English Site

お知らせ

2018 SGH フィリピンフィールドワーク派遣 報告
順天中学校・高等学校 > お知らせ一覧 > 2018 SGH フィリピンフィールドワーク派遣 報告

お知らせ

2018/11/07

2018 SGH フィリピンフィールドワーク派遣 報告

 9月25日(火)~10月2日(火)、高校2年生12名・高校1年生2名 計名14の生徒がフィリピンフィールドワークに参加しました。フィリピン到着後マニラのホテルでオリエンテーション、2日目は、スペインの植民地時代の面影を残すマニラのイントラムロス地区を見学し,午後からはカパスに移動してオドネル収容所跡地などを見学し、日本とフィリピンの戦争の歴史について学びました。

3日目からは、研究調査活動の開始です。カリカアン(都市スラムコミュニティ)では、2つのグループに分かれて住民にインタビューをしました。住民の皆さんには、薬物・水・手洗い・食品ロスなど、研究テーマに関する質問に丁寧に答えていただきました。

午後からは私立高校のLa Salette Schoolを訪問しました。ラサレットの生徒は、歌やダンスで歓迎してくれました。順天生がタガログ語の歌を披露すると、ラサレットの生徒たちも口ずさんでくれました。

各グループに分かれてインタビューにる調査活動です。布ぞうりチームが中庭に出てワークショップを開始すると、下校途中だった小学生に囲まれ、みんな興味津々で作業を見守っていました。カラフルなぞうりが完成すると、ワ~という歓声が上がりました。放課後はホームステイです。

4日目は公立のマガルダン高校の日本語の授業に参加しました。授業のあとはインタビューに協力してもらいました。昨日のラサレットでの経験を活かし、効率よく質問できたように思います。

午後からは小学校を訪問しました。横断幕を作って歓迎してくださいました。英語の読み聞かせに挑戦。オリジナルストーリーをしっかり理解してもらえるかどうか心配でしたが、担任の先生の助言もあり上手く伝えることができました。また、先生たちにもインタビューすることができました。 

薬物使用者のリハビリテーションセンターを訪問 入り口のセキュリティーチェックは厳重で、写真や服装にまで規制がありました。計画していた入所者へのインタビューは実現できませんでしたが、所長さんに詳細なお話を頂くことが出来ました。

5日目。リンガエンのごみ集積場では、スカベンジャーの子供たちにインタビューすることが出来ました。生活するためにはごみを拾わなければならないのですが、そのために学校には通えなくなってしまいます。同年代の子供たちがごみを拾う姿に心を痛めていました。

午後には、CFFフィリピンの児童養護施設「子どもの家」に到着しました。ここにはスラム地区などで保護された子供たちなどが暮らしています。スタッフや子供たちに布草ぞうりのワークショップを行いました。

6日目は村での活動です。だるまさんが転んだや大繩跳びなどで仲良くなったあとは、先輩たちの研究活動から続ている手洗いの普及活動に取り組みました。10月15日は世界手洗いの日です。今年はユニセフの手洗いダンスを取り入れて実践しました。この様子はユニセフのホームページでも掲載される予定です。

村のでの活動には、CFFの子供たちや村の高校生が積極的に参加してくれました。フィリピンには100以上の言語があるといわれています。村の小さな子供たちは、まだ公用語のフィリピン語(タガログ語)や英語を話すことが出来ません。地元の高校生たちが積極的に通訳をしてくれるので、安心してゲームのルールの説明やアンケート調査をすることができます。

最終日はマニラに戻り、スモーキーマウンテン跡地を訪問しました。すでにごみ集積場としては閉鎖されていますが、周辺に多くの住む人たちは、ごみを拾ってジャンクショップに売ることで生計を立てています。土をかぶせただけのかつてのごみ山を登ると、そこからはフィリピンの今が見えてきます。遠くに見える近代的なビル群は、成長を続けるマニラの象徴でもあります。手前の貧困地域との格差がどんどん広がっていくように思えます。この風景は生徒にとても大きな衝撃を与えたようです。

フィリピン最後の夕食は、ユニカセレストランにでいただきました。食事の前には代表の中村八千代さんからレストランの説明がありました。ユニカセはストリートチルドレンなど貧困地域で育った青少年をトレーニングし、従業員として雇用しています。社会課題の解決とビジネスの両立には様々な困難があると思います。中村さんの力のこもったプレゼン、そして、一人の日本人女性が、現地で課題解決のために奮闘する姿は、生徒たちにとても印象に残ったことだと思います。

最終日は、ホテルで振り返りを行ってから、空港に向かいました。

1人1人が自分たちの課題に取り組み、現地で大きな壁にぶつかった生徒もいます。それは、新たな成長のための一歩と言えるでしょう。帰国後、この貴重な体験をもとに、様々な発表会に参加する予定です。それそれの活躍を期待しています。

 

 

 

 

 

 

このページのトップへ