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グローバルウィーク・ダイジェスト2019-2日目(10/29実施分)
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お知らせ

2019/12/12

グローバルウィーク・ダイジェスト2019-2日目(10/29実施分)

順天高等学校では、10月28日(月)~11月1日(金)までのうちの5日間(28日、29日、30日、31日、1日日)に「Global Week 2019」を開催しました。Global Weekは、「立場を超えて互いに学びあう一週間」のスローガンのもと、研究者や実業家等の話題提供者がご自分の専門を紹介し、高校生とともに語り合う催しです。本年は78組の大学教員やNPO職員、社会人、保護者、大学院生、大学生、高校生などが話題を持ち寄り、延べ1400名あまりの参加者と共有しました。参加するトピックは生徒が主体的に選び、学校側では人数調整を行いませんでした。一部のトピックは少人数になりましたが、その分、本来の目的である「話題提供者との個人的つながりを作る」贅沢な時間となりました。今回は10月29日(火)に行われた2日目のダイジェストを各トピックの運営担当者よりご報告致します。

◆トピックコード201
埼玉大学 教養学部学生(4年)
開発途上国における都市開発と環境 ―ケニアの首都ナイロビの事例から考えるー
堀口友里 先生/ 鏑木瑞月 先生
参加生徒数 18名 報告者名 酒井 勇一郎

 

トピック内容
 ケニアでのインターンシップの経験をもとに、ケニアの略史・食生活・主要産業の説明を最初に行う。その後、堀口さんから、「スラムは負の集合体?」というテーマで、スラムの形成の原因やスラムの現状を分かりやすく説明してもらいました。そして、実際にスラムを訪問した体験談を話し、今後スラムの方向性について話をまとめていました。スラム自体が街へと発展していくこともよいのではないかと提案していました。続いて鏑木さんから、「都市開発と環境規制はどう折り合いをつけるべきか?」というテーマで、中国によるケニアへの経済援助の問題点や現状を分かりやすく説明してもらいました。中国の投資の良い点と悪い点を例にとり、今後の課題をあげていました。さらに、実際に都市での環境汚染の現状と解決策の提案をしてまとめていました。最後に、自分の大学での4年間の過ごし方などや、留学を勧めることで話は終わりました。全体での生徒からの質問も多く出ましたが、生徒と年齢が近いということもあり、終わってから各自の進路の相談なども含めて多くの生徒たちが質問をしていました。お二人の経験から、留学自体は今現在は普通のことになっている、なので留学して帰ってから、その体験を今後の自分の研究課題としてどう生かすかが、本当の留学の意義であるとの言葉が印象に残った。

生徒の感想
・スラム街というのは貧しいだけではなく、そこそこな生活をしていることを学んだ。しかし、そこにはまだまだ改善するべき問題が山ほどにあることも知れた。
・タイ研修で現地の問題を目の当たりにしたが、タイだけでなくケニアなどアフリカ圏でも多くの支援が必要であることが分かった。
・海外留学への興味を以前よりももつことができ、大学生の間に留学へ行きたいという気持ちがかたまった。

◆トピックコード202

感染症の予防と治療、そしてAMR」
東邦大学
薬学部 微生物学教室、教授  安齊 洋次郎 先生
参加生徒数 23名 報告者名 潮田 真理子

 

トピック内容
感染症とは?感染症の予防や治療は?薬剤耐性(AMR)とはなにかディスカッションしながら進みました。
感染症を引き起こすのは微生物が原因であるが微生物はすべて悪い物とは言えない。それは小麦粉をおいしいパンに変えるのは微生物の働きがあるからと言われると納得できる。
発展途上国の死因で多いものはエイズやマラリア、結核などの感染症が多く日本の100年前と同じといえる。現在の日本はどうかというと肺炎の患者数が増えてきている。それは薬剤耐性によって効く薬がないことがあげられる。微生物も薬に抵抗するように変化していく。それは薬を使うとほとんどは死滅するがごく一部が残ることがある。薬剤耐性菌が世界的に増えている傾向がある。

生徒の感想
・先進国に住んでいる人々は、働きが弱い感染症に罹りやすいためわずかの年月で花粉症に感染する人が増えたことが一番印象的でした。環境が綺麗なのも良いですが、一方人の体は、古代の人々や発展途上国に住んでいる人に比べて弱くなってしまっていることに違和感を感じました。今後、それについてもっと知りたいと思います。
・医療の発展と聞くと前に進むばかりな感じがするけど、その分微生物やウイルスにも治療薬に対する抗体のようなものができて、どんどん改善していく必要があるのだということを初めて知った。
・一度は感染者を減らせた感染症が、薬剤耐性をもつような菌やウイルスなどが増えたことによりぶり返しつつあるということを学んだ。現在グローバルな問題として世界中で対策していることを学んだ。また、自分がとくに興味を持っていたインフルエンザの薬剤耐性についても質問し、話をきくことができた。研究についてのアドバイスも貰えた。 
・沢山の感染症の原因や症状、予防法や治療法を学ぶことができた。大学の授業でやる様な範囲や今後の課題であるAMRについても説明してもらったので、とても参考になりました。今習っている最中の科目も出てきていたので、今習っているものをしっかり定着させてより多くのことを学べるようにする。

◆トピックコード203
再生可能エネルギーを担う人づくり
東邦大学 理学部生命圏 環境科学科 講師 竹内 彩乃 先生
参加生徒数 12名 報告者名 田中 秀長

 

トピック内容
大学院(博士課程)修了後のご自身の海外での就業体験をお話しくださり、国境を越えた人材の重要性を強調された。やはりなんと言っても国が先頭に立って目標を定め、一般企業が安心して、再生エネルギー事業に参画できる環境作りをすることが大切で、科学的、技術的な側面だけではなく、むしろこのようなことをリードする人材を育成すること自体が求められていることを、生徒に分かり易く、質問を投げかけ考えさせながら講義された。

生徒の感想
・日本は再生可能エネルギーの自給率が他の国と比べて低いけれど、少しずつ取り組んでいくことも悪くないとわかった。環境を少しでもよくするためには、専門家や技術者だけでなく、企業や地域と連携できるコミュニケーション能力や、自分で考えて行動することが大切だとわかった。
・北海道は再生可能エネルギーを作る場所に適していること。また北海道から本州に電線が繋がれているがそれは細く、太くするための工事が検討されていること。それを使って鉄道で使われている電気にしようと考えていること。

◆トピックコード204
「大学生と話そう!〜自分らしい大学生生活とは?〜」
アイセック立教大学委員会 教育事業担当 霜田 翔平 先生
参加生徒数 18名 報告者名 矢口 雄翔

 

トピック内容

あなたは大学生活について、どのようなイメージを持っていますか?という問い掛けから始まり、そのようなステレオタイプを真似たり、他者に流されるのではなく、自分の行動を自分で選択する。それが自分の人生になっていく。自分で選択したからこそ、納得して進むことができ、その「納得感」が「幸福感」になる。それが伝えたいテーマだということを「主人公は自分だ!」というスローガンとともに、生徒たちに熱く訴え掛けていました。
次に、自分の人生をより良く選択していくためには「アンテナを張ること」。様々な情報に関心を持ち、その中から自分に活かせる事柄を見つけることが大切だと語ってくれました。ワークショップでは、生徒3~4人のグループごとに大学生1人がローテーションで付き、スライドを生徒に見せながら、次々に体験談を話してくれました。海外留学での経験やアイセックの活動などの輝かしい面だけでなく、高校時代の挫折や大学生活での虚無感などのネガティブな面についても語ってくれました。大学生たちの生の声に生徒たちは真剣に耳を傾けていました。
トピック終了時間後も、もっと話を聴きたい相手がいれば遠慮なく話しかけて欲しいとのご厚意をいただき、多くの生徒が積極的に話をうかがっていました。私たち教員よりも、歳が近い大学生だからこそ共有できるような悩みや不安などもあると思いますので、本日は生徒たちにとって非常に有意義な機会であったと感じました。

生徒の感想
・まだあやふやだった大学のことについてかなり詳しく知ることができ、また受験に対する前向きな気持ちが以前より増したことは自分にとってプラスになった。
・自己を主張することの重要性を、どのような時に活かせて、またどのように活かすのかを織り交ぜられた説明で理解することが出来た。
・自分の意見を主張するには勇気がいるが、それをしないと何も始まらない、ということを女性から訴えられて、同性として尊敬できる人にも出会えた。

◆トピックコード205
「美容師の可能性」
GALLERY TOKYO 株式会社yang  代表取締役(美容師)  根本晋吾 先生
参加生徒数 24名 報告者名 平田 嘉納子

 

トピック内容
茨城の土浦のご出身で、将来の夢としては小さい子供が大好きで保育士を希望していた。しかし、高校の校則が厳しく、月に1回の頭髪検査の前に、長い髪の友人たちの髪を切ったりして美容の仕事に興味を持ち、その道に進みたいと考えた。当時は、はさみを待たせてもらうまでに10年はかかった。現在は、南青山に美容室を構え、1回一人当たりの単価は35,000円で、月に10~12日しか営業していない。その他は、ニューヨークや中国で活躍されている。昨年度のパリコレでは、ルイビトンからルイビトンチームとしての出場の誘いが来たが、中国の美容師教育のビジネスにもかかわっていて、日程が重なり辞退されたそうです。また、中国やカンボジアなどで、美容師を目指す若者にカットやカラー等も指導しているそうです。その後、なりたい自分をイメージして、そのためのカラーや服装、髪型やメイクにはつながりがあることを紹介し、講演の内容は20分くらいで終了した。その後、実演として、いくつかの髪型のアレンジを紹介し、質問コーナーがあり、集合写真を撮り終了となった。生徒の興味は、メイクや髪型アレンジにあり、終了後も質問で残る生徒が多くいた。

生地の感想
・あらゆる情報獲得などの発展に恵まれた世代に生まれたことを無駄にせず、自分で活用したり、興味を持って自分から積極的に動くことが大切であるということを学んだこと。
・どんな職業でもグローバルに活動することが出来るということが分かった。なりたい自分に成るために4つの区分を利用して近づけられる。
・努力で自分の望む夢を叶えた人に話を直接聞けたこと。
・美容師の他にも色々なことをやっていて、ひとつの職業に囚われていないのもいいなと思いました。

◆トピックコード206
「宇宙の音を聞いてみよう」
自然科学研究機構 国立天文台 重力波プロジェクト推進室 特任助教 正田 亜八香 先生
参加生徒数 21名 報告者名 奥沢 怜央

 

トピック内容
「重力波とは何か。そして、その音を聞いてみよう。」というテーマである。そもそも重力があるので、重さにより空間が歪み、その歪みによって作り出されるのが重力波である。宇宙で重いものは「星」や「ブラックホール」などである。それらが激しく動くとき、重力波が生まれる。重力波は宇宙の音、声である。
重力波でわかることは、「何億光年か先で、何かが起きている」ということだ。超新星爆発かもしれないし、中性子星やブラックホールの作用かもしれない。この重力波を測定することで、未知の宇宙の様子や成り立ちなどの理解が進むと期待されている。日本では岐阜県に「KAGRA」という巨大な装置を作り、重力波の測定の準備を進めている。アメリカの「LIGO」、イタリアの「Virgo」に負けずに測定を始めて欲しいと感じた。

生徒の感想
・航空・宇宙分野に元々興味があったため、この話題に参加できて良かったです。重力波は初めて聞いた言葉だったので、新たな知識がふえて、喜ばしかったです。
・自分の好きなことを調べ研究する大切さを学んだ。
・重力波が解明されることによって今後世の中がどう変わっていくのかについての話を聞けたこと。
・普通に生活していたら、存在にすら気づかなかったかもしれないことに気づくことが出来た。
・自分の知識も広がり、知識があることでまた興味が湧くものがあるということに気づくことが出来た。

◆トピックコード207
「糞化石から見えてくる古生物の生活」
千葉大学 教育学部 理科教育講座 特任助教 泉 賢太郎 先生
参加生徒数 11名 報告者名 三井田 真由美

 

トピック内容
前半は生痕化石(糞化石)がどのようなものであるか、どのような場所で発見されるかを中心に、お話いただきました。糞化石を研究対象としたのは、先輩研究者の影響があったからだそうです。
世界中で発見される化石の中でも、糞化石が発見されるのはメインの発掘場所から離れていたり、わざわざ出向いても発見されなかったり、苦労も多いようです。研究対象のゴカイの糞の様子を詳細に説明していただいたほか、よく知られたティラノサウルスの糞の顕微鏡写真等も見せていただきました。糞の中に筋組織が見られることから、肉食であることが分かるそうです。
生徒からは、そもそも、骨のようにしっかりしたものではない糞がどうやって化石になるのか、ゴカイのような生物の砂粒のようなものがどのようにして化石となっていくのかなど、具体的な質問でました。

生徒の感想
・生痕化石は太古の時代背景を知る上でとても重要なもの。よって昔の生物のリアルな生きざまを映し出してくれるもの。生痕化石の研究には化石について知っているのでなく、生物学についても知っていなければいけない。なぜなら生態が似ていればそこからわかる事があるから。元々、生痕化石自体知らなかったが今回のことがきっかけで詳しく知ることが出来た。
・普段、研究職の方々がどんな感じで実験をしているのかがよく分かったこと。
・糞化石からどんな古代の生物がどんなことをしていたというのが分かるということ。

◆トピックコード208
「理科系を出た異色の成功者」
日本科学技術ジャーナリスト会議 理事 山本 威一郎 先生
参加生徒数 名 報告者名 芦澤 美咲

 

トピック内容
まず、大学進学の際に選択を迫られる、文系と理系の違いから、大学入学後に学ぶべきこととやるべきこと、大学卒業後の進路・修飾についてまで、山本先生自身の経験も交えた話を聞かせていただいた。
まさにこれから、それらのターニングポイントを迎える生徒たちに、以下のようなアドバイスをいただいた。
・大学時代は、友人・人脈作りのラストチャンスであり、その後長く続く関係を築いていくことができる人との出会いが期待できる。
・大学時代は、これだけは誰にも負けないという、「己の一生の武器」を作るチャンスである。
・人生のターニングポイントは、人との出会いや書物との出会いなど、思いがけない出会いや出来事の中にある。
講義終盤では、山本先生と同じように、理系の学部出身の方で、現在は文型の分野で活躍しているという異色の経歴を持つ人々について紹介していただいた。

生徒の感想
・大学は自分の興味のあるものを伸ばすために行くもので、本当に興味があるものを見つけないといけないということが大切だと知れた。山本さんは理系で、大学のノートを見せてもらって英語と数式の多さにすごく驚いた。
・理系でいいのか少し迷ってましたが、別に理系から文系の仕事にもつけると知って少し安心しました。
・理数系のこれまでの先輩たちがどのように社会に出たのか側からこれからの自分の進路の参考になった

◆トピックコード209
「情報社会におけるファッションとエンタテインメントの変容」
明治大学 情報コミュニケーション学部 大黒岳彦 先生/ 高馬京子 先生
参加生徒数 19名 報告者名 池田 皓

 

トピック内容
前半は、大黒先生からメディアについてのお話がありました。
高校生たちにとって身近な例をあげ、マクルーハンのメディア論について非常にわかりやすい説明をしてくださいました。ホットなメディアとクールなメディアという観点から、世の中を分析していたことが非常に興味深かったです。
後半は、髙馬先生からファッションとメディアについてのお話がありました。世界最初のファッション雑誌など非常に興味深い話を聴くことができました。
お二人の先生に共通したテーマは、「情報社会はクリエイティブを民主化するか」でした。
最後に生徒たちは、グループで議論をし、意見を発表していました。
参加した生徒たちは皆真剣に挑んでおり、とても良いワークショップになったように思いました。
私自身も、今回のワークショップは情報社会におけるマスメディアの役割やSNSが社会にもたらす様々な影響、情報社会の構造について深く考える機会となったので、非常に有意義な時間になりました。
お二人の先生には心から感謝申し上げます。

生徒の感想
・SNSが発達したことで、誰もがクリエイターになり、様々なことを発信することが可能になり、今までは上から下という流れであったものが横から横へのつながりとして、変化をしているということ。それに伴いファッションも同様なことが起こっているということ。
・SNSはメディアと違って誰でも簡単に発信できるということが改めて分かったので、SNSとの向き合い方を考えなければいけないなと思った。
・今、SNSの利用者が増えている中で、コンテンツ、エンターテイメントの民主化が進むのか進んだらどうなるのか学べました。

◆トピックコード210
「謎解きみたいな言語学オリンピックの問題を解いてみよう!」
東京外国語大学 言語文化学部 トルコ語専攻3年  小林 剛士 先生
参加生徒数 21名 報告者名 松本 遼

 

トピック内容
「“ぐぐる”を命令形にしてみてください。“ぐぐれ”ですよね?じゃあ、“れれる”っていう動詞の場合の命令形は?」という問いに始まり、生徒たちが参加したくなる、問題にチャレンジしたくなる問いが90分の中に散りばめられた小林氏の時間であった。初めは真剣に一人で問題に取り組む生徒も、少しずつ糸口が見つかっていく中、何とか答えにたどり着こうと、「こうじゃない、いや、これか?あ、わかった。」と自然と周りの人たちと話す姿が見られた。
比較的容易に「形態素」(意味を持つ最小の単位)に分解することができるインドネシアの言語を題材に一つの語を「形態素」に分ける(“berjalan”=歩くという単語を、”ber”=動詞にする働きを持つ形態素と、“jalan”=道という名詞に分ける)作業を行った。そしてそれより複雑な形態素の結びつきによって一語ができているトルコ語を用いて、言語学を理解するには比較対照していき、そこに見いだされた差異から考察していくことを学んだ。難しい内容ではありながら、生徒たちが一生懸命に答えにたどり着こうとする姿が印象的であった。この中から言語学オリンピックに挑戦する生徒が出てくるのも、そう遠くない未来のことかもしれない。

生徒の感想
・インドネシア語などを学びましたが、自分で分析することで、それはどういう意味なのかなど理解できた。
・その言語が分からなかったとしても日本語と照らし合わせていくことで法則が見つかって、なんとなく文章を書くことができることを学びました。
・その言語が話せなくても、単語のパーツを他の文と比べることで文法の法則を見つけて文を作ることができるということを知ったこと。
・外国語の面白い仕組みを理解できた。

◆トピックコード211
「焼畑の思想を求めて」
国士館大学 講師 杉浦 孝昌 先生
参加生徒数 3名 報告者名 田中公男

 

トピック内容
マスメディアにおいて、スマトラ、アマゾンでの森林火災の原因が焼畑であると不用意に扱われ、焼畑が攻撃対象にされている。また、パプアニューギニアで地球温暖化対策に取り組んでいる日本の企業が、他国の焼畑の写真を用い、焼畑を悪者に仕立てて自己宣伝に利用するなどの例が紹介された。焼畑を正しく理解するために、焼畑の定義や作業手順とその特徴(土地の選択、伐採の仕方、乾燥と火入れの仕方、作物と作付の仕方)について、写真を用いながら教えていただいた。ラオスのイゥミエン族が60年間継続的に使用している焼畑の下を流れている川は、土地が荒れているどころか清流であったり、焼かない焼畑もあること、一種類の作物だけを栽培するのではなく、多種類の作物を一度に栽培するなど、焼畑農法の優れた点も紹介された。実は焼畑は究極の自然環境持続的利用農法であった。また、杉浦先生は焼畑を単に文化人類学的に研究するのではなく、焼畑農法に込められた思想を追求しておられ、近代の人間中心主義から脱却し、自然の営為に沿う生活様式への転換が求められるとの考えを持たれていた。参加した生徒も、焼畑について深く知ることができ、二酸化炭素排出との悪いイメージで取り上げられている焼畑を見直すことができた。

生徒の感想
・”メディアが全て正しいわけではない
・焼畑と言っても、焼かない焼畑もある
・害しかないと思っていたシロアリやゴキブリが土壌を作る”
・焼畑農業について二酸化炭素を放出しているため地球温暖化の原因としているメディアに対して疑問を持っていたので、今回メディアは焼畑を利用して自分たちを売り込んだり、しているとわかった。

◆トピックコード212
「承久の乱―日本の歴史の転換点―」
創価大学 文学部 教授 坂井 孝一 先生
参加生徒数 19名 報告者名 田中 瑞穂

 

トピック内容
承久の乱においてそれまでの定説とは違う見方がある、という切り口から本講座が始まった。一つの事実に対しての見方は人それぞれであり、人によって見方(見え方)は異なる。これが歴史学の最大の魅力である。消えてしまった過去を文献などからつなぎ合わせ、過去の事象を脳内にイメージできるかが、歴史学を学ぶ上で大切であるとのこと。
承久の乱を引き起こした、朝廷側の目的として挙げられる「討幕」という一般の説は、いくつかの先入観によって形成されてきた。しかし、朝廷側の本当の目的は、「討幕」ではなく、「義時追討」の一点のみであった。後鳥羽上皇と源実朝の関係、源実朝の計画、公暁の狙い、、、「事実はそうだったのか!」と、目から鱗が落ちた。結果を知ってしまっている我々現代人は、結果から先入観を抱き、誤った理解をしてしまうことがある。
坂井先生は、「文化(歴史)は体験するものである」と仰っていた。実際に見て、触って、感じることが大切だと。そして「好きになること」だと。「好きなものを徹底的に学ぶことが一番です」と、生徒に向けて話されていたのが印象的だ。この心は歴史学だけでなく、学問を志す者全員がもつべき、最も大切なものだと感じた。
生徒には今日の坂井先生の言葉を胸に刻んでもらい、これからの勉強に精を出してもらえたらと切に願う。

生徒の感想
坂井孝一先生は、日本中世史研究の第一人者で、創価大学で教授をなさっています。
「承久の乱ー歴史の転換点ー」というテーマで歴史を紐解くと共に、”歴史学”とはどういうものなのかについてお話して頂きました。後鳥羽院や実朝、また承久の乱という事件に対する一般的なイメージとその実像の差はとても興味深く、歴史の面白さや歴史学の奥深さを実感出来たように思います。トピック終了後は質問をする生徒の姿もみられ、また、私自身も質問し、多くのことを知ることが出来ました。私は、高校2年生の時授業で源実朝という人物に惹かれ、調べていく中で坂井先生の本に出会いました。先生の本を通して実朝の人物像や日本中世史に対するイメージは大きく変化し、より魅力を感じるようになりました。先生の本との出会いから1年、どうしてもお話を伺いたいと思い依頼の連絡をさせて頂くと、快く応じて下さり今回こうしてお会いすることが出来ました。今回得たことを今後の学びに活かし、これからも歴史と楽しく向き合っていきたいと思います。(企画生徒:青木野乃花筆)

◆トピックコード213
「世界の畜産の現場で起こっていること」
株式会社WABISUKE 経営者 岡 崇嗣 先生
参加生徒数 7名 報告者名 小寺 博明

 

トピック内容
「動物福祉」の総合ブランドを目指し、日本では数少ない、平飼いによる養鶏を実施している会社の経営者の岡先生からのお話でした。アニマルウェルフェア(家畜にとって、飢え・痛み・病気・恐れ・不快などから自由にする)という考え方が、欧米各国と比べると日本は明らかに浸透していないという実情や、欧米は動物目線で話が進んでいくのに対し、日本は衛生面など人間の都合から話を進めていく風土の違いが根本にあること、養鶏場のスタイルの違いや卵の価格に関わる話、大手グローバル企業はここから5年程度のうちに、ケージで飼われた鳥の卵から平飼いされた卵の使用へと切り替えていく予定があることなど、養鶏に関わる様々な話をしていただきました。そのほかにも、平飼いの養鶏に関わるに至るまでの岡先生の留学体験やボランティア体験、進路の考え方や人生観も含めて生徒たちと交流しながら話をしていただきました。平飼いたまごの存在をもっと知ってほしい、動物の目線で飼育されていることの価値をもっと重視してほしいという熱い思いが伝わってくる講義でした。

生徒の感想
・鳥の気持ちを考えることができた。
・日本におけるアニマルウェルフェアの浸透に向けた課題の根深さを知り、その解決に向けて、学校が発信していくことは何なのかを考えるきっかけになったこと。
・平飼い卵についてより知ることが出来ました。
・卵の価格についての裏事情。

◆トピックコード214
「スポーツによる怪我は起きてしまうものなのか?」
帝京平成大学 現代ライフ学部経営マネージメント学科トレーナー・スポーツ経営コース講師(JSPO-AT、認定理学療法士(スポーツ理学療法)) 原田 長先生
参加生徒数 24名 報告者名 Chang Tekka

 

トピック内容

The presentation looked at four things
A) What does an athletic trainer and physiotherapist do?
B) What kind of injuries are there in sports and in Junten?
C) What causes sport injuries
D) What can we do to prevent injuries

The instructor first explain the mechanics of sports injuries and based on a student questionnaire, compared sports injuries that are common in sport to injuries in Junten. The final activity comprised of exercise that student can do on their own in order to prevent ankle sprains, which was the most common injury in Junten.

生徒の感想
・”怪我をしないようにすることは、ストレッチ以外でも大切なことがある事がわかった。”
・位置感覚を測定するための角度計が関節に、筋肉にメジャーがあり、怪我をすると中の測定器も壊れてしまうこと。今後も学校の怪我予防に参与してくださること。
・捻挫をしないようにする準備運動を知れた。
・スポーツ中に起こる怪我は、ストレッチや筋トレをする事で防げることがわかったこと。

◆トピックコード215
「いま必要とされる統計的もののみかた、考え方」
立教大学 経営学部経営学科 教授 山口 和範 先生
参加生徒数 19名 報告者名 小松 龍矢

 

トピック内容
近年、小学校・中学校・高校の算数・数学教育において、データ整理や統計の基本が学ばれるようになりました。それぞれのデータに基づいた資料をどう読むのかを考える必要があります。例えば、『三振が多い野球選手は、ホームランを打った本数も多い』ことから三振を多く打てば良いと結論づけるのは不自然です。統計の式だけを覚えるのではなく、どういった意味を持つのかを考えなければ、間違った結果や誤解を生んでしまいます。しかし、すべての事柄を細かくやっていると時間とお金がかかってしまうので、低コスト(時間とお金を少なくして)で、大体のことが分かる方法を考える必要があります。
個人ワーク・グループワークを行うことで、必要な考え方を学びました。まず個人ワークでは、ある記者会見の概要をまとめた700字程度の文章から『の』が幾つあるのかを実際7分間で数え上げました。多くは、50~58個あったと答えましたが、21個と答えた人もいました。グループワークに移り、実際は何個であろうか、といった各自が数え上げたデータを基にして、予測を立てていきました。数学の授業で学んだ「平均値・外れ値・中央値・最頻値」などを使って考え、また「多く数えることの可能性」は低いなど状況によって考えられる誤差も考慮しました。
道具を身につけること、道具を理解することの両方ができることが重要だとワークを通して実感できました。

生徒の感想
・計算して出てきた数字(平均値など)をはっきりとした数値として捉えないで、目安の数値として捉える。
・統計は曖昧な数値であるため、統計を信じすぎてはいけないということ。
・統計学は数式以外のところも大事だということ。

◆トピックコード216
「コンビニで考えるSDGs」
中央大学附属高等学校 教諭(国語科) 北島 咲江 先生/ 佐々木 徳三郎 先生
参加生徒数 6名 報告者名 浅輪 旬

 

トピック内容
①中高生が知っておくべきSDGs(Sustainable Development Goals)
SDGsを身近に感じるためにも、ハローキティーや吉本興業のコラボを通じて周知が行われている。というのも、SDGsは発展途上国に限られた目標ではない。各項目における現状を衝撃的な数値や知識を紹介していただきながら学べた。例えば、飢餓人口が8億1500万人など 自分たちが関心のある目標を選び、それに関する理想の未来を各自付箋に書いて、模造紙を埋めていった。逆算的に考えることに難しさも感じながら、生徒らは手を動かしていた。
②SDGsの視点から再考するコンビニ
視点を変えて、コンビニという身近なものを通じてSDGsについて考え始めた。例えば、コンビニでは廃棄・プラスチック・労働時間などが挙げられた。こうした問題に対して、各コンビニでも取り組みが行われている。例えば、廃棄物を減らすために、①商品開発による販売期間の延長や②クリスマスケーキや恵方巻を予約制にすることが行われている。またキットカットも紙の容器に変更することや、ストローを紙にするなどの動きも紹介された。
③SDGsを体験的に感じるカードゲーム
SDGsを達成するには互いの協力が不可欠であり、環境・経済・社会の3項目を会場にいる生徒全体で向上させていくカードゲームを行った。交渉も自由に行うことで、より身近に感じることができた。

生徒の感想
・19のトピックについて考えることができたし、1つ1つの影響について話し合いやふせんを使って模造紙に書くなどして意見を広げることができた
・2020年度の中央大学付属高校の2年生に開講されるSDGsの授業において、企業等にも参加してもらうような取り組みがあり、興味ある生徒には参加も促していきたい。
・SDGsの17ある目標はすべて繋がっているということ。
・SDGsは一人ひとりが意識をして取り組んでいかないと変わっていかないと思います。現状を全員が理解する必要があると思います。

 

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