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グローバルウィーク・ダイジェスト2020-3日目(11/13実施分)
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2021/01/15

グローバルウィーク・ダイジェスト2020-3日目(11/13実施分)

順天高等学校では、「立場を超えて互いに学びあう1週間」と銘打った順天中学高等学校のGlobal Week。今年で5回目を迎えますが、COVID-19の影響で例年と違う形での開催になっています。11月10日(火)、12日(木)、13日(金)の3日間、午後3時から4時半まで延べ49組の話題提供者が来校またはオンラインで登場し、同じ話題に関心を持つ延べ1050名を超える順天中学高校生、教員、保護者からなる参加者と交流しました。オンラインシステムを同時並行でこれだけの多数講座を開講させる経験はなかったので、オンラインならではのいろいろなトラブルもありましたが、これも正解のない新しい問いに取り組む活動の一環であると、参加者にもとらえてもらえたようです。
一部のトピックは少人数になりましたが、その分、本来の目的である「話題提供者との個人的つながりを作る」贅沢な時間となりました。
今回は11月13日(金)に行われた3日目のダイジェストを各トピックの運営担当者よりご報告致します。(2021年2月19日、20日にも後半の2日間を実施っする予定です。)

◆トピックコード 301
「ラオスの大学生による環境に配慮したまちづくり」
 認定NPO法人日本ハビタット協会 太田翔歌 先生 
 参加生徒数  9 名 報告者名 森依子  

 

トピック内容
ラオスの大学生による、現地の小学生や中学生への環境に対する意識を育てるプログラムの紹介。ラオスでは畑を作るための森林の伐採が行われており、自然を守り、環境への配慮に不安を抱えている状態である。ゴミ問題も深刻な状態でゴミ山が一杯になると埋めて、また違う場所にゴミ集積場所を作るといったことが繰り返されている。ゴミのポイ捨ても日常的に行われている。行政が働かない状況であるので、ラオスの大学生の若者たちが、自分たちよりも若い世代に、環境保全の意識を身に着けさせようと取り組んでいる。その取り組みの様子を、現地の映像を見せながら伝えてくれました。日本の生徒たちにも、自分たちの置かれた環境を守るために、できることを考えさせてくれる、とても良い機会を与えてくれました。
生徒たちからも「どうしてタイ語の勉強を始めたのか」や「現在はコロナの状態で現地に行くことは難しいがどのようにしてラオスの大学生の取り組みを支援しているのか」など質問出ていました。ゲームを交えた楽しい講座に生徒たちは楽しく、環境問題に真剣に考えながら発言をして参加していました。

生徒の感想
・日々の生活で、水筒を持ち歩いたり、マイバックを持ったりするなど小さなことでも環境保全のためにできることがあることが分かった。
・ラオスでは学校で栽培して売ることで、お金にして教育資金を少しでも多くするという活動をしていることを知りました。足りていない部分を諦めるのではなく工夫しているところがすごいなと思いました。


◆トピックコード 302
「伝わるプレゼンテーション:スライドショーの組み立て方」
 北里大学  准教授 野島高彦 先生
 参加生徒数 48 名 報告者名 小見山太郎

 

トピック内容
PowerPointを使ったプレゼンテーションについて、実例を用いながらわかりやすく説明してくださいました。色の使い方、文字の大きさ・多さ、写真の使い方など、生徒がついついやってしまうけれど、実は伝わりづらいプレゼンテーションについて示してくださいました。シンプルなものが一番良いはずなのに、つい色々なものを足してします。聞いている生徒も、悪い例を自分もやってしまっているな、と思いながら聞いていたようです。講演終了後には、自分の作成しているプレゼンテーションを実際に見てもらいながら、アドバイスをもらっている生徒もいました。

生徒の感想
・発表する側が1番大事なことは相手にどうアクションさせるか、ということを理解し、聞き手のことを1番に考えて発表することが、プレゼンテーションの極意だと分かった
・今まで私はプレゼンのスライドを作るとき、写真を一度に何枚も貼ったり、文をいくつも書いたりしていました。でも今回の講義で、同時にいくつかのものを出すと、聞く人は気が散らばってしまい、話を聞いてくれなくなるということを学びました。今日学んだ、スライドを作る上での注意点に気を付けながら、これからのプレゼンづくりに生かしたいです。

トピックコード 303
「重力波でさぐる宇宙」
 東京大学 准教授 安東正樹 先生

 参加生徒数 30名   報告者名 熊木幸司

 

トピック内容
オンラインでの開催となった本トピックでは、重力波とは何かということをイラストなど用いて、一からわかりやすく丁寧に説明してくださいました。実際目にすることはできない重力波ですが、それをどのようにして観測するのかということについても触れ、実際に観測された重力波を、音声データに変換したその音を聞いたりもしました。地球から果てしなく遠く離れた場所から届いた、目には見えない重力波を、我々が音として認識できることに、生徒たちからは驚きと興味が入り混じったような様子が伺えました。重力波とういものを、非常に魅力あふれるものとし紹介していただいたので、より一層興味が深まった生徒が多く出たのではないかと思われます。

生徒の感想
・今後世界に大きな影響を与えるであろう、宇宙の観測がすごく進んでいることがわかった。もっと知識がついてからもう一度研究したいと思います。
・重力波と電磁波の違い、重力波が何か、時空がなにか知れた。重力波の音を聞くのも楽しかった。

◆トピックコード 304
「コロナと世界経済」
 学習院大学 国際社会科学部 教授 伊藤元重 先生

 参加生徒数 29名 報告者名 平田嘉納子

 

トピック内容
コロナ禍と日本と世界経済ということで、戦後の経済の大きな流れは危機が作り出してきた。今回もまた?というスタートでご自身の大学時代、バブルの崩壊そして今のコロナ危機が、日本を大きく変えようとしている内容でお話しされました。若者が明るい将来像を描くために、学びを進めることの大切さや、環境問題に積極的に取り組んでいくことの大切さを感じました。

生徒の感想
・AIが仕事をとるということを、以前までは抽象的に考えて、何となく怖いな、どうすればいいんだろう、と考えていたけれど、今回の講義で、AIには「クリエイティビティ、専門性、人間力」で対応することができるのだな、と分かった。それを伸ばすために、普段から人にやさしく、日常に疑問を持ちながら、解決しようとする姿勢を取ろうと思った。
・今回、コロナ渦と日本と世界の経済の関係性を知る講義を受けて、実際に日本がおかれている状況や、これからの社会はどのように変化し、どのような人材が必要なのかを知ることが出来ました。

トピックコード 305 
 「アンケート調査の方法」
 横浜市立大学データサイエンス学部    教授   土屋 隆裕 先生
 
 ※2021年2月のトピックに変更

トピックコード 306 
 「国際協力のために今からできること」
 信州大学教育学部 現代教育コース 大学 4 年生 (教員志望)  吉田紗都 先生

 参加生徒数 20名  報告者名 潮田真理子

 

トピック内容
スタディツアーやワークキャンプを通してみたフィリピンの社会問題を題材に、ボランティアとはどういうことか、高校生の今できる事について映像も交えながら行われた。映像は、フィリピンのスモーキーマウンテンでゴミを拾う、スカベンジャーと呼ばれる人々の生活と悲惨な事故、その後の社会問題だった。人の幸せとは、生きる場所で違うのか考えさせられた。今の自分にできることは ①仲間を見つける事 ②なんでもやってみる事、やるとやらない の天秤の精度を上げる事 ③SNSやTwitterから情報を集める事、そして何ができるかより、何をやりたいか考える事が話された。

生徒の感想
・自分にとって当たり前のことがフィリピンなどの貧困地域では生きるのに精いっぱいであることを知り、とても感銘を受けた。国際関係のことについての講義はいくつか受けたが、これほどまで自分の気持ちが揺れ動いたことがない。自分は将来、貧困地域での食について研究したいが、これからは自分のやりたいことだけを考えるのではなく、貧困地域で暮らしている人々が何をしてほしいかを考えたいと思う。
・本日の講義を受けて、「現地の人々が本当に欲している支持」を改めて心に問う必要があると思いました。現地の生活様式を、私たちの概念で「それは幸せじゃない」と否定をし、いわゆる同化を強要している部分が存在すると思いますので、自分が将来国際ボランティアに参加する際は、考えてから行いたいと思います。

トピックコード 307
「暦の研究-福田理軒先生の足跡-」
 学校法人順天学園 理事長 渡辺孝藏先生 
 参加生徒数 24 名 報告者名 海老原 賢宏

 

トピック内容
日本人にとって、生活の中に溶け込んでいる暦について、身近でありながら一般には知られない知識を紹介しつつ、江戸時代の暦の作成に、順天学園創設者の福田理軒先生がいかに関与していたかを解説された。太陽暦・太陰暦・自然暦の区別はもちろん、江戸時代の暦は不定時法であり、現在とは違った在り方であったこと、また、生徒たちが今過ごしている、東京の時間とある地点とがどのくらい時間がずれているものなのかを、表や図を使って分かりやすく説明してくださった。生徒達の事前課題についての意見や考えを、一人ひとり丁寧に聴き取り、コメントをつけていただき、双方向な形式になっていたと感じる。
なぜ授時暦がこれほど長く使用されていたのか、という問いかけに対して、生徒達からの様々な意見が出された。印象に残ったのは、暦がずれているということは知っていたが、技術や知識などの面で遅れていたという指摘に加え、江戸時代に武断政治から文治政治へと転換がなされるなかで、天文学などの実学の隆盛と結び付けて、江戸時代に改暦がなされたと、授業などで習った内容を踏まえて意見を主張した生徒のものであった。渾天儀や福田理軒先生が載っている、江戸時代の史料の写真などを提示した時には、生徒たちは目を輝かせ、興味深そうに見入っていた。

生徒の感想
・暦と生活が密接に関係していることがわかった。
・順天の歴史についてより学ぶことができた。
・過去の日本について学ぶことができた(昔の日本は地域ごとに時間が異なっていた など)

◆トピックコード308
 「Engaging oral presentations」
  Lecturers Without Borders Scientific Coordinator Eugenia Covernton 先生

  参加生徒数 8名  報告者名 ジョージア・ペイン
  
  ※ご事情により当日キャンセル

 

トピックコード309
 「核兵器のない平和」と「核兵器による平和」
  法政大学教授 岡松暁子 先生

  参加生徒数 19名  報告者名  大河原崇

 

トピック内容
核兵器を撤廃することは理想的だが、現実的には難しく、核の抑止力の上に現在の平和が成り立っている側面もあることを、改めて認識させられる授業であった。生徒も、最初は理想論的に核兵器の廃絶に意見が傾いていたが、岡松先生の巧みなたとえ話や、ご自身が国際的な対話の場面で感じたことなどを交えた話から、それほど問題は単純なものでなく(感情で解決できるような問題ではなく)、国益と国益がぶつかる、リアルな政治的交渉にまで考えを及ばせることができた。生徒は終始、岡松先生の話を真剣にきき、チャットを用いて積極的に意見を述べていた。
特筆すべきは、岡松先生の教育や人間形成・人材の育成にかける、熱い思いに触れたことだ。先生は、予定された時刻を大きくすぎた18:30まで、生徒の個人的な質問や悩みに真摯にむきあってくださった。また、最近の大学受験の問題点、昨今のコロナ禍における交渉上での困難、ロビー活動に関する私の質問にも、丁寧に答えてくださり、また、人間形成の上で教育が果たす役割について、共感覚をもって対話させていただいた。非常に有意義な時間であった。

生徒の感想
・核戦争は賛成、反対、中立で分けられず世界が一丸となって核のない世界にすべきではないかと感じた。核を保持するだけ使うのか腹の探り合いをしたところで、平和になる事はないと思う。正しく知ることでこの核戦争の問題は少しでもいい方向に向かうのではないかと思う。またどこに向けて正義を働かせるのか、知恵をどこに使うのかしっかりと自分の価値観を生成していけるように努力していきたい。
・多くの人が核兵器の危険性は知っているが、今現在核を捨てることで本当に平和が訪れるのか、という今までになかった視点から圧倒されました。『核兵器が絶対的な兵器なら、世界中で禁止し、廃棄したとしても、条約を破って開発した国が実質トップになってしまう。知識と材料さえあれば、作ることができてしまう。』ということが最も印象的でした。また、核兵器によって大規模な戦争が抑制されているということもわかり、とても興味深い題材でした。

トピックコード 310
 「鳥人間を意識した空間移動における力学的応用」
 株式会社ウィンパル   代表取締役 大平雅大
 先生
 参加生徒数 30名  報告者名 田中秀長

 

トピック内容
まず、実際にパラグライダーをJMホールで飛ばせてくれて、数人の生徒に体験させて下さいました。
続いて、その浮力を得られることの説明や操縦方法にふれられました。また、若いころから渡米し体験された、ご自身の経歴をお話し頂きました。場所を変え、もう少し深く力学や操縦方を説明され、アメリカと日本の免許取得についての相違点を、興味深く説明されました。
生徒の様子:とにかく、実物のパラグライダーを持ってきて頂き、実際に触れ、その場で離陸の雰囲気を味合わせて頂いたので、生徒達は満足できたようであった。とくに机上の空論ではなく、実体験に基づくお話しなので、説得力があったと思われます。

生徒の感想
・飛行機の飛ぶ原理やグライダーのことなどを、とても詳しく教えてもらえました。とても大きなものをJMホールで見て、実際に引っ張らせてもらえました。はじめは重くなかったのですが、途中で急に重くなったのでびっくりしました。ほかにも揚力が生まれる原理を詳しく教えてもらえました。グライダーに1度乗ってみたいなと思いました。
・実際にプロトタイプのパラグライダーを見て触って、揚力や三舵での飛行機が動く仕組みを知ることができた。

トピックコード 311 「地球について―今学習している数学を使ってみよう」
 お茶の水大学 教員 森川雅博
 先生
 参加生徒数16名   報告者名 小松龍矢

 

トピック内容
学校で今学んでいる分野の知識を使って,日常の現象を読み解いてみようというものであった。宇宙の膨張を考えてみたり、皆既月食で現れるダイヤモンドリングについて、頻度を定式化できないか考察してみたりした。また,学んでいる微積分や対数関数(log)についても、日常に潜んでいないかを探ってみた。普段授業ではなかなか見られない、生徒が式や文字を定義したり、考えを述べたりしている姿が新鮮であった。単なる数式処理だけではなく、それぞれに何の意味や意義があるのかも考えてみたりした。

生徒の感想
・例えば、アイラブユーはUI<2(2U-I)というように、絵を数式で表せることに驚いた。数学は地球全般に関わっていて、まだたくさんある様々な不思議を課題にしたら面白いなと思った。数学の理解だけで終わらず、人に説明出来てからが大事だと改めて学んだ。
・全体でディスカッションしたとき、先輩方の意見の中で物理や数二の範囲が出ていたり、未習の範囲が出てきたりして難しかった。今回得た最大の収穫は、指数関数やlogは身近なところで使われているということだ。例えば、ピアノの周波数やマグニチュードだ。関数が身近なところで使われているとは思いもしなかったので驚いた。

トピックコード 312
 「免疫細胞の活躍する場」
 東京医科大学 講師 若松英 先生
 参加生徒数 14名 報告者 小林優子

 

トピック内容
免疫の基本的な内容(自然免疫、獲得免疫)に始まり、免疫の歴史、インフルエンザワクチンの仕組み(なぜインフルエンザワクチンは毎年打たないといけないのか)コロナウイルス、免疫を強くするにはどうしたらいいか。など多岐に渡るお話を伺いました。
生徒たちは、生物で免疫について学んでいる知識や、漫画の「働く細胞」で免疫については事前に知っている生徒が多く、専門的な内容ではありましたが、興味深く聞いていました。免疫を強くするには①バランスの良い食事②睡眠をしっかりととる③運動、そしてコロナウイルスを防ぐためには手洗い、うがい、マスクしかない、ということを伺い、改めて生活習慣の大切さや、手洗い、うがい、マスクの重要性を再認識していました。

生徒の感想
・今、コロナが流行っていてじぶんにできる対策がないかと思って参加しました。やはり、免疫は自分の体が健康でなければいけないとわかりました。肥満や睡眠も自分の免疫にかかわると知りました。家族にも伝えて、みんなで対策していきたいです。
・人類は免疫がないと普段の生活ができない、その言葉を聞いたときとても驚きました。私はまだわからないことがたくさんあることを身にしみて感じました。後、普段の生活も規則正しくしていきたいです。

◆トピックコード 313
 「ビジネスダイナミクス入門 」

 東京理科大学経営学部国際デザイン経営学科 教授  飯島淳一 先生
 参加生徒数 25名  報告者名 吉原正寛 

 

トピック内容
最初に講師の丁寧な自己紹介があり、所属される学科が来年度からの開校ということもあり、学科説明もされました。ビジネスダイナミクスの歴史から入り、ストックとフローにおける因果ループやリンク耐性の解説後、リンク極性の割り当て問題をみんなで解きました。そのあとは感染症のモデリングとシミュレーションの実践講義がありました。中学3年生には少し難しかったかもしれません。

生徒の感想
・感染症対策などを考える前に、まず、それらが今後どうなっていくのかシミュレーションして、分析することが大事だと知った。
また、シミュレーションの仕方も学習できた。
・コロナ禍における感染者の推移を求めることができたり、物事をB型とR型に分けることができたりとデザイン経営についていろいろ学びました。

◆トピックコード 314
 「CRISPR/Cas9システムを用いた遺伝子ノックイン技術」

 日本薬科大学 生命科学薬学分野    助教 栗原大河 先生
 参加生徒数 6 名  報告者名  名取慶

 

トピック内容
ご講演いただいた栗原大河先生は、脳神経科学の分野で疾患の原因等を解明するために、CRISPR/Cas9システムを導入することを目標とした研究をされています。CRISPR/Cas9システムは、2020年のノーベル化学賞に選ばれたゲノム編集技術です。本システムは遺伝子導入・欠損システムとして簡便であり、非常に有用な技術であるが、原理的に細胞分裂を行う細胞にしか利用することができないため、非分裂細胞である神経細胞におけるゲノム編集は、非常に困難であると言われています。しかしながら、栗原大河先生はマウスの脳神経における、CRISPR/Cas9システムを利用した遺伝子ノックアウトに成功しました。そこで、本講義ではゲノム編集についての基本的事項から応用的な事例までお話いただき、また、より効率の良いゲノム編集について話し合うようなグループワークを通して、学びを深めるような素晴らしい講義でした。

生徒の感想

・ノーベル賞をとったゲノム編集の仕組みを初めて知ることができたことや、グループワークで発言をし、お互いに良い意見を出しまとめられた。
また、シミュレーションの仕方も学習できた。
・将来の考え方が似た感じだったので参考になりました。遺伝子ノックインはあまり興味なかったけど興味深くなりました。もっと知りたいとも思えました。

◆トピックコード 315
 「畜産・養殖での抗生物質利用がもたらす人体・環境への影響 その1」

 日本薬科大学 教授 和田重雄 先生
 参加生徒数 19 名  報告者名  菅原和彦

 

トピック内容
実際の学術論文を生徒や保護者達に読んでもらって、思うところや感じるところなどを自由に意見してもらったり、発表してもらったりしていたようである。高校生には興味深い内容ではあるかもしれないが、内容を理解したりするのは少々無理があるのかなあとも感じられた。受講者はまだ高校生なので、基本事項などの説明をしてほしかった。子供たちは、一生懸命に自分たちなりに発表などに取り組んでいたようであった。

生徒の感想
・最初、抗生物質に少し興味があり参加しました。今日の授業を受けるまでは、抗生物質はがんのために使われて、ペニシリンがあるということだけしか知りませんでした。しかし、今日の授業と、ホームページを見て畜産にも関連があると知り、もっと興味を持ちました。また、薬物阻害についても深く知れて、とても面白かったです。
・抗生物質が農業に使われることによって、医療目的に使う時、耐性菌ができているため、抗生物質を用いた治療ができない。人間の感染症の蔓延にも繋がっている。

◆トピックコード 316
 「世紀の原爆写真は語るーなみだのファインダー」
 広島市立亀山小学校  小学校教諭、平和学習講師 大西知子 先生
 参加生徒数 18 名  報告者名 山崎果歩

 

トピック内容
原爆投下当日の写真などの貴重な資料を提示していただき、戦争の凄惨さについて考える機会となった。特に爆心地2km圏内は壊滅地区であり、人々がどのように亡くなったのかも不明であるが、写真を撮影した重松美人さん、その写真に写っていた女性にインタビューをし、再現シミュレーションをした映像を視聴することで、きのこ雲の下で何が起きたか、人々はどのような様子だったのかを知る。
≪生徒の様子≫
とても熱心に受講していた。特に一枚の原爆投下直後の写真を再現したシミュレーション映像に驚き、真剣に先生の話に耳を傾けていた。全体の反応としては静かであったが、講義終了後、個別に先生のもとへ質問に行く生徒がおり、それぞれ自分なりに感想・考えを持っている様子であった。

生徒の感想
・広島原爆について知りました。当時のシミュレーションでの人々の姿に衝撃を受けました。当時、自分と同じ年代だった女性の経験は悲惨でした。目の前で友達を亡くすというのは想像もできません。戦争の残酷さを改めて感じました。
・自分が会いたいと思った人を追い続けて探せば、必ず会うことができる。たった1枚の写真から当時のたくさんの事実や当時の状況を知ることができるという。

◆トピックコード 317
 「国際刑事司法入門」

 立命館大学国際関係学部 準教授 越智萌 先生
 参加生徒数 8 名  報告者名 高橋昌伸

 

トピック内容
「国際裁判所で訴追される権力者たち」について。例として次の2人について
1)アル=パシール元スーダン大統領←ICC2)チャールズテイラー元リベリア大統領←シェラレオネ特別裁判所
・侵略犯罪 Crime of Aggression
・他国に対する国による武力の行使の計画、準備、開始、実行
・「平和に対する罪」
・例:ナチスのポーランド侵攻
・生徒の様子:真面目に講義を聞いていた。講義の後積極的に質問していた。

生徒の感想
・価値観がまるで違うような国同士が、協力し合うという事はとても難しいけれど、国際問題を本当の意味で解決していくには、よく話し合って理解していくことが重要だと言うことを学んだ。
・世界と日本の犯罪の捉え方がちがうため、法を扱うのは難しく、世界共通の罰を作るのは、各国の特色や宗教上の問題で難しい。国際関係の解決には、長い月日がかかり大変だということがわかった。

◆トピックコード 318
「途上国って何だろう? ―エジプトの学校から考える―」
 埼玉大学大学院 内田綾香 先生
 参加生徒数 3 名 報告者名 川口純

 

トピック内容
JICAエジプト事務所でインターンをされた経験から、日本とエジプトの教育の違いについてお話しいただきました。また、エジプトでは日直や清掃活動など、日本の学校システムを取り入れ、生徒たちもそれを楽しんでいる様子を知り、エジプトを身近に感じることのできる内容でした。生徒は2人だけの参加でしたが、積極的に質問をし、深い学びの得られる時間となりました。

生徒の感想
・エジプトの学校教育の違いを知り、英語探求で調べている、カンボジアの学校教育との違いも知ることが出来た。また、エジプトと日本との関係性を知ることが出来、貧困問題(貧富の差)について、見識を深めることが出来た。
・実際に、現地に行った人の話を伺えたので、より、リアルな現状を知ることが出来た。

 

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