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お知らせ

主体的に未来を築く( 3/20 第3学期終業式より )
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お知らせ

主体的に未来を築く( 3/20 第3学期終業式より )

今年度の進路状況

 今年度の大学合格状況は、国公立大学では、東京大学理科II類2名、東京工業大学2名、山口大医学部医学科1名を始め現在27名が合格、さらにまもなく後期試験結果が加わることになります。一方、私立大学でも東京理科大に50名が合格するなど、今年は理系への進学希望者が多く、その実を結んでいます。

 一方、総じて文系学部が多い東京都心にある総合大学は、今年も志願者全体が増加し、たとえば、昨年に比べてMARCHでは8%(一昨年比15%)も増加しました。その上、入学人員を抑制するために合格者が12%(一昨年比19%)も絞られ、おそらく、合格ラインが2割(一昨年比では3割)程度は厳しくなったと思われます。もちろん本校生だけでなく、受験生全体にとっても相当厳しかった様です。

 そしてそれだけでなく、大学では入学者の選抜にあたって、今年度からすべての大学でアドミッションポリシー(入学者の受入方針)が打ち出されて、総じて、主体的に学ぶ意欲のある志願者であるかどうか、今まで以上に選り分けられるようになりました。それは来年度以降、より具体的な変化になって現れることと思います。

 

主体的に学ぶ姿勢

 さて、その「主体的に学ぶ意欲のある者」とは一体どういう人でしょうか。そもそも主体的の逆は何でしょう。先生たちからすると、それは依存的ということになるのですが、もしそうだとすると大変だと心配しています。そう言われても、自分は授業を真面目に積極的に受けているし、決して依存なんてしていないという思いの方が強いでしょうか。

   本校では先生たちも、授業の進め方について、生徒のみなさんが参加しながら考える様に工夫していますので、授業アンケートの結果などを見ると、6割程のみなさんが積極的に参加していると答えています。まだ十分だとは思えていない人も4割はいるということでもありますが、総じて、普段のテストでは良い点数を取れる様に頑張っています。

 しかしながら、授業やテスト対策に積極的になるだけで、大学が求める主体的な学びの力がついたかどうか、みなさんどう考えますか。色々な考え方ができるかもしれませんが、一つ敢えて言えば、みなさん自身が先生になることです。みなさん自身が、学びの全体を把握しようと努め、数々の疑問を解明しようと努めること、つまり、真の先生の様になろうとすれば、真に主体的になったと言えます。理軒先生の順天堂塾は、塾生が先生のようになって学んでいました。もしかすると、当時の方が主体的だったと言えるのではないでしょうか。 

順天堂塾風景

主体的に未来を築く

 ところで話が変わりますが、先日、Kakehashi Projectの23名の報告を高1の皆さんと共に聞くことができました。日本の外務省の支援で、アメリカ・ニューヨークの国連本部などを訪ねてきた報告でしたが、その英語のプレゼン報告は立派でした。現地のコーディネーターは「これまでの日本の高校生の中でも、Bestだ」と激賞し、現地で学んだことについて製作した英語プレゼンに、日本大使館の領事も大変驚いていたようです。

 今年、明治150年を迎えていますが、その15年前にアメリカのペリー提督率いる黒船がやってきたのが、近代日本の開国、グローバル化の始まりです。その場面は、創立者の福田理軒先生が黒船を測量したりしたドラマにあった通りです。黒船の影響でしょうか、その時までオランダ語が外国語の中心であったのが、突然、英語が外国語学習の中心になりました。

 そのアメリカと親しくしていたにも関わらず、73年前に終戦を迎えるまで、しばらくの間、アメリカと戦争をしていたのです。戦争の終盤には戦場がアジア太平洋全体に広がり、たとえば、アメリカ海軍のいたフィリピンでは、日本軍の飛行機による特攻隊攻撃なども行われ、多くのフィリピン人(50万〜100万人)を犠牲にしてしまいました。最後の戦場は沖縄で、沖縄の犠牲者も多く(約20万人)、その名残が米軍基地の今につながっています。

フィリピンの歴史教科書

 そして言うまでもなく、戦後は再び、日本とアメリカは大変に親しくなり、世界の経済を牽引するパートナーとして、現在に至っています。ちなみに、日本人で最初に大学生になったのは、明治維新の4年前にアメリカに苦難して渡り、アマースト大学で神学や理学を学んだ新島襄先生で、同志社大学を作りました。国際連盟事務次長をされた新渡戸稲造先生もアメリカに渡って学び、「我、太平洋の架け橋とならん」と言ったことで知られています。

 これらの大先輩に倣って、Kakehashi Projectの23名の皆さんは、主体的に21世紀の架け橋になったわけです。今日はこの後、アメリカ最初の大学であるハーバード大学の同窓会による、ハーバードプライズブックの贈呈式がありますが、これもまた主体的に、受賞に向けたプレゼンをした高2生が4名もいたことを、あらためて嬉しく思います。

 最後に、三学期の生活目標は「将来を考えた生活をする」ということでした。皆さん、どうだったでしょうか。将来のことをしっかりと考えて、まだ見ぬ未来の自分を描くことができたでしょうか。将来を考えて、今ここに立っているでしょうか。皆さんの学校生活の日々の取り組みが、次年度にさらに主体的に未来を築くものとなることを期待して終わります。

 

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