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グローバルウィーク・ダイジェスト2020-21 5日目(2/20実施分)
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2021/04/09

グローバルウィーク・ダイジェスト2020-21 5日目(2/20実施分)

「立場を超えて互いに学びあう1週間」と銘打った順天中学高等学校のGlobal Week。今年で5回目を迎えますが、COVID-19の影響で11月に3日間、2月に2日間と、日程を分割しての実施になりました。後半の2日間を、2月19日(金)、20日(土)の午前10時半から12時まで実施しました。2日に分けた影響もあり、2日間で16種類の話題と、少なめのトピックになりましたが、興味を持った生徒が教室に集まって、話題提供者とワークショップを持ちました。そのうちの3つは、Google Meets(TM)を用いたオンラインワークショップとして実施しました。
今回は2月20日(土)に行われた5日目のダイジェストを各トピックの運営担当者よりご報告致します。

◆トピックコード 501
「災害と市民社会:NGO・NPO・災害 ボランティアは災害時にどのような活動をするのか?」
 医療創生大学、非常勤講師  山﨑 真帆 先生 
 参加生徒数  10 名  報告者名 金子哲也

 

トピック内容
NGO・NPO・災害ボランティアの活動は、TVでもよくニュースになる部分であり、よく知っているようでその実情はもっと深いものがある。本プログラムでは、「災害」の定義から始め、災害の種類や特徴、日本における災害ボランティアの考えかたについて講義をいただいた。阪神・淡路大震災をきっかけに盛り上がりをみせた災害ボランティアの活躍はその後、東日本大震災や台風被害などにおいても、災害ボランティアセンターでのニーズの把握・整理、人数調整など、コーディネートの一元化へと進んだが、その反面、単なる労働力となってしまい、被災者の顔の見えない活動となり、「被災者に寄り添う」という理念から遠ざかってしまった感は否めない。コロナ禍においてますます遠距離の移動を伴うボランティア活動は制限を余儀なくされ、「共助」が難しい今、今後のボランティアの在り方についても語っていただいた。

生徒の感想
・東日本大震災のような大きな災害の後、復興までには時間がかかり、ボランティア活動も長期間継続するものとなるが、まだ人の手が必要なのに、新たに大きな災害が起きてしまうと、メディア報道が人々の目を引き、ボランティアがそちらに流れてしまう。災害報道におけるメディアの責任の大きさを感じるとともに、過疎地域、高齢者地域など目が届きにくい地域のボランティアのニーズ把握の必要性を感じた。


◆トピックコード 502
「アレルギーが起こるしくみとその防ぎかた」
 日本薬科大学 薬 学部助教   岡田 直子 先生
 参加生徒数 21 名 報告者名 鹿島知周

 

トピック内容

 ”アレルギーがなぜ発生するのか、まだ詳細に解明はされていないが、その発生機序や、それを基にした防ぎ方、近年アレルギーが増加しているのは、どのようなことが原因なのかをお話しいただいた。講話中は、生徒たちは真剣に話を聞き、自身が持っているアレルギーと照らし合わせて、聞いていた生徒もいたように見えた。プログラムの終盤30分は、「化粧品を安全に使うためには、どのようなことに気を付けたらよいか。」という課題について、生徒2~4人のグループとなり議論を行った。その間、生徒たちは活発に討論を行い、討論中に話題提供者に質問する様子が多くみられた。討論後に各グループで出た意見を発表したが、多様な意見が共有され、生徒たちの見識の幅が広がったように見受けられる。話題提供者の先生も「生徒たちが活発に動いてくれて、やりがいがあった」とおっしゃっていたので、両者にとって有意義なものとなった。

生徒の感想
・将来、化粧品関連の仕事をしたいという生徒や、自身がアレルギーを持っている生徒が多く受講していた。そのような生徒たちは、自分の将来の仕事や、自分自身の体のことについて知れてとても参考になったという感想を抱いていた。

◆トピックコード 503
「畜産・養殖で抗生物質利用がもたらす人体・環境への影響」
 日本薬科大学教授   和田 重雄 先生

 参加生徒数 4名   報告者名 高野幸子

 

トピック内容

 和田先生は、環境教育に関する教材の開発も手掛けていらっしゃる先生です。中性洗剤等、私たちの身の回りの化学物質が、どのように植物に影響を与えるかの実験写真も交え、化学物質と環境・人間の繋がりの興味を喚起してからの講義でした。今回の講義では、抗生物質に関する論文(総論)を、1章ごとに担当して要約・発表するワークショップ形式でした。11月のグローバルウィークで論文前半を行い、今回はその後半にあたります。今回だけの学習にならないように、11月分の内容も丁寧に復習してくださいました。合成抗菌剤と抗生物質の違いや、薬剤耐性を細菌が持つ仕組み等、とても興味深かったです。生徒たちは、2人組で約20分の中で1章の要約と発表用の文章を作り、先生にmailで送るというミッションを受け、集中して取り組んでいました。担当する文章を読むだけでなく、その内容に自分なりの意見も持ち、話し合っている姿が印象的でした。発表は、黒板に映し出されたパワーポイントの画面を使って簡潔に述べていました。生徒が、短時間で分かりやすくまとめて話す姿が頼もしく見えました。先生の「人間側から見ると耐性菌は悪者ですが、菌も人と同じように生きようとしているだけなんですよ。」という言葉がとても印象に残っています。”

生徒の感想
・”家畜の成長促進のために使われる抗生物質が、動物体内で抗生物質耐性菌を作り、様々な環境のを経て、最終的にヒトに感染する病原細菌に耐性遺伝子が伝番し、抗生物質の効力が失われるということを知り、やはり環境はもれなく私たちとつながっているのだなと改めて思った。
・一般に、一つのサイクルに手を加えてしまうと元のバランスにはもう戻せないというのは個人的な考えだが、何かを犠牲に発展するのが科学なのかもしれないと思った。

◆トピックコード 504
「重力波天文学の夜明けと未来」
 株式会社XTIA   正田亜八香 先生

 参加生徒数 10名 報告者名 海老原 賢宏

 

トピック内容
重力波についての概要と、研究の進展について把握することができた。これまでの研究の歴史や重力波発見の過程に加えて、図や音声を用いてとても分かりやすく、興味を喚起しながら説明いただいた。観測機器の精密性や、研究者の努力、一国だけでなく国際的な取り組みなど、「科学」という学問の楽しさ、深さに触れることのできる内容であったと感じる。高度な内容も含むものであった一方で、理系生徒からの物理に関連する積極的な質問もあり、彼らにとっても研究の面白さ、また、難しさや奥深さを感じることのできた講座であったと思う。今後のさらなる研究の進展も楽しみである。

生徒の感想
・重力波の検出には大きな施設が必要で、それは日本にもあるということを知ったこと。
・宇宙という未知の領域に足を踏み入れることが出来てとても楽しかったです。
・なかなか難しいことも言っていたのですが、画像やパワーポイントを使って説明してくださったので分かりやすかったです。”

トピックコード 505
「科学技術の進化は、人類にとって幸福をもたらしているのか?」
 日本科学技術ジャーナリスト会議 事務局長   山本威一郎 先生

 参加生徒数 11名 報告者名 吉原正寛

 

トピック内容
科学技術の定義から、科学技術の発展の歴史、科学技術の光と影、ICT時代と技術的特異点について言及したうえで、人間の存在についての哲学的な考察へと、内容としては3時間レベルの講義であった。講師の結論としては、科学技術は人間にとって不幸をもたらした、というものであった。生徒からの質問としては、「世界の人口は、この後は横ばいになるという、その根拠は?」や「情報革命の波のあとにくる波は?」などがあった。

生徒の感想
・科学技術が進歩することはいいことだと思っていたが、見えていなかった悪い部分があることに気づいたこと。
・科学技術は、人類に良い影響を多く与えてきたと同時に、人類はその技術を、戦争などの悪い側面にも使ってきた、ということがわかりました。AIなどの科学技術は、人類に良い側面を与えると考えられますが、人類に破滅という、種の終了を宣告する可能性も大いにある、ということについても考えさせられました。

トピックコード507 
 「国際協力の新しいカタチ(ソーシャルビジネスの挑戦)」
 特定非営利活動法人 ユニカセ・ジャパン 役職 理事長  中村 八千代 先生

 参加生徒数 10名   報告者名 三井田真由美

 

トピック内容
ソーシャルビジネスとは、社会問題の解決を目的としたビジネスのことを指します。中村さんが、なぜこの事業を始めることになったのか。ご自身の経歴も含めて、一人の少年との出会いから説明を始めました。フィリピンの貧困の状況から、様々な危険にさらされた子どもたちが多く存在しますが、食事・医療・教育などの支援は18歳で終了してしまいます。十分な教育を受けていない彼らの生活を向上させ、貧困の連鎖を断ち切るために何ができるのか。具体的な事業を起こすにあたっての理念や使命について解説していただきました。 生徒は、改めて支援することについて考えたようです。最後にソーシャルスタイル相関図をやってみたところ、このテーマを選んだ時点で生徒の共通性があったようで、ほとんどの生徒が「エクスプレッシブ(常に明るく周りを元気にする)パイオニア(開拓者)」タイプに分類されました。今後も、順天のパイオニアとして、福祉活動に挑戦して欲しいと思います。

生徒の感想
・ソーシャルビジネス’という、新しい形の支援について知ることができた。これは助けてあげるというものではなく、一緒に作り上げていくことをベースにしたビジネスである、ということに感動した。大学生活の中で、ソーシャルビジネスに協力する活動をしてみたいな、とも思った。
・NGOの教育支援が18歳で終了してしまうことを、初めて知りました。
・貧困家庭の子どもたちが、教育を受けられるようになりさえすれば、貧困の負のループから抜け出せると思っていましたが、高校を卒業しても働く場所がないために、ストリートでの生活に戻らなくてはならない現実があるのだと知り、大変驚きました。
・学生スタッフの方と直接お話する機会を設けて下さって、とても充実した時間を過ごすことが出来ました。
・貧困の子ども達への支援の仕方は、いろいろな方法があるのだと思った。子ども食堂のお手伝いをするにあたって、参考にしたいと思った。

◆トピックコード 508
「偏見・差別ありませんか? 他人事じゃない依存症を考える」
 特定非営利活動法人 ASK認定 依存症予防教育アドバイザー,元 NHK アナウンサー /順天中高 養護教諭  塚本堅一 / 増田三華 先生 
 参加生徒数 2 名 報告者名 香西令菜

 

トピック内容
依存症になるメカニズムの他、話題提供者自身の経験や、依存症の回復の窓口、報道の問題点などのレクチャー。薬物での逮捕経験があることから、自分に負のレッテルを貼ってしまい、うつ病になってしまう場合があることなどの事例も紹介。また、アルコールやカフェイン、SNSやゲームなど、身近なもので誰にでも依存症になる可能性があることを説明した。依存症へのイメージや自分の身の回りのこと、自分の生きづらさを参加者からも聞き出し、意見を共有した。自分の「生きづらさ」、自分との上手な付き合い方の話で終了した。少人数だったこともあり、全員に発言の機会もあり、お互いの話に興味を持って積極的に参加できていた。冒頭で増田先生から、ここでの個人的な話は他言無用で、という注意もあり、生徒も本音で話せていたように見えた。

生徒の感想

・実体験をもとに話しているため、リアルであったのがよかった。
・依存する可能性はだれにでもあること、自分自身も偏見だらけで生きているというとこ、いろいろ自分では気づいていなっかったことが知れてよかった。楽しかったです! たくさん問いかけてくれたので、自分の考えや他人の考えを共有することができてよかったです!

 

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