お知らせ

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NPO法人CFFジャパンのワークショップ
2016年1月9日
今日は高校1年生のSGH対象生徒が、フィリピンとCFFジャパンについてのワークショップを受けました。CFFからは3名のスタッフが来てくださいました。CFFはフィリピンのことを広く知る日本の青少年を育成し、未来の基盤を構築することを目的に、現在日本、フィリピン、マレーシア、ミャンマーで活動をしている団体です。
まずフィリピンは長年支配された歴史、貧困が続いているというお話がありました。「歴史的にフィリピンはスペイン、アメリカ、日本に支配されていましたが、その影響は宗教、教育、政治面でも現在のフィリピンの基盤となっています。現人口は現在1億60万人、10年で1600万人ずつ増えており、経済的にも世界でもアジアでも急成長しています。しかし、アジアで失業率が高く無職の若者が多数存在し、150万人のストリートチルドレンが存在します。いったいなぜフィリピンにはこのような相反する状況が存在しているのでしょうか。」
「CFFでは、多様な要因が複雑に絡まり、貧困のサイクルから抜けられないと推察しています。」国内の貧富の格差は大問題で、国の20%が豊かさの80%を所有しているという状況であることに加え、産業発達の遅れ、対外債務、政治汚職も考えられるといいます。
「CFFの活動は、そのような難しい状況のフィリピンで海外ボランティアワークショップツアーを実施し、その参加費を資金源として、児童養護施設「子供の家」も運営し家族と生活できない子供たちの支援活動と運営をしています。ボランティアワークショップツアーはもともと創設者が、日本で悩んでいる学生を海外に連れて行き、子供の家の建設のお手伝い、現地の人たちと交流することで何か見つけてくれるだろうという、日本の若者を助ける思いも込めて創りました。」
今回のワークショップで、CFFからSGH対象生に対して質問が投げかけられました:
「あなたがフィリピンの路上を歩いていると子供が “1ペソください”と寄ってきました。その後方には母親らしき人物がいます。あなたなら、どうしますか?」
生徒たちからは、“私だったらあげない”、“お金あげたらほかの子がくるかもしれないからあげない”、“違う大人に渡ってしまうかもしれないからあげない”など回答が出ました。
日本国内にも幾多のもNPO団体があり、この質問の回答を探して試行錯誤しているといいます。実際に正解はないでしょう。しかし、自分で自分の回答をみつけるために活動を続けるのです。最後にCFFから宿題が1つではました。“1ヶ月時間をあげるので、どうやったら答えを見つけられるか考えてきてください。”
最後はCFFボランティアに参加した文教大学の学生さんのお話がありました。「あまり高校のときは海外にも関心なかったが、海外ボランティアを体験し自分の無力を知った。それが第一歩で、それでも何かしたい、と奮い立った。それが今につながり、これからも何かしたい、何かしなくてはと考えています。」
1年生はこれから順天のSGH生として、新しい知識や情報を得ていきます。どう飛躍していくかが、いまから楽しみです。