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グローバルウィーク・ダイジェスト2020-21 4日目(2/19実施分)
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2021/04/09

グローバルウィーク・ダイジェスト2020-21 4日目(2/19実施分)

「立場を超えて互いに学びあう1週間」と銘打った順天中学高等学校のGlobal Week。今年で5回目を迎えますが、COVID-19の影響で11月に3日間、2月に2日間と、日程を分割しての実施になりました。後半の2日間を、2月19日(金)、20日(土)の午前10時半から12時まで実施しました。2日に分けた影響もあり、2日間で16種類の話題と、少なめのトピックになりましたが、興味を持った生徒が教室に集まって、話題提供者とワークショップを持ちました。そのうちの3つは、Google Meets(TM)を用いたオンラインワークショップとして実施しました。
今回は2月19日(金)に行われた4日目のダイジェストを各トピックの運営担当者よりご報告致します。

◆トピックコード 401
 「グローバル化と教育」
 文部科学省 初等中等教育局 視学官 高等学校改革推進室長 安彦広斉 先生 
 参加生徒数 16 名  報告者名 三井田真由美 

 

トピック内容
前半は、世界全体の人口予測から社会構造の変化を説明していたき、データから見る未来の予測を含めて、日本の課題やAI学習についてお話しいただきました。後半はグローバル化に対応できる人材の育成に関し、日本の強みと弱みについて、OECDなどのデータを踏まえて解説していただきました。日本の生徒の自己肯定感が低いと言われていますが、データから教師の自己効力感も低いと説明がありました。自分の研究課題のテーマにしていたり、将来教師を志望している生徒が参加していたので、諸外国と比較できる多くの調査データからたくさん学ぶことができ、教師も生徒も今後の教育の在り方について考える時間でした。

生徒の感想
・日本の教師レベルは世界一と言われているのに対し、自己肯定度が思っていた以上に低くて驚いた。グローバル化によって先生も生徒も教育に対しての考え方を変えなければいけないと思った。将来先生になりたいのでもっと、アクティブな授業をしていくべきだということがわかった。


◆トピックコード 402
「薬物療法の個別化(患者さん 1 人 1 人に最適な薬物治療を目指して)」
 東邦大学・薬学部・臨床 薬学研究室 准教授 松尾和廣 先生
 参加生徒数 16 名 報告者名 栗原好典

 

トピック内容
“初めに「薬」は何のために使用されるか?「薬」の有効性などをデータを使い話された。その中に質問を入れ、単に挙手だけでなく、体を大きく使った解答方法など飽きさせない方法であった。
「生体における薬理作用」「薬剤師の仕事」「チーム医療」等、現在の薬学における現状を興味深く話された。
薬剤師になるにあたっての心構えや高校の学習の重要性なども話していただき感謝しています。生徒も集中して姿勢もよく参加していたと思います。最後には質問にも丁寧に回答していただきました。

生徒の感想
・薬剤師は国民の命ため一生懸命働いて、正しいクスリを飲ませることで患者さんの病気を治すことができて、すごいなと思いました。そして、薬についてもっと知ることで薬学に趣味を持った。
・私は文系ですが薬について興味があったので今回参加しました。薬の副作用や個人個人で差が大きく出ること、病院からは教えてもらえないことを教えてもらえて、とてもいい機会となりました。

トピックコード 403
「異文化経営とは何か」
 中央大学 国際経営学部 教授 咲川孝 先生

 参加生徒数 5 名 報告者名 田中秀長

 

トピック内容
文化とは何を指すか、定義に始まり、自国の文化の特徴を異国のそれと比較したり、紹介したりして意識させ、その違いを地域によったり、言語にによったりする分類法を説明して下さった。そこに経営という、経済活動を異国の文化を理解することによる優位性を紐解いて下さった。なにより、ほぼすべてを、大学の授業よろしく、英語に訳しながら、その時の単語の語源も、高校生でも理解できるように、大変丁寧に説明して下さった。かつ、知識のない者が受けても、理解できるよう、極力背景を紹介し、興味が持てるよう工夫して下さり、大変恐縮しました。生徒にとって大変有意義な時間が過ごせたものと考えます。

生徒の感想
・探究テーマにできそうな疑問が浮かんだり、大学教授から見た異文化の概念を教えていただいたりした。
・”文化の地図は国境と違う、言語や宗教によって分けてできるものだということ。興味深いトピックでした。
・普段講義を英語でされているとのことでしたので、是非英語でもお話を伺いたいと思いました。”

◆トピックコード 404
「米中貿易戦争の背景と日本の対応」
 杏林大学総合政策学部准教授 三浦秀之 先生

 参加生徒数 11名   報告者名 小見山太郎

 

トピック内容
米中貿易戦争について、その背景を中心に講義をしていただきました。まず、その前提として、なぜトランプ元大統領が当選することができたのかについてグループワークをおこないました。その要因として、アメリカ社会に貧富の差が広がっていることについて学びました。トランプ元大統領が、困窮する白人労働者層の支持を受けて当選したということを踏まえて、本題の、米中貿易戦争がなぜ起きたのかについて、グループワークをおこないました。下調べをしっかりした生徒も多数いて、アメリカの貿易赤字のこと、低所得者層の保護の観点など、さらに理解を深めることができたと思います。最後には、今後の展望について触れていただきました。生徒たちには、今まで以上に米中関係に着目していってほしいです。

生徒の感想
・サンフランシスコで、高収入のホームレスの方がいることに驚いた。年収1,300万円でも低所得者に分類されるという話を聞いて、日本にいると想像できない格差があるのかと思った。
・トランプ元大統領の支持層は、富裕者層と思っていたが、実際は、それよりも白人労働者層であると聞き、勉強不足だったと思った。
・日本はこれから、アメリカと中国、どちらにより近づいていくのか疑問に思った。

◆トピックコード 405
「アンケート調査の方法」
 横浜市立大学データサイエンス学部教授 土屋隆裕 先生

 参加生徒数 7名 報告者名 小松龍矢

 

トピック内容
アンケートの採り方(問い方)によって、結果が変わる可能性があることを、様々な場面から考えた。 まず最初に、最近の話題である、コロナウイルスに関係した「衛生面に対する意識がどう変わったのか?」という意識調査を、どのようにしてアンケートするかと具体的に考えてみた。 生徒からは、マスクをどういう場面で使うようになったか、アルコール消毒をどれぐらい頻繁に使うか、などの質問項目が挙げられた。集計方法として、1年前と今の意識調査をし、点数化:「1年前の衛生への意識」と「今の衛生への意識」の差を実際に取ることと、自分で「差がどれぐらいあるか」という2パターンの点数化をしてみると、分布の広がり具合に差が出ることが分かった。 ほかにも、景気は良くなっているか?という問いに対して、毎年点数化して取ることと、昔に比べてどう?と問うと、差を意識して広がり具合が増えることが分かった。また、アンケートも、あてはまるものを選びなさいという「複数選択型」と、この項目はあてはまるか否か、という「強制選択型」だと、強制選択型のほうが選択個数は増える、という傾向があることが分かった。これは、ひとつひとつ真剣に考える「強制選択型」と、全体から見てこれかな?と選ぶ「複数選択型」の意識の差が出ていると考えられる。 さらに、災害対策などに関しても具体的な災害を例にとって挙げたほうがイメージがわき、心配や不安を感じることが大きくなるとされた。 客観的にアンケートをとるには,選択肢をランダムにすることや,グループをAとBの2つにわけて選択肢を逆順にするなどし、二つを合わせるなどする必要があるかもしれないが、答えはひとつではなく、状況を見て考えることが大事である。選択肢が多すぎるのも問題であるし、質問事項が多すぎるのも問題であるが、何かを分析するには選択肢や質問事項を多くしてしまいがちである。

生徒の感想
・アンケートは、質問の仕方や順番で結果が大きく変わる。アンケートの出し方の違いによって、人の心理的な部分も見えたような気がしました。
・手法による結果の違いに今まで全く気づいていなかったので非常に驚きました。これからの探究や大学での研究でインタビューをする際に、手法による結果に、ある程度決まり決まった傾向があることを意識して進めていこうと思います。

トピックコード 406 
 「「豊かな社会」にとって大切なこととは?―ワークショップで考えよう」
 日本大学国際関係学部 眞嶋 麻子 先生

 参加生徒数 4名  報告者名 松本遼

 

トピック内容
4人の生徒と教員、トピック提供者の眞嶋先生の6人で始められた今回のトピックは、自己紹介と最近あった嬉しかったことを話すことから始まった。まず始めに、「日本は豊かな社会だと思うか」という問いに対して、4人ともが「日本は豊かな社会だ」とは思いながらも、一方では「”とても”豊かな社会」とは言えないと感じていて、眞嶋先生に「豊かな社会ではあるが”とても”ではない、その理由はなぜか」と問われた生徒たちは、「貧困の国と比較すると概ね豊かな状況ではあるが、性差による不平等や学習の機会の不平等など、日本の中でも恵まれない環境や不平等な状況は存在する」と答えた。それから「豊かな社会」となるための条件を個々が考え、グループに分かれてディスカッションしながら、「豊かな社会」とは何かについて考えていった。最後には日本の若者における、世界の子どもたちにおける、生態系や自然における、それぞれの「豊かな社会」に必要な条件について、ディスカッションをしながら考えていった。積極的に話す生徒の姿に、普段の授業とは違う、GWだからこそ見られる生徒の輝きを感じることができた。

生徒の感想
・”人の意見は全員一致しない、ということがわかりました。価値観の違いが強く表れた気がしました。大量の意見が出てくる中、自分にはない考えもあり、楽しく学ぶことができました
・今回のトピックでは、先生からのお話を聞くことよりも、人と話し合うことに焦点が置かれた。そのおかげで、人と自分には全く違う価値観があり、それを尊重し合えるということが、「豊かな社会」を作る1つの大きな要素だと思った。”

 

◆トピックコード 408
「「スマホを落としただけなのに」に学ぶセキュリティリテラシー
 ~そのワンクリック、本当に大丈夫?~」
 情報経営イノベーション専門職大学 教授 平山敏弘 先生 
 参加生徒数 17名 報告者名 髙橋眞由美

 

トピック内容
“スマホやSMSの利用率がどんどん高まっている中、それと比較してセキュリティの事件や事故も増加している。セキュリティの事件や事故の多くは、自分自身が知識を得ることで防ぐことが可能である。そこで、そのためにこれだけは知っておいて欲しい、「セキュリティリテラシー」とSNS使用時に注意すべき基礎知識」についてレジメや画像などの事例を交えながら具体的にをお話をして頂いた。悪意がなくても、被害者だけでなく、無知からいつの間にか加害者になるケースや自ら情報漏えいのケースもあり、サイバーセキュリティ被害で、親の会社や国がひっくりかえることもあるので、ITを利用するからには、セキュリティリテラシーが重要である。十分注意を! 自分(自宅)のPCやスマホから情報やデータをリストアップし、「削除されたら困るもの」「盗まれて他の人の手に渡ったら困るもの」に分類し、優先順位をつけておくという事前課題に対して、生徒からのアドレス・写真・銀行などのカード番号…などが挙げられ、それらに対してのバックアップをしっかりとっておくなど、対処していく重要性を教えていただいた。”

生徒の感想
・ワンクリック詐欺にかかったとき、無視するのが一番良い、ということを知ったこと。高額な金額も、脅しであるだけだということがわかった。
・セキュリティに対する理解が深まり、もっと対策しなければいけないと感じることができた。また、それを家族に話すことが出来た。
・セキュリティリテラシーを学んだことがなかったので、参考になりました。特に、スマホでアプリを使う際の、インストールや設定に関する注意は、すぐに見直そうと思いました。

◆トピックコード409
 「デザイン思考ワークショップ」
 情報経営イノベーション専門職大学 専任講師 松村太郎 先生
 参加生徒数 7名  報告者名   平田嘉納子

 

トピック内容
デザイン思考ってなに?ということからのスタートでした。design=設計、より良い製品やサービスなど、ビジネス全体を設計する考え方で、いろいろなところにデザイン思考があふれていることを、スタバのことや、2007スタートしたi phoneなどの進化していく過程などを交えて、話を進めて下さいました。後半は生徒に、学校のミライ化というテーマを与えて思考を引き出し、それを発表して、更にそのアイデアを投票という形でまとめて下さいました。今回のお話を通し、より豊かなとか?便利な?危険ではない?等々のデザイン思考を考えて、新しい創造をする力を身につけ、それが我々の幸せをつくっていくという内容でした。

生徒の感想
・デザインとは、設計という意味にもなること。今では考えられないようなアイデアが、未来で大きな収穫を得ることができるかもしれないと言うこと(学校に農園ができる) 非常に楽しいトピックでした。
・デザイン思考を使って問題解決が出来ることを知れ、実際のやり方も体験できました。

トピックコード410
 「科学的根拠に基づいたスポーツ傷害の予防」
 ①帝京平成大学現代ライフ学部  経営学科
 トレーナー・スポーツ経営コース、講師 原田長 先生 
 ②JSPO-AT,認定理学療法士(スポ ーツ理学療法士)  菊池悠人 先生
 参加生徒数 6名 報告者名    増田三華

 

トピック内容
 まず、医療現場で働く卒業生より、理学療法士の職務内容、活躍の場、大学のカリキュラムなどを明示いただいた。
■アスリートを支える仕事:理学療法士(Medical Rehabilitation)と、アスレティックトレーナー(Athletic Rehabilitation)の違い。
■傷害予防の考え方:事故発生のリスクを想定し、準備や回避をする方法(例:EAP)。競技中の事故を予防する環境作りと予防のプロセス(step1-4)。重症度の考え方。
■発生状況:一般的なデータ(日本はデータが少なく米国のもの)と本校のデータを比較し、部位・傷害種類・競技・状況別に分析。集団の人数や試合数などのカラクリに留意し、athlete-exposure (A-Es)で割って算出する。米国の高校は州により、また大学は各校に1名Athletic Trainerが在職し、傷害のデータ管理と専門的なサポート体制がある。
■原因とメカニズム:傷害発生の状況、要因などの発生機転を分析する。接触されても姿勢を保てる(けがをしない)体の使い方ができているか。
 位置感覚や距離感覚、筋肉の中の速度計センサーが正常に働いているか。
■予防プログラムの実践:筋出力、姿勢保持・バランスのトレーニング
 参加した生徒は、真剣に話を聞いており、実技も興味深く取り組んでいた。

生徒の感想
・捻挫の予防方法、怪我の多い部位を知ることができた。
・その競技に多い怪我と、その怪我への対処がわかった。
・自分には捻挫しやすいクセがあり、直さないといけないこと。

 

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