お知らせ

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高等部2年カナダ研修旅行報告
7月から8月にかけて実施したカナダ研修旅行。Nicolas Repsher教諭が報告します。
7月28日から8月14日にかけてカナダ研修旅行コースを行いました。参加生徒数は32名でした。

成田空港にて
目的地はカナダの西海岸にあるブリティッシュコロンビア州の州都のヴィクトリアという街でした。JAL直行便で到着したバンクーバー国際空港からハーバー行きのバスに移動し、更にフェリーに1時間半くらい乗ります。フェリー乗船時、松の木の生い茂る浮島が絶景です。
ヴィクトリア滞在中、生徒はホームステイしました。7月28日18:30頃に成田空港出発し、同時刻の7月28日18:30頃にヴィクトリアでホストファミリーとマッチングしました。瞬間移動したわけではなく、東京とヴィクトリアの時差と、東京からヴィクトリアまでの移動時間の関係です。
そして、翌朝はプログラムの初日。殆どの生徒は市バスで通学し、アプリを利用することですぐ交通機関を使いこなせるようになりました。
平日は午前からSt. Michaels University School (SMUS)で英語の授業に取り組み、午後から現地の見所へエクスカーションしたりSMUSが計画して頂いたアクティビティに参加したりしました。

研修先の学校、St.Michaels University Schoolは、広大な芝生の校庭を持つ私立校です
時期的にSMUSの在校生は夏休み中でしたが、Student AmbassadorsというSMUSの現役・卒業生がおり、一日ずっと順天の生徒と付き添って頂きました。放課後、ホームステイ先へ帰るまでは生徒がSMUSのスポーツ施設を利用して同年代のカナダ人とバスケしたりすることで交流することもできました。

Student Ambassadorsと
午後のエクスカーションとアクティビティが毎日変わります
7月29日、ヴィクトリア市内散策:スカベンジャー・ハント式でStudent Ambassadorsと一緒に街を探検しました。中では、カナダで最も古いチャイナタウンや100年以上の歴史があるエンプレス・ホテルを発見できました。

スカベンジャーハントで訪れたインナーハーバー
8月2日、University of Victoria (UVIC):UVICキャンパス・ツアーを通して大学の施設を見学し、カナダにおける大学入試制度についての理解を深めることができました。その後、近くのあるGyro Beachを歩き、現地の子供が立ち上げたレモネード・スタンドでジュースを買って飲んだり海に足だけ入れたりしました。
8月3日、Camosun College:「ファースト・ネーションズ」、つまりカナダの先住民族がCamosun College訪問のテーマとなりました。Camosun CollegeではNa’tsa’mhatという集会所があり、そこで生徒がヴィクトリア地方の先住民族であるSonghees Nationを代表する老長Skip Dick様よりお話いただきました。その後、生徒が白煙で精神を清める「Smudging」という儀式に参加し、プチ袋やブレスレットを作ったりすることでファースト・ネーションズの文化を体験することができました。
8月4日、ドラゴンボート:幅が狭くて長~く、20人以上乗りの「ドラゴンボート」2艘に乗り込み、チームごとにボートを漕ぐ練習してから必死にレース対決しました。今年は練習しているところが現地の新聞の取材で撮られ、なんとカバーストーリーの写真として掲載されました。ドラゴンボートを漕ぐとき、タイミングを合わせることが肝要であることが分かりました。

ドラゴンボートの練習風景は、地元新聞の第1面に掲載されました
8月5日、州議事堂&ロイヤル・ブリティッシュ・コロンビア博物館:州議事堂を見学し、博物館へ歩いて移動しました。今現在、カナダの政府はファースト・ネーションズ関係のあらゆる展示物を元の所有者である各先住民族に返還しつつありますし、博物館も大幅な改装工事が始まっていますので、見るものはあまりないと思いつつ入館したところ、第二次世界大戦における日系カナダ人に対しての強制収容や強制移動についての特別展が開催中でした。その歴史そのものの勉強はもちろん、その歴史を認めようとする現代のカナダ人の態度の勉強にもなりました。
8月8日、Butchart Gardens;8月9日、Mount Douglas:研修旅行中にずっと恵まれた快晴の下(日向はかなり厚かったですが)、生徒が植物園のButchart Gardensで「イタリアン・ガーデン」や「サンクン・ガーデン」を満喫し、225mあるマウント・ダグラスを登りました。マウント・ダグラスは標高が低いながらも登ってみたら周辺の景色が良く見えました。

マウントダグラスの山頂から
8月10日、Guy Dauncey先生の講義:環境未来科学者のGuy Dauncey先生よりSMUSの講堂で講義を頂きました。生徒がStudent Ambassadorsと一緒に日本とカナダの環境問題への取り組みを比較し、輝く未来を実現するにはどうしたら良いかを話し合いました。
そして、12日にSMUSで修了式を行い、13日はお世話になったホストファミリーとお別れして、楽しかったカナダ研修の名残を惜しみながら帰国しました。
2019年以来3年ぶりのカナダ研修旅行であり、コロナ禍の中でも海外で活動ができ、無事に帰れたことは本当に良かったです。