お知らせ
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SGH第1回フィリピンフィールドワーク報告(5)
10月3日、台風も過ぎて、穏やかな天気になりました。
生徒たちは、ホームステイでどのような経験をしたのでしょうか。丘の上にある子供の家から降りて、村を訪ねてみます。一番遠くの家に泊まっていた二人の生徒が、にこやかな顔をして道を歩いてきます。不安だったホームステイが無事に終わって、ほっとしているようです。
村のよろずやさん(サリサリストア)に泊まっている生徒は、牛とごあいさつ。
子どもの家に戻りがてら、子どもの家の門の脇にある家庭を訪れると、ちょうどさきほどすれ違った生徒もお呼ばれして、朝ご飯の最中でした。
生徒Yの感想:村の家に泊まるのは正直に言うと怖かったのですが、ホストファミリーがとても優しくしてくださって、怖がったことが恥ずかしくなりました。
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今日は、昨年から準備してきた、バキワン村でのアクティビティーの日です。
午前中、バキワン村の高校生4人が手伝いに来てくれました。村の子供たちに、何をやってもらいたいのか、日本の高校生が直接伝えるのは困難です。子供たちは英語を理解できるとは限りませんから。地元の高校生は順天の高校生と英語で意見を交換し、生徒たちの意図を理解してくれました。地元の高校生がタガログ語で子供たちに説明をしてくれることになりました。
これは、タガログ語の手洗い歌を一緒に歌ってみて、子どもたちにどうやって教えるのか相談しているところです。
こちらでは、子どもに絵をかいてもらうのに、例として自分たちで絵を書いています。
広場でとるアンケート調査の文を、教えてもらったタガログ語で書いています。
ちょうどこの日、フィリピンの全国紙 Philippines Daily Inquirerの地方支局の記者が、子どもの家を取材に来ました。早速準備中の生徒たちに、記者が取材をしています。
村の広場のアクティビティーの後は、村人にサンドイッチをごちそうする予定です。地元の高校生も交えて、みんなでサンドイッチを作ります。
お昼を食べて、いよいよ村の広場に出発です。子供の家のスタッフが村の人たちに既にお知らせしているので、三々五々村人たちが集まってきます。
まず、アイスブレークとして、日本の遊びを村の子供たちと楽しむことにします。椅子取りゲームです。
こちらはハンカチ落とし。つかまってしまった人には罰ゲームとして梅干を食べてもらいます。酸っぱいので大変だと思ったのですがフィリピンの人たちは酸っぱいものが大好きです。それに、何で負けた人が食べ物をもらえるのかわからないという意見が出て、最後にはみんなで梅干を食べることになりました。おいしかったのでしょうか?
広場の脇にある保育園で、子どもたちに「私の夢」という題で絵を描いてもらいました。地元の高校生が、子どもたちに説明してくれています。
子どもたちは絵をかいてくれるかなあと心配でしたが、みんな楽しそうです。
生徒Tの感想:アクティビティーはありきたりで、つまらないと思われないかと心配でしたが、活動も、空き時間も、とっても楽しんでくれて、とても嬉しかったです。書いてくれた夢は、「家を建てて家族と暮らしたい」「学校を出て先生になりたい」といったものが多かったと思います。
次は、再び広場で、タガログ語の手洗い歌を子供たちに教えて、手洗いの習慣をつける活動をします。この活動の根拠となる研究と準備の様子は、この記事をご覧ください。
一緒にたらいで手洗いをする順天高校生を、村の子供たちは、近しく感じてくれたでしょうか。
その脇では、村の高校生に手伝ってもらってのアンケート調査が進行中です。
サンドイッチもみんなで食べて、アクティビティーは夕刻まで続きました。
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今日は、子どもの家に泊まる最後の日です。夕食後、子どもの家の子供たちや、手伝ってくれた高校生と、お別れパーティーをして、別れを惜しみました。