お知らせ

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高2研修旅行報告(マレーシアコース)
順天高校2年生が夏の研修旅行に行ってきました。順天高校では複数のコースから興味・関心などに応じてコースを選択します。今回はマレーシアコースについて紹介します。
マレーシアコースは今年度から新たに設定されたコースです。このコースはスタディツアーの形式をとっており、7月27日~8月2日にかけ、主にボルネオ島サバ州で活動しました。現地では認定NPO法人CFFが運営する「子どもの家」と呼ばれる児童養護施設を拠点とし、現地スタッフと現地の子どもたちと一緒に活動しました。無国籍児童のコミュニティ訪問や「子どもの家」での活動を通して、自分たちの当たり前が当たり前ではないと気づく瞬間がたくさんありました。
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以下は参加した生徒の感想です(PDF→マレーシア研修旅行生徒感想)。
私は海外に行ったことがなかったため、初めての経験に過度に緊張し、初日の集合場所までの移動中、何度も帰りたいと思いました。しかし、この7日間を通して、またマレーシアに行きたい。自分の行ったことのない場所に行ってみたいと思うようになりました。
マレーシアに行くまでの私は偏食家で日本でしか自分は生きていけないと思っていました。また、充実した毎日なのにも関わらずいつも何かに文句をいうような人でした。
マレーシアではトイレットペーパーが流せず、蚊やサルなどの動物には注意が必要と日本に比べると不便な面が多くありました。そこで7日間過ごし、自分が普段過ごす環境がいかに恵まれているかを再確認しました。トイレの水が流せること、例えば動物園などに行って自由に動物と触れ合える環境があること。国同士を比較して実感をするのはなんとも皮肉ですが、自分がいる環境がいかに恵まれているかを学ぶことができました。
また、CFFでの子供たちとの食事や豚の「と殺」の見学を通して、与えられた食べ物には必ずもともと命が宿っていたという事実があり、それを決して忘れてはいけないなと感じました。CFFの子供たちはみんな食べ物をきれいに食べ、食べ残しをする人は誰一人としていませんでした。その様子や、みんなで食事前に食べ物に感謝する習慣や自分たちで食器を洗う姿を見て、好き嫌いなんてせず、与えられたものに感謝しておいしくいただくことを意識しようと思いました。
これらのことを意識するようになってから、自分の生活が少し変わったなと感じました。ものを節約しようと思い、なぜか帰国日やその次の日は自分の部屋のクーラーをつけずに過ごしました。また、与えられたものは好き嫌いせずに残さず食べ、いただきますとごちそうさまの挨拶に感謝や今まで感じてこなかった気持ちが入るようになりました。
この研修旅行を通して、多文化を共有しリスペクトする大切さだけでなく、自分の生活に感謝する姿勢をいつも忘れないということなど、自分の中に新しい価値観を得ることができました。
本当に一生忘れない思い出です。ありがとうございました。