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令和4年度高等部卒業式が挙行されました
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お知らせ

2023/03/16

令和4年度高等部卒業式が挙行されました

  令和5年3月16日、北とぴあ・さくらホールにて「令和4年度順天高等学校卒業式」が挙行されました。 

卒業生の皆さん、保護者の皆様、ご卒業おめでとうございます。 本年度の卒業生は250名です。 以下は、高3学年主任からの卒業生に贈る言葉と、卒業生代表 谷口真奈美さんの答辞です。

 

◆卒業おめでとう/高等部3学年主任 栗原好典

皆さんは、コロナに振り回される中、よく我慢をして学校生活を送ってきました。そのような中でも自分の可能性をいろいろな場面で試していた姿はとても柔軟で、とても力強く感じました。これからも、ぶれない自分の軸をもって、充実した明るい未来を築いてください。

◆卒業生答辞

 開花を待つ桜のつぼみも大きく膨らみ、春の息吹を感じられる今日、私たちは 晴れて順天高等学校を卒業することとなりました。

 まず初めに、未だ新型コロナウイルスの感染拡大が危惧されるなか、このような形で卒業式を開催してくださったことを、心よりお礼申し上げます。

 私たちの高校生活は、コロナウイルス感染症の拡大に伴う 休校措置のなかで始まりました。入学式は行われず、新しい同級生や先生方との顔合わせもないまま、自宅でオンライン授業を受ける日々が始まりました。孤独や不安を感じずにはいられない毎日でした。

 2年生になっても、研修旅行に行くことはできず、授業や部活、学校行事、何をやるにしても感染防止のための規制がついて回る学校生活でした。お弁当を食べるときも、誰とも顔を向き合わせずに黙食です。

 このように、私たちの高校3年間は感染症に覆われていました。思い描いていた自由で楽しい高校生活をそのまま体験することはできず、「クラスターが発生すれば行事は中止」という不安を常に感じていましたし、社会への不満も募りました。

 しかし、感染症が私たちに与えたものは、このような負の感情だけではありませんでした。

 休校明けの登校日に、友達や先生に会えた時の高揚感。いつもベランダから見ていたはずの空が、いつも以上に青く澄んで見えたときの感動。退屈だったはずの授業が、懐かしく、安心感を与えてくれるものへと変わっていたことへの驚き。このような大発見がたくさんありました。学校行事という晴れの日だけではなく、普段どおりの何気ない日々が、こんなにも鮮やかなものだったのだ ということに、気づくことができたのです。

 そのような気づきを経て いま言えるのは、私たちだって幸せ者だ、ということです。抗いようのない、どんな脅威にさらされようと、私たちは幸せ者です。そしてきっと明日も、幸せ者です。

 私たちは、「当たり前」の中にある喜びを見つけ出す目をもつことができました。

 状況に応じて新しいものをつくり出す柔軟さを身につけることができました。

 さまざまな障害を乗り越える粘り強さを育むことができました。

 同じような苦しみを抱えながらも、一緒に笑ったり、励ましてくれたりする人が、傍にいました。

 オンライン文化祭や、研修旅行代わりの球技大会、マスクをつけながらの体育祭、毎日の授業や部活。いつだって私たちは楽しい思い出を作りながら、この3年間を駆け抜けてきました。誰かから与えられる幸せを 期待してただ待っているのではなく、自分たち自身で幸せを見つけ出したり、作り出したりしてきたのです。

 そういう強さを、私たちはちゃんと持っています。

 今日、一緒に卒業するみんな、そして在校生のみなさん。私たちは これから先もたくさんの困難にぶつかると思います。でも、私たちだったら乗り越えられるはずです。毎日の生活のなかでさまざまなことを学び、強くなれるはずです。経験を上手に活かして、困難を乗り越えられるはずです。

 お世話になった先生方、未熟な私たちと真剣に向き合い続けてくださり、ありがとうございました。コロナ禍という、先生方にとっても未知の状況下で、私たちの学校生活を充実させようと模索してくださったこと、とても感謝しています。

 そして、今日まで支え続けてくれた家族。ずっと応援してくれてありがとう。私たちはもう成人したことになっていますが、まだまだ至らないところもあると思います。もう少しのあいだ温かく見守っていてください。

 順天で培った学びをしっかりと握りしめて、今日、私たちは卒業します。これからはそれぞれがそれぞれの場所で、次の時代を担う準備を始めます。一生懸命励みますので、期待していてください。

 最後になりますが、順天高等学校のさらなる発展を祈念し、答辞とさせていただきます。

令和五年 三月十六日

卒業生代表 谷口 真奈美

 

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