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Sクラスの1年生でもSGHがスタート
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お知らせ

2015/04/22

Sクラスの1年生でもSGHがスタート

本年度で2年目となるSGH(スーパーグローバルハイスクール)の活動は、Eクラス(現高2・1年)だけでなく、新たに高1のS(サイエンス)クラスも対象となります。サイエンスクラスでも、グローバル化する社会でたくましく活躍していけるよう、世界とつながる分野への取り組みを軸に、様々なスキルアップを図っていきます。

初回は、国際理解と国際協力の基礎的学びとして、先生からの全体のガイダンスに加え、早速「グローバル」を身近なところから考えるグループワークに取り組んでみました。

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とは言っても、今回のグループワークでは「サ・イ・エ・ン・ス」ならぬ、「お・も・て・な・し」がキーワードです。理系や科学系への関心が高い生徒達ですが、高いクオリティの科学技術立国として世界から認識されている日本社会が、豊かな自然環境や歴史的文化環境、ひいては日本人のメンタリティを生かしたグローバル戦略(少し大げさ?)ともいうべき、おもてなしのアイディアを考えるというものです。

「必要は発明の母」ともいわれる通り、新たな科学技術の発明や発見もまた、社会や人々のニーズに関心を持つことと無関係ではありません。そこでとくに「異文化環境の外国の方が日本に来たくなる or 日本に来た外国の方が快適に生活できる環境をつくる」ために、どこでどんな工夫や配慮をしたら良いかアイデアを出し合いました。

具体的には班ごとに配られた模造紙・ペン・付箋を使い、「学校」「病院」「市役所」など、身近な場所や立場を6つ挙げ、シチュエーションや外国の方の気持ちを想像しながら、それぞれの場所で考え得るグローバル対応のアイデアをどんどん出していきます。いわゆるブレーンストーミングですね。

 

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「言語対応」などの基本的なところからはじまり、徐々に「レストランに箸の使い方の案内を置く」「スーパーマーケットでアレルギー食品を絵で表示する」「YoutubeやSNSで留学生受け入れや観光情報を発信する」などの、高校生の視点でとらえた具体的なアイデアが出てくるようになりました。

ひとしきり出し終えたら、別の班を視察してお互いの視点から学び合い、さらにアイデアを広げていきます。どの班の模造紙にもたくさんのおもてなしアイデアが散りばめられました。サイエンスとまではいかなくとも、アイディアを創造するトレーニングとしては、参加しやすい楽しい活動です。

 

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最後に、今回の授業全体を通じた感想を班のメンバー間で共有し、各班のベストコメントを全員の前で一つずつ発表してもらいました。「いろんな小さなことも、おもてなしになっていると感じた」「外国の人のことをもっと考えて動けるようになりたいと思った」「違う国の文化を知らなくてはと実感した」など、新たな気づきや考えの広がりが伺えました。

多様な国の人々がボーダレスに交じり合い、多国籍化する企業社会のことなどへの想像力を広げ、また「グローバル化」は一部の海外に行くような人達だけでなく身近な事象であることを感じてもらえる機会になったでしょうか。今回のワークで得た気づきや視点、そしてこのPBL(Project Baced Learning)的な学び方は、今後のグローバルなサイエンスの学びや活動に発展していくことになります。

 

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