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Harvard Prize Bookを授与しました。(受賞者スピーチを追加しました。)
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お知らせ

2020/07/07

Harvard Prize Bookを授与しました。(受賞者スピーチを追加しました。)

国際的意識を持ち、海外での勉学も視野に入れた優秀な高校2年生を表彰する、ハーバード・プライズ・ブック。毎年3学期の終業式に、ハーバードクラブからプレゼンターをお迎えして授与式を行ってきました。2020年はCOVIT-19の影響で、授賞式が取りやめになりました。その後、学校が臨時休校に入ったため、受賞者に賞品が渡っていませんでした。

6月25日(木)、2019年度の受賞者金内佳乃さんに学校長が代行して賞品を授与しました。賞品はアメリカ大学進学の準備のための2冊の本です。ハーバードクラブ会長からのお祝いのレターとともに受賞者に渡しました。

ハーバードクラブからのレター授与

金内さんが、3月の授賞式のために用意したスピーチを、ウェブ向けに書き直してくれましたのでご紹介します。

この度はハーバードプライズブックを受賞することができ、とても光栄に思います。このような機会を与えてくださった先生方やハーバードクラブの方々に心より感謝申し上げます。

せっかくこのような場を頂いたので、今日は「気がつくこと・意識すること」の大切さについてお話したいと思います。まだまだ未熟な17歳の高校生が偉そうに語るのもおかしな話ですが、大事なことだと思うのでぜひ最後まで読んでみてください。

私は高校1年生の冬から約1年間、オーストラリアのクイーンズランド州に留学してきました。美しいビーチやカラフルでユニークな動物たちが印象的で、さまざまな文化的背景をもつ人々が集まり混ざり合う、海外経験ゼロだった私にとってはとても不思議な場所でした。そんな多国籍文化の国・オーストラリアで暮らす中で、今まで考えたこともなかったことにはっと気づかされる場面が沢山ありました。ある日、同じ英語のクラスにいた女の子に、自分が持っていたお菓子を勧めて断られたことがありました。その後何回か同じようなことがあり、「お菓子があんまり好きじゃないのかな」などと思っていたのですが、実はその子はイスラム教徒で断食の期間中だったために受け取らなかったそうです。その時の私の言い訳はこうでした。「だって小学生のとき社会の教科書に載っていた写真では、イスラム教徒はみんなヒジャブを着けていたし、中東・アジア系の顔だった。」

「国際人を目指す」やら「異文化理解」などと強調していたわりにあんまりではないのか。私は自分自身の意識の低さを痛感し、ショックを受けました。もちろんこんなことは一度だけではありません。現地の高校での授業や日常生活を通して、環境問題やレイシズムの存在、ジェンダーのステレオタイプやセクシュアリティの多様性、価値観の違いなど、さまざまな分野で沢山の気づきがありました。

現在、高校3年生の私は、毎日時間ぴったりにくる電車で通学し、綺麗な環境で授業を受け、放課後には予備校に通っています。家に帰れば、家族がいて、温かいごはんが用意されていて、夜は涼しい部屋で快適に眠ることができます。しかし、世界は数え切れないほどの問題で溢れているのです。今この瞬間にも、世界のどこかでは海鳥がプラスチックの破片を飲み込んで命を落とし、肌の色や性別で差別された人が心に傷を負い、空気中にはどんどん有害なガスが放出されています。そして、それを意識している人はほんの一握りです。世界中に蔓延るさまざまな問題が解決の方向に向かわない理由は、その問題に気づいている人、それを意識している人が少ないからだと私は思います。気づくことは問題意識を生み、世界を変えることに繋がる大切なステップです。どうか身近な気づきを大事にしてください。「なんで?」を放置しないでください。そして、色々なことに挑戦してみてください。

高等部 3年4組 金内佳乃

授与された2冊の本

 

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