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高1SGH コアメンバー HFWのファシリテータに挑戦!
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2017/11/15

高1SGH コアメンバー HFWのファシリテータに挑戦!

 高1SGHコアメンバーが、ハンガー・フリー・ワールド(以下HFW)のワークショップのファシリテータに挑戦しました。

 HFWは、飢餓のない世界をつくるために活動する国際協力NGOで、飢餓や世界の食料問題について発信できる青少年を増やすために、学生を対象にした研修を実施しています。コアメンバーの岡田さんはファシリテーション研修に参加し、同じくコアメンバーの青木さんと学内でワークショップを実施しました。

以下岡田さんと青木さんの報告です。

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 私たちは、11月4日にHFWのファシリテーション研修で学んだことを実践するために、ワークショップを開催しました。今回は8名の順天生が参加してくれました。

 初めにカードを配布して各自思い出の食事のイラストを書いてもらい、誰とどこで食べたかなど、その日の思い出を共有しました。「高校受験当日の朝ご飯」や「母との海外旅行で食べた屋台のご飯」など特別な日の食事を書いている人も見られました。その日の気持ちを共有することで、「食べること」はただお腹をいっぱいにするためだけではなく、たくさんの思い出や大切な人とのつながりを感じることができるということがわかりました。

 次に、日本や世界の人が食への思いを語った動画を視聴し、気づいたことをふせんに書き出してもらいました。それらの意見を分類して模造紙に貼り、グループ内で意見をまとめて発表しました。

 

 世界では9人に一人が飢餓に苦しんでいます。「飢餓」という言葉の意味について、「飢饉」とどう違うのかなど説明し、「飢餓」の理由やその背景には何があるのかなど、資料を使いながら説明しました。

 

食べ物は十分にあります。

9人に一人が飢餓に苦しんでいるのに、世界の穀物生産量は消費量を上回っています。

 

 

 

しかし、全体の穀物消費量のうち、5分の2程度しか食料として消費されていません。

 

 

 

 

世界では、年間13億トン(食料全体の約1/3)の食べ物が捨てられています。

「食品ロス」(まだ食べられるのに捨てられている食べ物のこと)は、日本では年間約632万トンにも上り、全体の約半数にあたる約302万トンが家庭から廃棄された食品です。

※HFWの資料を活用

 

 また、地球温暖化による気候変動(干ばつや豪雨による水害)も食料生産に影響を及ぼしています。

 参加者に「飢餓」と「飢饉」の違いを理解してもらい、今までこのようなことを意識していなかった人に、問題を意識してもらうことができました。少しでも、「飢餓」や「食料問題」を解決していけるよう、今後も活動を続けていきたいと思います。

—参加者の感想—

・班で話し合う形式が楽しかった。まだ食べられるのに捨てられるものがこんなにあると知って衝撃だった。

・飢餓に苦しんでいる人のことを考えて、食事を残さず食べたい。

・メッセージカードを書いて、みんなで共感できてとても楽しかった。

・普段は食べ残してしまうので、食べ残しをできるだけやめようと思った。食べる時には生産者や作ってくれた人に感謝を込めて『いただきます』を言おうと思った。

★★★

 

 

 

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