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平和につながること(  6/1  全校集会より  )
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お知らせ

平和につながること( 6/1 全校集会より )

  • テロ事件の被害者
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 昨今は、無関係の人たちがいきなり襲われるテロ事件のようなことが、国内外で起こり、心が痛みます。4月の下旬にはスリランカで、高橋香さんという日本人女性が爆弾テロ事件の被害者になってしまいました。ご主人と小さなお子さんと3人で、ホテルで朝食中に事件に遭遇してしまった高橋さん、すでに知っているかもしれませんが本校の卒業生です。

 香さんは21年前の卒業生ですが、アメリカからの帰国子女であったこともあり、本校の英語クラスに入学しました。卒業して上智大学に進学した後、首都大東京の大学院でエコツーリズムという環境と観光をつなぐ学びをしたようです。そしてスリランカ大使館などの外務省関連の仕事をしたことで、スリランカで活躍していたとのことですが、本当に残念です。

 実は香さんは、本校在学中に海外派遣生としてイギリスにも行きました。英語科で担任だった小町先生と私も同行したのですが、その目的の一つは、イギリスから英語補助のボランティアで来てくれているプロジェクトトラストの本部にいくこと。そしてもう一つの目的は、世界的なボランティアリーダーであったアレックディクソン博士宅を訪問することでした。

 ディクソン博士は「誰にでも、人のためにできることがある」ということを語り、絆が失われやすい現代社会の人々にボランティアを呼びかけて、民間による、世界で初めての国際・国内ボランティアの組織を実現したことで知られています。その、ディクソン博士からいただいた直筆の色紙が、本校中央階段6階の踊り場にあります。そこには、教育の目的はbrave gentle を創ること、またgentle braveを創ることであると書いてあります。つまり、人はみな「勇気のある優しい人」になるために教育があるということです。

  • 憎しみが止むには
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 ところでスリランカですが、その当時、イギリスの他にスリランカにボランティアを学びに行くチームが同時に派遣されていました。ですから4半世紀前から、本校ではスリランカのことをよく研究していました。イギリスと違って、スリランカにはサルボダヤという農村型の世界的なボランティア運動をする組織があったからです。

 その運動のリーダーであるアリアラトネ博士を訪ねることが、主たる目的です。博士はスリランカの男子高校の理科の先生をしていましたが、スリランカの貧しい人々の経済的自立ができる仕組み作りを生徒たちと始めたことがきっかけで、国中の村々にその拠点が8000箇所もできるほどになりました。その仕組みについて、本校の生徒や先生が学びに行ったのです。

 そしてもう一つの目的は、スリランカの大統領にお会いすることでした。実は、日本はスリランカに大変お世話になっていることを知っているでしょうか。日本が太平洋戦争で負けて開かれた国際会議(1951年サンフランシスコ講和会議)で、戦争被害にあった国々が日本の今後を議論したときのことです。被害国の一つであるスリランカのジャワルダネ大統領(当時は大蔵大臣)が、「Hatred ceases not by hatred but by love.(憎しみは憎しみによって止まず、愛によって止む)」とスピーチして、賠償請求を放棄したのです。それで、戦勝国の列強が日本を分割統治することがなくなったというわけです。

 そういう恩義があるので、戦後、日本政府はコロンボ計画というスリランカを支援する国際的な仕組みに最も貢献しました。それなら本校でも何か貢献をしようということで、生徒会や飛鳥会の皆さんが2000年までの10年間、文化祭のチャリティバザーなどの収益金で、スリランカの理系で有名なビサカ女子高校から、毎年4名の生徒や1名の先生を招待していました。

 ちなみに、その途中の1996年にジャワルダネ大統領は亡くなりましたが、「右目はスリランカ人に、左目は日本人に」との遺言通り、一人の日本人女性に角膜が贈られて移植されたとのことです。

 

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  • 平和につながること
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 今日は、高橋香さんのことを思い、本校の国際教育や福祉教育のなかで、先輩たちがどのように学んでそれを活かそうとしていたか、その一端をお話しできました。そして、ボランティア創始者の2人の博士や大統領の言葉などを紹介しました。それはいま、平和な時代にあって、突然のテロや戦争など、理不尽なことにどうすれば良いかわからなくなりそうだからです。

  さあ、それにしても世界的な平和のスポーツの祭典、東京オリンピックがあと14ヶ月後に近づいて来ました。本校のスポーツの祭典、体育祭は2週間後です。このような催しを成功させること自体が平和につながる大きな力になる気がします。それは競い合いと同時に、相手に敬意をもつことや、運営の奉仕者(ボランティア)がいないと成り立たない催しだからです。

 本校の体育祭も徹底的にフェアーに大いに競い合い、そして互いを思いやり協力しあってほしいと願っています。とくに今年の体育祭は、生徒会が今までの実行委員会方式を変えて、新たな運営方式を企画してくれています。いろいろと困難があるかもしれませんが、是非ともチャレンジして、皆さんの力で体育祭を成功させましょう。

 

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