学賞を受賞された朝永振一郎博士の功績をたたえ、それを若い世代に伝えるとともに、自然科学への関心と芽を育てることを目的としたものです。小学校、中学校、高等学校の3部門に分かれた同賞では、高校部門に去年の約2倍の492篇の論文応募がありました。その中での最高賞である「科学の芽賞」受賞を、大変喜ばしく思います。

武士田君、廣瀬君の研究「日焼け止めの有害成分ベンゾフェノンを分解する微生物の探索」に対して、審査員の方々からは、

「日焼け止めの主成分として用いられるため環境に広がってしまうベンゾフェノン(以下、BP)を、代謝できる生物を公園の土から見つけるという、環境汚染解決を志向した研究の報告。実際に土壌から単離された2株についてはBP環境下での増殖が確認された。BP分解能評価については分解の確証を得るには至らなかったが、分析方法の改善方向性が明示されていた。熱心に、かつ丁寧に研究が進められており、審査においても「信頼性・発展性が高く、これからが楽しみな研究」

と評価されました。

うまくいかなかった実験の試行錯誤の過程も論文に正直に記載したのですが、その過程もこのように評価されたことは、大変有難く、生徒達にとって大きな励みになると思います。

12/21に筑波大学で行われた授賞式では、受賞者自身が研究発表を行いました。筑波大学の研究者がずらりと並ぶ前での発表でしたが、研究者からの質問に対しても先行研究を読み込んできた知識から的確に答え、大学の実験機器を使えばいいよ!と嬉しいお声掛けも頂きました。

今回は、科学の芽賞が第20回目の記念大会ということで、過去の受賞者が招待されていました。その中で、昨年度の科学の芽賞を受賞した本校卒業生・内藤醍希さんとお会いすることができました。

武士田君と廣瀬君の研究は、内藤さんの研究からヒントを得て始まったものです。ベンゾフェノン班の先輩・後輩が授賞式の場で再会できたことは、非常に感慨深い出来事でした。

『科学の芽賞結果発表ページ』はこちらからご覧ください