お知らせ

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第1回高校生探究コンテスト「究コン」を開催しました。
順天高等学校では、英語選抜類型(Eクラス)の学校設定科目「英語探究」の授業を中心に社会課題解決を目指す探究活動を行っています。その成果を発表し評価するために、外部の専門家を招いて審査し表彰するという「高校生探究コンテスト」(究コン)を創設し、去る3月25日に第1回のコンテストを実施しました。
このコンテストでは、これまで順天高校で探究活動を経験し、大学に進学してからも社会課題解決に取り組んでいる卒業生が多数運営にかかわっています。運営した卒業生が感想を交えてご報告します。
社会の第一線で活躍していらっしゃる方々を審査員としてお迎えし、順天高校における探究授業の成果をコンテスト形式で発表する機会と客観的評価を行っていただく機会を設けました。このコンテストが求める成果物は、ローカル・グローバルを問わず、社会課題に対する「実際の取り組み、アイデアや理論」で、独創性、新規性、持続可能性、実現可能性、グローバル性、熱意に溢れたもの、です。
当日は、全6チーム計19名の生徒による発表が行われました。各チーム、審査員の方々からたくさんのご意見、ご感想、アドバイスをいただくことができ、とても貴重な時間となりました。発表した生徒はもちろん、私たちOB・OG、先生方にとっても学びの機会となり、会場にいたすべての人にとって非常に刺激的な1日となりました。

発表の様子
以下、実行委員を務めた英語選抜クラスOBOGの感想です。
●渡利(2022年度卒業)
自分が熱意を持って行って来た探究とはいえ、人の前で成果を発表するということはとても勇気がいることです。今回、私たちOB・OGは企画運営として究コンに携わりましたが、本企画を通して高校生の皆さんの一生懸命な姿や、勇気を持って行動する姿にとても刺激を貰いました。尊敬できるところをたくさん見つけることができたとともに、私たちも負けていられないと自分たちの学生生活を見直すきっかけとなりました。これこそまさに究コンの特徴の1つであると実感しました。これからも学年の枠を超えた交流を通して互いに影響を与え合えるそんな関係性を築いていきたいと強く思いました。
●千葉(2022年度卒業)
毎回の探究の時間のみならず、多くの時間をかけた高校生の皆さんの発表に心打たれました。同世代の皆さんが発表したアイデアはどれも素晴らしく、今までの自分が社会問題に向き合っている時間がいかに少なかったのかと改めて考え直すきっかけになりました。高校で学ぶ授業とは違い、より実際の問題について考える大学の授業を活かして、自分の興味のある分野だけではなく、さまざまな社会問題について自分の考えを持てるようにしていきたいと考えています。今回の「究コン」で終わるのではなく、これからもこの企画を続けられるようにOBOGとして様々な関わり方を続けていきたいと思います。
●竹内(2022年度卒業)
それぞれが全力を注いで行なったプロジェクトを、情熱を持って審査員の方々に発表していたことがとても印象的でした。また、その生徒の情熱に負けないくらいの熱量でフィードバックを行なってくださった審査員の方々の姿も目に焼きついています。さらに、究コンに運営として参加したOB・OGも後輩がこれほどの発表を行なったことを誇りに思ったと同時に、自分たちもこれに負けないくらいの熱量を持って活動したいと思わせられました。
コンテストの閉会式で大会実行委員の藤井健太先生が「勇気を持つことの大切さ」についてのお話をされていました。今回のコンテストはそれぞれの人が「勇気」を持って参加したからこそのものでしょう。生徒たちは「勇気」を持ってプロジェクトを起こし、「勇気」を持って活動をプレゼンテーションにまとめました。運営も、初めての取り組みということで、「勇気」を持って活動することができたと思います。今回のコンテストで得られた「勇気」の成功体験をもとに、更なる活躍を願っています!
●永田(2022年度卒業)
“球根”から芽が生えるように、との意味も込められた”究コン”。卒業生として、後輩が球根の段階から試行錯誤していた発表を、当日の芽の生えたかのように堂々とした発表を見ることができ、とても嬉しかったと同時に刺激を受けました。高校での授業は受け身が多く、聞いて教わり覚えることが基本です。そんな中、探究活動は自らの興味関心を深める貴重な機会であるため、私自身も探究きっかけにやりたいことを見つけたり自分を見つめ直したりするいい機会となりました。そして、卒業してからもこうして活動に携われていることにとても意味があると感じています。第1回にとどまらず、来年以降も縦のつながりも大切に、探究活動に取り組める環境づくりをしていきたいです。
<発表一覧>(発表順)
・「そうですか」 – 清水さん
・Project D-VIEW – 星野さん・村上さん
・高校生の私が実現したいこと 「グレースを笑顔にする」 – 湯本さん
・EVERYTHING EVERYWHERE FU-SHI AT ONCE – 橋本さん・周さん・行本さん
・私たちにできること – 宇佐美さん・松本さん・今井 陽彩さん・喜多さん・田村さん・ 村山さん・石田さん・中村さん・湯本 優衣さん・三宅さん
・日常の孤独を解消する – 新久さん、宮沢さん
<審査員一覧>(順不同)
田中里沙様 事業構想大学院大学学長・教授
見山謙一郎様 株)フィールド・デザイン・ネットワークス 代表取締役 CEO
新弘行様 株式会社 boken 代表取締役社長
越野充博様 東京商工会議所北支部会長・越野建設株式会社代表取締役社長
重松尚様 東京大学総合文化研究科助教
高橋敦様 デロイトトーマツコンサルティング株式会社
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出場者と審査員 | 優勝のザンビアグループ |
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商工会議所北支部賞 | 実行委員(卒業生) |