お知らせ

お知らせ
防災係主催 ワークショップを実施しました
防災係主催で1月23日に中等部と高等部、別々に防災ワークショップを開催しましたので、報告します。
【中等部】
中等部3年の防災係と有志メンバー12名で防災すごろくGURAGURA TOWNを行いました。災害時のトラブルを解決するための方法を考え、学ぶことを目的とした防災すごろくで、サイコロを振って、出た目の数だけ進み、必要なアイテムを揃えながら、ゴールを目指します。ゲームの途中で出題される「地震クイズ」は『ケガをして歩けなくなった友達を運ぶために担架の代わりになるものを出してください』とお題が出ます。手持ちのアイテムの中から一つを選んでいきます。正解がいくつか用意されていますが、正解でなくても使い方を説明して納得してもらえれば正解となります。普段の生活において、災害時の適切な避難行動を考える機会はあまりありませんが今回の活動で防災や災害時の避難行動を考える、きっかけとなったのではないかと思います。
~中等部 防災係感想~
・防災すごろくGURAGURA TOWNを通じて、みんなで楽しく災害時の対処法を学びました。もし非常事態が起きても今回学んだことを使ってスムーズに対応できるようにしたいです。
・ゲームをしながら防災意識を高めることができました。災害が起きた時にタオルで傷口をおさえられるなど、身近な物が活用できることを知ることができました。
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【高等部】
日本赤十字社の方を講師にお招きして、3グループに分かれ、避難所運営ゲーム『HUG』 を実施しました。このゲームは、避難者の年齢や性別、国籍やそれぞれが抱える事情が書かれたカードを、避難所の体育館や教室に見立てた平面図にどれだけ適切に配置できるか、また避難所で起こる様々な出来事にどう対応していくかを模擬体験しながら避難所運営について考えるゲームです。
2回実施しましたが、1回目はとりあえず来た人から体育館に配置し、インフルエンザの患者さん、足が不自由な方などの対応をうまくできず、結局同じエリアに配置することしかできなかったなどの反省点がありました。2回目を実施する前に、講師の方から体育館の動線の確保や、名簿の準備、掲示板も日本語+イラストにして誰もがわかるようにする、配慮が必要な方をどこに配置するといいかなどのアドバイスをもらい、1回目を振り返りました。2回目はそれを活かして同じゲームを実施しましたが、1回目よりも断然スムーズに配置することができていました。
災害はいつどのような時に起こるかわかりません。講師の方から、被災して避難者になっても『お客様』ではなく、全員で避難所を『運営していく』ことが大切であるということを学びました。避難者が動くこと、感染対策を徹底すること、運営ルールを守ること、それによって避難所が少しでも皆の居心地のよい場所にすることが大切です。
今回生徒達は、トイレの水がでない、パンが支給されたがいつ配るか、寒いがストーブをどこに配置するか、インフルエンザの患者さんにどの教室に入ってもらうかなど答えが一つではない問題に挑み、考えることができました。実際には津波が来るかもしれない、学校が半壊している、けが人がいる、などの状況も考えられます。東日本大震災や熊本地震、能登半島地震など今までの震災の際どうだったかも学びながら、防災意識を高めていきたいと思います。
~高等部 防災係感想~
・最近地震が頻発している中で、今回ゲームをしながら避難所について学べてよかったです。これからずっと日本で暮らしていく中でいつ大きな地震が起きるかわからないので今回学んだ事を活かして備えていきたいです。
・1回目はいろいろな要望や故障などに振り回され、風邪の人が隔離されていなかったり、小さい子どもを管理するのが難しかったですが、2回目は赤十字の人の話を聞いたり、より話し合いをすることでよりよい結果になりました。もし災害が起きるとパニックになったり、気分が悪くなったりすることもあると思うので、現場の人はとても大変だと改めて思いました。
・実際に災害で避難を経験したことがないので少しでも知識にすることができてよかったです。これから先いつ何が起こるか分からないので、運営の立場になってもならなくても今回のことを活かしたいと思います。
・運営ゲームと聞いて最初は区分するだけの簡単なものかと思っていましたが、色々な人が避難所に来て、その運営を行うのはとても大変だとゲームを通し、感じることができました。もし、自分がそのような環境になったときは、今日の知識を活かし、積極的に行動したいです。
・避難所運営について考えたことがなかったので役に立ちました。また防災についての意識をより一層高めていこうと思いました。