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課題を発見・解決する( 4/20 全校集会より )
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お知らせ

課題を発見・解決する( 4/20 全校集会より )

グローバル化のふりかえり

 みなさんは本校が、文科省から5年前にSGH(スーパーグローバルハイスクール)として指定されて、様々な研究をしてきたことは知っていると思いますが、それは本校の教育目標が「国際社会で活躍する人間を育成する」であったことが背景になっています。この教育目標はますますグローバル化して行く社会変化の中で、それまで「社会性のある人柄の育成」としていた目標を20年前の西暦2000年に改めたものです。

 しかしその特色としての「国際教育」の原点は、1964年に本校が独自に始めた「海外派遣制度」でした。この年は前の東京オリンピックがあった年であり、新幹線が走り始めた年でもありますが、戦後、一般の日本人が自由に海外渡航できるようになった年なのです。当時、海外に行くというのは大変なことでしたが、生徒の皆さんの代表を飛行機で世界各国に派遣する制度を始めました。

 考えてみるとその飛行機は、1903年にライト兄弟がエンジンを載せて空を飛ばしたフライアー号が最初のものです。今からわずか116年前のものですが、そのおかげで誰でも数時間で国境を超えて海外に行けるようになったのです。その後、1990年頃からはインターネットが急速に普及するようになりました。人が移動しなくても、情報が世界中を瞬時に行き渡るようになってしまいました。

 このように、国際社会が物理的に一つになるというグローバル化は科学技術のイノベーションによって大きく進展してきました。しかしその反動もあります。たとえば住む国や働く国を個人が選ぶようになり、アメリカやイギリスでは国家としての社会を守ろうとする対立が生まれています。また医療技術も進み、世界の人口は50年前に比べて倍増しました。そのこともあって地球の自然環境を維持できないという問題も生まれています。

課題を発見・解決するために

 そこでこれからの未来社会に生きる皆さんに何が必要かといえば、もう説明は不要かもしれません。それらの課題を発見し解決することが求められるわけです。そのため社会というか、企業が人を採用する時に求める力も変わってきています。たとえばマイクロソフトの採用試験の最終選考では、どう回答すれば良いか非常に戸惑ってしまうような問題が出されることでよく知られています。

 たとえば「世界中でピアノの調律師は何人いるでしょう?」とか、「富士山を動かすにはどうすればよいでしょう?」などといった問題が出されるのです。皆さんならどう答えるでしょうか。正解はないのですが、それでも先ず必要なのは仮説を立てること、つまりピアノの数や富士山の土砂の量を想定して、次にそれに必要な仕事量を考えれば良いことになりそうです。

 それほど空想的な思考力を必要としなくても、一昨日に中学三年生を対象に行われた全国学力調査では、国語で生徒会の文化祭活動に関わる問題が出たり、数学で図書委員会の活動に関わる統計問題が出たりしていました。新しい大学入学共通テストのモデル問題でも同様ですね。普段学んでいる教科の学習が、身近な事柄の中にある課題を発見し解決することにつながることを示しているようです。

 そのため学校で身につけるべき「学力」というのは、単にテストの点数がよくなることではなく、課題を発見し解決するためであることを誰もがわかるように学校教育法という法律で定めました。それを「学力の3要素」と言いますが、この3要素についてはとくに総合的な探究学習で身につくものです。そこで本校の生徒の皆さんには、SGH実績校(2014〜2018)としての成果を生かしてもらいたいと思います。

新しい学びの方法と入試

 ところで先ほども触れた、中三生の全国学力調査で、今回初めて英語の試験がありました。しかも全国の100万人の生徒が、パソコンを使ってスピーキングテストをしたのです。本校の中三の皆さんも行いましたが、通常の英語の外部検定試験とは違って、ヘッドセットを使ってパソコンの質問に答えるという方法です。

 このように英語の検定試験でも、コンピューターを使って行うCBT方式がこれから増えてきます。大学入学の共通テストでも有効になる方式ですので、慣れるようにしておく必要がありますね。先生でも受けたことのない方法ですので、皆さんの方が先を行っているという感もありますが、それは当然です。

 英語やパソコンなど、中には先生よりも使い慣れている人もいるのですから、驚きません。みなさんがそれらを使いこなして、つまり道具として英語で話したり、パソコンを操作したりしていくことで、いろいろな課題を発見したり解決したりすることがしやすくなるはずです。世界が抱える課題を皆さんの力で解決できるように、学びを深めていきましょう。

 最後に、大学入試について間違わないように確認しておきたいのですが、現在の高校3年生は、基本的にはこれまで通りの方法で行われ、しかも入学人員の厳格化があります。しかし高校2年生からは新しい入試ですので、たとえば英語の外部検定を利用するため、この11月頃にはID登録をしておくことになります。高校1年生からは総合的な学習が総合的な探究となり、より本格的な課題発見や解決力を問われるようになりそうです。そして中学1年生からは、新しい学習指導要領による入試のため、より本質的に変わることになっています。 

 

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