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グローバルウィーク・ダイジェスト6日目(11/8実施分)
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お知らせ

2016/11/14

グローバルウィーク・ダイジェスト6日目(11/8実施分)

順天高等学校のSGH活動の一部として、11月1日(火)~11月8日(火)までのうちの6日間(1日、2日、3日、4日、7日、8日)に「Global Week」を開催します。この期間のうち、平日の5日間は平常授業を午後2時で打ち切り、国内外の大学の研究者や大学院生、大学生、企業や団体の職員と、順天高校(一部中3生)、教職員がともに、正解のないグローバルな問題について学びあう講座/ワークショップを開催しています。今回は11月8日(火)に行われた6日目のダイジェストをご報告致します。

杏林大学  Malcolm H. Field 先生
【What do you mean, “global”?】
「グローバル」とはどういう意味かについて、英語で講義していただきました。まず、変化が急速化している現代とその行く末について、昔の人が想像した未来の絵などを交えて、想像を膨らませました。次に、そんな変わりゆく世界で、「グローバルであるために大切なこと」は「異なる考え方をすること」という内容を、プラトンの「洞窟の比喩」を描いた絵などを用いて解説していただきました。その後、トリックアートや、「モノづくりとコトづくりの違い」を考えさせたりし、視点を変えることで見える世界が異なるという例を紹介していただきました。最後に、「グローバルなリーダーシップ」とは何か、そして「グローバルな人材」とはどのような人かということにも触れて解説していただきました。グローバルウィークの根源とも言えるような大きなテーマの講座でしたが、面白い絵を用いたり多数の問いを投げかけたりして、生徒の興味を引き付ける学びの深い講座でした。

8-1

明治大学  張 競先生
【グローバル化した世界と比較文化学のまなざし】
文化を比較する、ということは、簡単そうでいて実は大変に難しいものである――張先生はそのことをわかりやすく、具体例を交えて解説していく。人は先入観や偏見から完全には自由になれず、そのことが〈比較〉という作業を歪めてしまいがちである、という指摘や、異文化の単純な〈比較〉はそもそも意味をなさない、という姿勢は、普段なにげなく文化を比較し、その上下や優劣について(間違って)考えてしまう我々に、さまざまな示唆を与えてくれた。張先生はほんとうに公平な「まなざし」で文化を比較することができる先生だとお見受けした。より多くの生徒にこの講座を聞いて欲しいと思う。

8-2

The Hong Kong Polytechnic University   Prof. Kenneth K.M. Lam先生
【Study in Hong Kong: Tertiary Education and Cultures】
前半は香港における教育制度の説明と高等教育機関(大学)の種類及び制度についての説明を基に、教授が教鞭を取られているThe Hong Kong Polytechnic University (香港理工大学)について、その沿革から学部・スタディープログラムの特色、カリキュラム、研究施設の紹介があった。とりわけ、工学プログラムにおける際立った特徴として(1.広域分野入学[Broad Discipline Admission] 2年目に専門分野を決めるという入学方式 2.職場体験教育[Work Integrated Education] 2週間(短期)~1年間(長期)のインターンシップの機会を提供 3.交換留学・海外訪問プログラム[Exchange/ Overseas Visit Programme] 費用免除の1学期間短期留学)について説明された。後半は香港の文化についての説明。祝祭日と香港で行われているお祭りについての説明があった。旧暦での中国の行事と新暦でのキリスト教の行事について解説があった。

8-3

外務省 由井 哲治先生
【江戸時代の日本人の国意識の変遷】
・芭蕉、蕪村、一茶の俳句を通して江戸時代の国意識の変遷を考察した。江戸時代の庶民に「偉い」と観念されたのは将軍で、日本型の華夷秩序を指向していたことを確認した。朝鮮通信使などはその将軍の威光を感得させる「装置」としても機能しており、かつオランダも同様の役割が期待され、和歌の中に「ひれふし」という表現があらわれたのではないかと推察された。
・レザノフ来航やフェートン号事件など、列強の接近という背景に加え、国学の発達について触れ、それらが和歌に反映されている状況を解説した。また、フェートン号事件からイギリスという国や産業革命、ナポレオン戦争などのできごとの背景にも話しが及び、余談を話しつつ生徒の意見発表をうながすなどの双方向の講義であった。

8-4

早稲田大学・Y&S Visionary  齋藤 裕紀子先生
【グローバルセミナーを通して見えてきた本当に必要な英語力とは?】
まずは四人グループに分かれ、何のために英語を学ぶのかという事前課題についてのシェアリングタイムから本講義は入りました。生徒から事前課題を通して様々な問題意識を引き出しながら、今度はTEDの動画の視聴に移り、「英語は問題解決のための言語である」という提言からまた生徒達に「英語のあり方」について考えさせます。また、先生自身が開かれているグローバルセミナーで講演をされた藤崎一郎氏、辻野晃一郎氏、辰野まどか氏、瀬谷ルミ子氏、山崎直子氏らの言を引きながら「グローバル社会において何が必要か」を生徒に問いかけていきます。生徒も次々に提示される意見とともに「グローバル」「英語のあり方」について考えをめぐらせながら「自分のあり方」について考えていました。

8-6

NPO法人CFFジャパン  石井 丈士先生
【フィリピンにおける大学生と高校生たちの挑戦】
CFFの職員としてフィリピンと日本で活動しておられる石井さんからボランティアの意義についてお話をいただきました。生徒達をグループに分け、ボランティアのイメージについて話し合った後、ご自身の体験や実際にボランティアに携わっている大学生の方のお話を通してイメージをつかみました。その後、貧しい地域の家族の写真と日本の家族の写真を見比べ、自分たちの住む世界とは違う世界に住む人々との価値観の違いを受け入れ、「ともに生きる」ことの大切さについて写真やグループワークを通して考えを深めていきました。今年度のフィリピン派遣に参加した生徒達にも話をしてもらい、リアルな感想を聞くこともできました。また、自分たちと、他の国の人々との「幸せ」に関する考え方の違いを深く考える機会となりました。

8-5

立教大学 後藤 聡先生
【すべては細胞から始まる】
今年のノーベル医学生理学賞を受賞された大隅良典先生が発見された『オートファジー』(自食作用)を受けて日本が最先端を走っている『分子生物学』について高校生に理解できる内容で講義をしていただきました。すべての生物(ウイルスは除く)は細胞からできているが、その細胞の中には多種多様な器官が含まれその一つ一つの解明がまだわからないことが存在することについて解説していただいた。そこで大隅先生はその一つである不必要なタンパク質(有害なたんぱく質)を壊してアミノ酸という栄養素として再利用するシステムについての研究を行ったが、その内容の一端であるユビキチンシステムについて解説していただいた。先生はサイエンスは真理の探究であり人類普遍の価値であり、その事実は誰でも理解でき誰でも同じ結果が得られるもので、国や政治体制に左右されない物であるといわれたことが印象的であった。

8-7

 

 

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