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未来の学びの先取り( 12/23   第2学期終業式より)
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未来の学びの先取り( 12/23 第2学期終業式より)

大学入試はどうなるのか

 高校2年生から始まる大学入学共通テストについて、新たに変更がありました。国語や数学の試験の一部として導入することになっていた記述式を取りやめることになったことです。50万人もの大勢が一度に受ける試験なので、しっかりとした採点が難しいという理由で止めたのですが、各大学が個別に行う試験で本格的な記述問題が多くなりそうです。

 言うまでもなく、答えを選ぶという選択式問題は正解のあることが前提ですが、記述式の場合には必ずしも正解がありません。考えるプロセスや自分なりの考えを求められることもあります。その点が違うのです。とは言っても、本校の皆さんにとっては中学・高校の入学試験でも多くの記述問題があったことで、多分驚くことはないでしょう。

 しかし、それにしてもどうしてこのように混乱してしまうのでしょう。それは、試験による評価についての考え方が整理されていないことが原因ではないかと思います。たとえばドイツやフランス、イギリスなど、世界標準の共通テストは全て記述式や口述式です。アメリカの大学で用いられる検査はマーク式ですが、これらはいずれも必要なレベルに達しているかを調べる到達度の試験です。

 それに対して日本では、大学入試センター試験などの多くの試験が、受験者の中の順位を決めているだけなのです。模擬試験で用いる偏差値もその一つですね。この方が合否を決めやすいということもあって、どのようなことができるようになったかを明らかにするのでなく、順位を決めているのです。

コンピテンシーへの変化

 しかし、このような日本の試験の考え方は、徐々にですが確実に変わっていくことと思います。「徐々に」と言ったのは、多くの人が慣れ親しんでいることは、何事でも直ぐには変化しないのが常だからです。そして「確実に」というのは、今や日本社会が日本の考え方だけではやっていけないからです。世界中で求める学力の考え方が大きく変わってきているからだとも言えます。

 世界が求める学力は一体どう変わっているのかと言えば、「コンテンツからコンピテンシーへ」なのです。何を学んだかでなく、何ができるようになったかに変わったとも言えます。日本ではコンピテンシーのことを資質・能力と言いますが、これがあれば仕事がうまくできるとか、人生を幸せにできるといった要素のことを意味しています。

 そのコンピテンシーを身につけるための新しい学び(新学習指導要領)は、中学が2年後に、高校ではその翌年から始まることになっています。すでに高校で始まっている探究的学習がその代表的な学びです。取り組んでいる皆さんは分かっていますが、ペーパー試験ではその成果を測れませんので、高校の探究的科目は定期試験には入っていません。

 そのように、中学高校の筆記試験だけでは測れないような資質・能力、コンピテンシーを育み、評価するには、普段の学びも大学入試も変わる必要があります。これから、その考え方が徐々に、しかし確実に多くの人に広がってくることと思います。

未来の学びの先取り

 本校の生徒の皆さんには、そのような未来の学びを先取りして欲しいのですが、その一つが10月末に開かれたグローバルウィークです。その約80種類のワークショップに参加した先生たちからの報告とともに、参加した生徒の皆さんの感想がホームページに最近掲載されました。皆さんの声をいくつか紹介してみたいと思います。

●今回は良い将来の選択について、私が良いと思っていたことのほとんどがあまり良い選択ではなかったことに驚いた。・・・根拠がたくさんあって信頼性が高いと感じた。

●中3が高校生たちにSDGsとは何かについて教える授業は、高校生にとってはものすごく刺激になるし、これからは年下のすごいやつがどんどん増えていくんだと感じた。

●失敗させることは子供にとってはいい事で、その失敗をバネに次に活かせることが可能なため、子供を育てる時は自分で計画を立てさせ、自分で実行し、結果を出させることが大切だ。

●自分は初めてファシリテーター(話題提供者側)として参加したが、保護者も交えて行えたことが一番良かった。生徒の皆が素晴らしい気づきをシェアしていて、来年もぜひ開催したい。

 これら、グローバルウィークでのワークショップを通して、自己認識の深まり、進路認識の深まり、世界認識の深まりなどさまざまな気づき、成長があったことが窺えました。そしてさらに、自分一人が優れていても、実はそれだけで仕事がうまくいくとか、人生が幸せになるのは難しいということに気づいた人も多かったようです。

 ちなみにこれからの社会は、ICTの活用で個別最適化の時代になると言われていますが、持続可能な世界になるためには、全体最適化に向かうことが大切だと言えないでしょうか。それは、本校のさまざまな学びでも実現できます。自分だけでなく仲間を、さらに自分たちだけでなく、世界の人たちとの関わりを考えた学びにしていくことです。新学期にさらに学びを深めていきましょう。

 それでは、メリークリスマス、そして良いお正月を。

 

 

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