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お知らせ

中等部1年国際講話

お知らせ

2021/11/25

中等部1年国際講話

11月20日(土)中等部1年生全員を対象として、順天中学高等学校の中にある国際性、多様性について理解するための講話を行いました。感染症の影響で、順天の特徴である海外研修や海外からの交流企画が中断する中、日ごろ接している教員生徒の社会もグローバルであり、国際性、多様性を学べることを紹介しました。

まず、教職員のグローバル性。本校には外国籍の常勤教職員が5名います。また、今年中にJETプログラムの外国語補助教員が2名着任する予定です(そのうち一人は11月22日に着任しました)。

次に、外国人留学生の招へいです。長く外国人留学生の入国は認められていませんでしたが、10月に、国費留学生に限って入国できるようになり、ご紹介したようにラオスからの留学生トゥービー君が在席しています。

トゥービー君は、まず母国語(ラオス語)で自己紹介をしてくれました。次に英語で日本語や日本文化を勉強するために来日したこと、順天のみんなといろいろ話がしたいと挨拶しました。また、「日本は同じアジアなので、ラオスやタイやカンボジアと似ているのかと思っていたが、実際についてみると、日本はアジアとヨーロッパの中間のような国だと感じた」と話しました。

留学生でない生徒でも、いろいろな国際性を持っています。帰国子女は、ご両親とともに海外で暮らした経験がある生徒たちです。順天の帰国子女はSTARSという団体を作っていて、滞在していた国をはじめとする外国の文化をいろいろなイベントを通じて紹介してくれます。STARSのプレジデントの藤堂さんとバイス・プレジデントの加茂君(ともに高等部2年生)が、滞在していたスイスとオーストラリアでの体験を話してくれました。学校に通うと、授業の様子や生徒、先生の常識が日本と違うことを教えてくれました。

次の登壇者は高等部1年生のハーク・タサワルル君です。バングラディッシュ国籍のハーク君は、日本の中に自分のような「外国人」が暮らしていることが、どのように日本の人々に役立つかを具体例も交えて説明してくれました。そのうえで次のように続けました。「外国人だからって無視したりいじめたりするのは、僕みたいな外国人にとってもつらいことだけど、日本人の視点で見ても、それによって国際交流によって得られたであろう恩恵を受けることができなくなるわけです。これってもったいなくないですか?順天にたくさんある国際交流のチャンスをどう活かすかは、あなたたち次第です。」

最後に話したのは、中等部1年の3名の生徒です。それぞれ違った自分の国際体験を披露してくれました。神田さんは小学校のときに暮らしたシンガポールの様子を、行方さんはフィリピンに語学留学した体験を、星さんはロンドンの学校で受けた、博物館や美術館などの実地の体験を重視した授業の思い出を語りました。

どの生徒も多くの日本人生徒とは違う自分の境遇を肯定的に受け止め、堂々とした態度で生徒に話しかけていたことがとても印象的でした。順天中学高等学校は、このように貴重な多様性を守り育てていく学校であり続けるという決意を新たにしました。

 

 

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