お知らせ

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SGH高1・国際協力機構 ( JICA ) 古賀氏の講演
5月9日(土)、高校1年生のE・Sクラス等の生徒を対象に、国際協力機構(JICA)の古賀聡子さんをお迎えし、国際協力についてのお話を聞きました。古賀さんの講演は「世界と日本のつながり~どうして国際協力が必要か~」と題され、高校入学後間もない生徒たちに、JICAをはじめとする国際協力や支援組織がなぜ必要とされているのかを理解し、日本の役割、課題解決に必要とされること、グローバルに活躍する人材はどのような能力を必要とされているのか、を考えてもらうことを目的とした講演でした。
生徒たちに、さらに具体的な「学校に行けなかったらどうなる?」という問いを投げかけます。生徒は原因→結果をつなげて考えていきます。実はこの探究的作業が、生徒たちの分析的思考を培うために有意義です。生徒は学校に通えない子供たちは負の連鎖の中にいることを見つけ出します。
ではこの負の連鎖をどうしたら解決していけるのでしょうか。この解決策に向けて、多様な案や方策を出し合い協議し、より良い回答を突き進めて考えること―古賀さんは、この作業がまさにJICAが行っている仕事であると説明してくれました。
JICAは開発途上国に専門知識を持った人材を派遣し、現地の農業や産業に必要な技術や知識を伝授・指導し、開発途上国の人々の暮らしが向上するような国際協力の努力を続けています。「それでは、なぜ国際協力が必要なのでしょうか?」古賀さんは生徒に問いかけます。
国際協力は世界と日本が平和に暮らしていくための解決策を考えていくための作業であり、①日本とほかの国々が相互依存の関係にあるため、②地球規模の課題であるために、国際協力が必要なのだと説明してくれました。
最後に古賀さんは「日本は戦後の辛い時期に援助を受けた国であり、またそこから発展し他の国に援助している、とても珍しい国です」と重要な点を指摘しました。また古賀さんが中国留学経験をもとに、国際協力は個人的には好奇心と行動力、また語学力もって行っていこうと生徒たちに伝えてくれました。