お知らせ

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A Letter from the US 6 (Kakehashi Project)
アメリカ滞在中のカケハシ使節団の日程も、終盤に差し掛かりました。アメリカについてから見たこと聞いたことを活かして、社会課題に関するプレゼンを、一夜で、英語で仕上げるという離れ業をこなしました。英語でのプレゼンの出来栄えはよかったようで、日本の高校生の英語力を見直してもらえたようです。シャイでしゃべらない日本人というイメージを少しでも変えられたかもしれませんね。
Day 6 (2/26)
今日は朝9:30にバスに乗り、別のホテルの会議場に移動し、昨日のワークショップで考えた今後のアクションプランについてプレゼンテーションスライドを用いた報告会を行いました。バスの移動中に生徒に尋ねたところほとんどのグループが2時間くらいの睡眠で報告会用のプレゼンを作成したと言っていました。ホテルの会議場では先日の領事館訪問の際にお世話になった島田隆介領事を来賓としてお迎えし、10時から11時半まで報告会を行いました。
発表はまず1班が代表してKAKEHASHI プロジェクトの全体行程についての説明をし、その後引き続き各班のアクションプランが発表されました。1班は今回の派遣期間中に提供された食事について言及し、日米の食文化と肥満率の関係性からみたアクションプラン「和食文化のプロモーション(英語タイトル:WASHOKU)」について、2班が、米国ではトイレの手拭きに今だに紙の使用が多いことや、分別がなされずにゴミが捨てられている現状からみたアクションプラン「日本の自治体の成功例をヒントにしたポスターや色別の表示を用いたリサイクルプランの推進(英語タイトル:Solid Waste Management in Japan)」、3班が、アメリカのシャワーには数字表示による温度設定がなく、またシャワーのレバーが多種多様で扱いずらい事やシャワーとトイレが一緒にあるため、同時に使用できない不便さに言及して作成した「日本製シャワー・トイレの勧め(英語タイトル:Conveying Japanese Technologies to America)」、 4班が、アメリカのチップの発生しない店で感じた日米の顧客に対する店員の態度の差に言及し、「日本のディズニーランドをヒントにした、おもてなしの心のプロモーション、漫画を利用したおもてなしの心のプロモーション(英語タイトル:Service)」のアクションプランを発表しました。

プレゼンテーションの様子

徹夜して完成させたスライドを使って

作成したスライドの一部
高校1年生の彼等が短い時間の中で議論し、プレゼンスライドや英文発表原稿うを寝る間も惜しんで作成し、発表までにこぎつけたのは驚きに値しました。発表後には質疑応答も英語でなされ、YFUコーディネーターのSandra Holmbergさんからの文化認識や正解のないオープンクエスチョンなどの鋭い質問にも彼等なりに英語で対応していました。領事の島田様も高校1年の若者たちによる英語プレゼンには驚かれ、今後若い世代による、さらなる日本の魅力発信の重要性について語られました。

島田領事の挨拶
昼食後は9.11メモリアルを訪れ、2001年9月11日に起きた米国同時多発テロについて学びました。元ビルのあった場所は滝を模した慰霊碑となっており、被害者の名前が刻まれていました。空港並みのセキュリティチェックを受けて入場した地下のミュージアムには崩壊後に残った鉄骨や、潰れた消防車、血の跡が残る遺品、テロ発生時や世界貿易センタービルが崩壊する様子を写したビデオなどの展示があり本当に生々しいものでした。中には涙を流している訪問者もおり、この場所が日本で言えば原爆記念館に相当する場所であり、平和を願う場所であると感じました。
911メモリアルの後はアメリカ住友商事(Sumitomo Corporation of Americas)を訪れました。3世紀以上にわたって、米州地域での貿易、マーケティング、投資を進める日本商社のグローバルな展開について学びました。
夕食はイタリア料理の店でサラダ、2種類のパスタとイタリア風チキンカツ、定番のNYチーズケーキを食べました。
明日はいよいよ帰国の途につくわけですが、JFK国際空港に向けて出発するのが朝7時と早いので注意が必要です。睡眠不足の生徒が多いので、この先帰国まで生徒の体調管理に十分注意を払っていきたいと思います。