順天中学校・高等学校

オンライン北斗祭

• 皆さんこんにちは、今日は全校集会ですが、JMホールに高２生のみが集まり、そのほかの学年は自教室のモニターで参加してもらっています。これまでも天候次第では、この様にしていましたが、考えてみるとこれは一つのオンラインの様な催しということになりますね。行事だけでなく先生達はすでに、１学期のオンライン授業の際にいろいろと新しいことに取り組み、今までに経験しなかったことにチャレンジしました。
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• 来週には、オンライン北斗祭が開催されることになっており、皆さんも参加したり視聴したりする準備をしているでしょうか。オンラインの催しの面白さや難しさなど、おそらく初めてのことをたくさん経験しているのではないかと思います。北斗祭にむけて、私も先日、この場でダンス部の皆さんとパフォーマンスをしましたが、生徒の皆さん、大いに考え、工夫を凝らして、今までにはできなかった催しを創りあげてください。
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• ただ、オンライン北斗祭は公開できる範囲が限られることがあるのも、今回経験してわかってきたことです。それは、特に音楽の著作権に関係することなのですが、映像や音楽など、著作者の権利がありますから仕方のないことです。そのほかにもまだ、個人のプライバシーに関する取り扱いなど、配慮をしないといけない場合もあるかもしれません。オンラインならではのことも学んで、これからの時代に備えてほしいと思います。

北斗祭開催日のサイン「三日月→満月の日」

成人年齢は１８歳

• そして、今日はこの後、生徒会役員の改選があります。生徒会長の寺島さんをはじめ、生徒会役員の皆さんは、今年度はしたいことができず、気苦労が大変だったと思います。それでもなんとか北斗祭をオンラインで行うことにこぎつけました。もう少しの間、頑張って仕上げてもらいたいと思います。そして、次の役員の皆さんにバトンがしっかり渡る様に、生徒の皆さんも選挙を通して応援してください。
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• 実のところ、選挙というのは大人がするものという意識がまだ強いかもしれませんが、すでに１８歳から、大人と同様に選挙権があります。そして選挙だけでなく、今年の高校１年生の皆さんから、１８歳になると法律的に大人として扱われることになりました。これを成人年齢といいますが、一人で法律行為を行うことができる年齢という意味で、どちらかというと権利よりも責任があるという風に捉えた方が良いかもしれません。
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• 世界の９０％の国ではすでに１８歳が成人年齢ですが、イギリスの場合も１８歳で大人として見られます。今年はまだ来ることができないイギリスのボランティア学生は、たいてい１８歳で来日しています。日本に来日するにもいろいろな手続きが必要ですが、それらを自分の意思ですることが認められる年齢になっているわけですので、当然ながら、実際の責任感も大いに違って来日していると言えますね。

コロナ禍の１８歳

• ところで、まさに１８歳に当たる高３生の皆さん、今年の大学入試は少しずつ始まりつつありますが、平常心を忘れないで取り組んでいるでしょうか。大学入試の仕組みがどの様に変わろうとも、またコロナによる変更があろうとも、基本は変わりません。皆さん自身がしっかりと力をつけることと、それを最大限に活かすことにつきます。自分ができることは全力を尽くし、そしてコントロールできないことは受け入れるのです。
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• しかしコロナ対策では、もし試験当日に濃厚接触者だと見なされると、症状がなくても試験を受けられないとされていましたが、これではおかしいので文科省に改善を求めてきました。そしてなんとか、受験生には人生の大事なことだからということで、つい最近、感染症専門家の皆さんも受験を認めることで一致しました。ただし、公共交通機関を使わずに受験会場に行き、別室で受験するということになりそうです。
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• 私は本校の昔の卒業生、それも１９４５年頃に１８歳だった男子卒業生たちにお会いする機会が何度もありました。今では１００歳近い方々ばかりですから、もうすでにお亡くなりになっている方がほとんどですが、まさに１８歳の頃に戦争に駆り出された卒業生たちは、その当時の学生時代が本当に辛かったことを語ります。それは、自分の力では自分たちの置かれた状況をコントロールできなかったこと、その辛さなんですね。
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• 皆さんにも、自分がどんなに努力していても、また自分がどんなに気をつけていても、コロナを始め、自分ではコントロールできないことが起こることもあります。皆さんは人生１００年時代を生きる人ですから、その間には失敗だけでなく、病気や災害、居場所によっては戦争にいたるまで遭遇するかもしれません。早速ながら、オンライン北斗祭や大学受験も思う様にはいかないことがあるかもしれません。その時は、辛いかもしれませんがその状況を受け入れ、その上であらためて皆さん自身ができることに最善を尽くすのです。
• 　”GO FOR THE BEST”　最善を尽くしましょう。
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  1945年に卒業式を行えなかった卒業生は、本校講堂で1997年に卒業証書を授与されました。