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未来を考えて生きる( 1/6  第3学期始業式より)
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未来を考えて生きる( 1/6 第3学期始業式より)

激しいドックイヤー

 新年あけましておめでとうございます。今年のお正月は天候にも恵まれ、穏やかな日が続きましたが、皆さんはどのようなお正月を過ごしたでしょうか。

 今年の干支は「戌(いぬ)」となっていますが、毎年お正月を迎えると、しばらく話題になるのがこの「干支」です。干支は中国の古代から、時間や方位を十や十二の区分で数える場合に用いられ、後に覚えやすいように動物の名前をつけたと言われています。

 そこで、今年は「戌(犬)年」なので、英語に直訳すると「ドックイヤー」ということになりますが、ドックイヤーというのは元々違った意味があります。ワンちゃんの1年は、ヒトの7年にあたることから、科学技術などで大変に変化の激しいことを意味します。

 実際、お正月からの新聞記事などを見ると、コンピューター技術を駆使した人工知能AIが、社会の未来を激変させる報道が増えて来ていますので、今年はその意味での変化が激しい「ドックイヤー」になるというのは、当たっているかもしれません。

脳と心は違うもの?

 とは言っても、人工知能AIは人間と同じようなことが、一体できるようになるのでしょうか。人間の体をつくっている細胞は60兆、最近では37兆個あると言われています。その内1兆個位は毎日新しくなっていると考えられていますが、基本的に新しくできないのが脳と心臓の細胞だと言います。

 とくに脳の細胞は生まれた時が一番多く、そのあとは神経細胞が繋がって、まるでコンピューター回路の様になります。3歳で90%、20歳位で100%の回路ができると考えられています。でも、10歳位までは大好きな模倣が、それ以降は難しい論理的学びが、優れた脳(回路)を作るようです。  

 先ほどから、人工知能AIが人間と同じようなことをできるかどうかと考えていますが、AIのコンピューターは人間の脳を真似して作られているわけですから、脳にできることはある程度できるようになるのかもしれません。

 しかし、どうも釈然としません。たとえば、思いやりとか優しさなどといった「心(マインド)」にあたる働きも、AIロボットがするようになってしまうのでしょうか。そもそも、人間にとって、脳と心というのは違うもの、それとも同じものなのでしょうか。

一休和尚さんのトンチ

 これについてヒントになるトンチ話が、一休和尚さんのエピソードの中にあります。ちなみに一休さんは、今から600年ほど前の室町時代のお坊さんですが、トンチ話が面白いので、今でも人気がありアニメやドラマになったりしています。

 ある時、一休さんが山賊のような人に襲われて、良い心を持つように諭したのですが、その山賊から「心」とはどこにあるのか?と迫られ、一休さんが「胸先三寸にある」と応じると、「ならば、見せてもらおう!」と、小刀を心臓のある胸辺りに突き付けようとします。

 そこで一休さんは、「年毎に  咲くや吉野の桜花 樹を割りてみよ 花のありかを」と和歌を詠むのです。今は冬枯れのような桜の樹ですが、春になれば、あの可憐な花びらを見せてくれます。その樹を切り裂いても花びらは見つかりません。隠されているのです。

 最新の生物学の研究では、生物が脳の部分だけが考えているというよりも、体の細胞のそれぞれに考えるような機能がないと、生物体が出来上がる時の説明ができない、と言う研究者もいます。昨年のグローバルウィークでもそのような講座があったと思います。 

 桜の樹には、やがて現れる生命現象が隠されているのですが、人間にとって「心」は、どうも、生命全体に隠されていると考えた方がしっくりとするような気がします。はたして皆さんはどう考えるでしょうか。

未来を考えて生きる

 さて、少し難しい話になってしまいましたが、いよいよ今年度最後の第三学期です。今学期の生活目標は「将来を考えた生活をする」です。先ずは自分自身の将来、未来をしっかりと考えることは誰にも必要なことです。

 干支に出てくる犬や羊などの動物が、真剣に将来を考えた生活をすることは考えられません。しかし人間は将来、未来を考えて生きるものです。しかもそれらの動物の未来や、地球や宇宙の未来までも考えるのが人間だと言ってもよいかもしれません。

 高三の皆さんにとっては、今は本当に厳しい真冬の只中にいるところです。しかし、春になれば、一休和尚さんの言うとおり、桜の花びらが芽を吹き出してくることでしょう。「冬来たりなば 春遠からじ」です。寒い今が肝心、将来を考えた生活をしましょう。

 

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