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お知らせ

スキルだけでなくマインドを高める( 11/11 全校集会より )
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お知らせ

スキルだけでなくマインドを高める( 11/11 全校集会より )

文化的行事が続いた日々

 先週から今週にかけての2週間は、大変濃厚な文化的行事が続く日々でした。近いところから言うと、高3以外が参加した学習成果発表会、その前には高1や高2を中心に実施したグローバルウィーク、そして全校生徒や保護者も参加した芸術(映画)鑑賞の3つのイベントです。

 あらためてこれらを振り返ってみると、これらに共通したことがあったと思うのですが、さて何でしょう。先ほどと同様の順で言うと、学習成果発表会の前半は中1から高2までの様々な発表でしたが、全ての発表にPCによるパワーポイント映像が使われていました。

 グローバルウィークはどうでしょう。大学の先生やジャーナリスト、大学院生や大学生、卒業生や在校生による54種類のワークショップでしたが、これまたそれらの全てでPCによる映像が用いられていました。そして今年度は映画がジャンルとなった芸術鑑賞も、カメラマンである渡部陽一さんの講演にも、映像が用いられたのは言うまでもありません。
 

映像情報のスキルが必須に

 写真を撮る道具はカメラですが、写真機が世界的に普及するようになったのは200年ほど前からで、動く映像はフィルム映画として100年ほど前に発明されました。そして1990年代の終わりから四半世紀の現在は、静止画も動画もコンピューターで操作できるデジタル映像になっています。

 グローバルウィークでは、いくつかのワークショップでデジタルデバイスをどう用いるかという内容で、大学のネィティブの先生が英語で講義していたのは印象的でした。ICTは、グローバル化時代には欠かせないスキルになってきていることを物語っているようです。私立大学の情報教育協会の調査によると、私立大学では3分の2の教員が、数年内にコンピューターなどのICTを活用したアクティブな学びに変えようとしているようです。

 とくにまた、学習成果発表会でトビタテジャパンの経験をプレゼンしてくれた、高1の取口さんは、先生たちも驚くほど見事なパワーポイントを用いたプレゼンをしてくれました。トビタテの応募でも書類だけでなくWEB上で映像による自己アピールをすることで、トビタテに選ばれたのです。映像による表現スキルは、人生を変えるスキルにもなりそうです。

クロスロード(岐路)に立つ時

 ところで、全員が参加した映画観賞会ですが、映画は「クロスロード〜ボランティアなんて偽善だ〜」で、講演は戦場カメラマンの渡部陽一さんでした。国際的なボランティア活動の最先端で活躍する、青年海外協力隊の内面の葛藤を丁寧に描いたデジタル版映画でした。

 理想を掲げる青年が、なかなか現地の人と交流できない中で、ドジョウの養殖を仕事化するプロジェクトを起こし、反対にボランティアに懐疑的な青年カメラマンが、現地の人と自然に交流して行く中で、金銭を取られる被害に合う少年を助ける場面などがありました。

 実はそのことは、渡辺陽一さんの講演の最後に、高3の大塚さんが質問したことと重なることでした。つまり、戦場で目の前で被害にあっている子供がいて、プロカメラマンとしてその映像をとることと、人間としてその子を助けること、どちらを優先するかという究極の選択です。これはまさにクロスロード、人生の岐路に立つ瞬間です。

 渡辺さんの回答は明快でしたね。プロの戦場カメラマンは皆同じ、先ずは子供を助ける。その次に撮影の仕事、ということでした。映画の中では、カメラを盗んでしまった少年が、カメラマンとなり、やがて一枚の写真で、劣悪な環境だった地域社会を変えることができた。それは確かに、戦場カメラマンのようなプロの映像の世界では現実に起きている話です。

マインドのレベルを高める

 さて最後に、カメラだけでなくコンピューターなどのICTや英語も、そのほか皆さんが日々学んでいる様々な知識や技術は基本的な力ですが、真に必要な力はそれらを現実の世界で活用できる思考力や判断力、表現力、そして創造的に解決することのできるスキルです。

 しかしスキルがあるだけでは、たとえば写真をとることに夢中になり、被害にあっている少年や少女を助けることを忘れてしまうかもしれません。グローバルウィークでもプレゼンしてくれた、卒業生で医学部に進んだ宮地くんや星くんたちのワークショップでは、アフリカのザンビアに診療所を作るために、医療技術や社会貢献の情報やスキルも必要だが、なんとか実現しようという思い、マインドの強さの必要性がヒシヒシと伝わりました。

 とくにスキルだけが高い人は、その持っている力をどう使うかわからないから、ある意味で最も危険だといえます。いろいろな力を持つことは先ずは大事。しかしそれをコントロールする心も大きくしましょう。今年も陸上部のチームが全国高校女子駅伝に出場することになりましたが、彼らもスキルだけでなく、マインドが高い。それが全国大会につながっているのです。今日は、知識や技術のスキルを高めるだけでなく、マインドのレベルを高めることが大事だということを考えました。

 

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