お知らせ

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グローバルウィーク・ダイジェスト2021 4日目(11/18実施分)
2016年に、SGHの活動の一環として始まり、「立場を超えて互いに学びあう1週間」をスローガンに、それ以来毎年実施しているGlobal Week。昨年度は感染症の影響による休校期間があって、5日間連続の日程が取れず、変則的になってしまいましたが、今年度は以前通り11月15日(月)~11月19日(金)の1週間を通して実施しました。昨年やむを得ず始めたオンラインでのトピック(話題)も、遠隔地の方や、時間がタイトな方にもお話しいただける、有力な手段であることが実証されたので、今年も一部分のトピックで採用しています。
今回は11月18日(木)に行われた4日目のダイジェストを各トピックの運営担当者よりご報告致します。
◆トピックコード 401
「免疫細胞によるがん排除計画」
東京医科大学 講師 若松 英 先生
参加生徒数 生徒20名 報告者名 菅原和彦
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1.トピック内容等
ガン細胞を攻撃するキラーT細胞や、ガンになるメカニズム、ガンを排除するメカニズムを、専門用語が多いものの細胞などを擬人化した絵を用いて分かりやすく説明していた。実際のキラーT細胞ががん細胞を攻撃している映像などはとても興味深いものであった。実際に身内ががんになった生徒もいて、そのキラー細胞はどのガンに効くのか、などと熱心に聞いていた。
2.生徒の感想
・自分の興味のある免疫について新たな知識を得られることができてよかったです。少し難しいところもありましたが、好きな分野なので楽しく聞けたので満足です。将来、分子生物学や生態制御学を学びたいと考えているので、今回の話しを自分の糧にして受験に臨めたらなあと思います。アジア人と西洋人の研究の仕方の違いなども知れて、大学などで研究してみたいと思っていたので、また1つ新たな知識を得られたので良かったです。またお話しをききたいです!!
◆トピックコード 402
「地球を救え!身近な衣服から取り組むSDGs」
ニッケグループ 日本毛織株式会社 主席 坂本奈都子 先生 / 主席 田先慶多 先生 / 吉田晶 先生
ニッケグループ アカツキ商事株式会社 水口資子 先生
参加生徒数 生徒20名 報告者名 小林優子
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1.トピック内容等
衣服の現在の生産状況、素材、制服のお手入れ方法など、ウールの良さを中心とした内容、特にZQウールについての内容であった。まず、衣服の現在の生産消費状況について、15億着が新品のまま廃棄されており、18億着が着用後捨てられていることが伝えられた。そのため、トータルすると33億着が廃棄されており、大量生産・消費・廃棄という実態を知ることができた。この問題に対しては我々消費者が価格のみで購入する意識の改善が必要であることがわかった。次に素材を取り上げた。布は糸から、糸は繊維からできている。そして繊維は綿、麻、毛をはじめとした天然繊維、ポリエステル、ナイロン、レーヨンをはじめとした化学繊維からできていることを学んだ。またウールは4000年の歴史があり、自然由来の物のため土に帰ることができるが、化学繊維は石油からできているため、土に帰ることができない。またウール素材でできた物は着用後、洋服ブラシをかけ、ハンガーにかけることで長持ちすることも学んだ。講義に続いて、生徒達は素材当てクイズとウールの防しわ性、防火性、吸湿発熱性の実験により、衣服やウールに関しての理解を深めていた。
生徒は実験から素材について理解を深め、ウールの防水性や防火性には大変驚いていた。制服を長持ちさせる手入れ方法も学び、実生活にすぐに活用できる内容だったことも生徒達にとっては良かったと思われる。
2.生徒の感想
・ファストファッションには、問題点がたくさんあるということに気付きました。消費者である私たちは、他人の苦労を気にせず、服を捨てそしてまた買うということを繰り返しています。その中にも、素材の選び方を間違えるだけで、生地にとっては環境問題に繋がるということということが最大の収穫だったと思います。今まで洋服を選ぶ際に品質表示を見ずに着たいものを選んでいましたが、ウールが環境にも性質的にも良いことが分かりました。これからは洋服を選ぶ際に気をつけようと思います。
◆トピックコード 403
「新時代の武器「メモ」の使いこなし方」
順天高校 2年生 伊藤 賛 先生
参加生徒数 33 名 報告者名 吉野裕紀
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1.トピック内容等
メモを取る事で、人生の軸を見つけ、アイデアをだし、夢が見つかる、考える習慣、力がつく!
ファクト→抽象→転用の習慣化をすることで、自分と向き会える時間が持てる!
AIが活躍する社会において、「メモを取る事」で人間にしか出来ないことを実現し、自分の夢を実現させよう!
2.生徒の感想
・メモを取る事で考えるきっかけになった。
・メモを取る事はけっこう大変だった。
・メモを取る事で、自分を分析したり性格傾向がわかるのが、興味深かった。
◆トピックコード 404
「途上国の児童養護施設で 暮らす子どもたち、スラムで 暮らす子どもたちと出会って」
早稲田大学教育学部(CFFジャパン) 大学4年生 大江 彩友 先生
参加生徒数 26 名 報告者名 鹿島知周
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1.トピック内容等
CFFジャパンの活動目的の紹介から始まり、主に活動を行なっているフィリピンやミャンマーに関しての現状を、現地の写真を用いて説明してくださった。現地の「生活の厳しさ」、「実際の活動」、「渡航前の自分の考え」と「現状」の違いについて話しつつ、現地で実際にそこで生活する人たちと関わることの重要性について話していただいた。生徒の中には将来、こういった活動をしたいと思っている生徒も多いと思われるので、大変参考になった生徒も多かったと考える。今回の内容は生徒たちが深く考えさせられるものであった。日本にいては感じることのできない体験を、実際に経験した人から聞くことができ、心を動かされた生徒も多いのではないかと思う。
2.生徒の感想
・貧困やスラムについてインターネットで調べたり、発表したりすることはあっても、実際に現地に行った人の体験談を聞くことはなかったので、とても参考になった。
◆トピックコード 405
「戦争体験にふれて、あなたは何を受け取る?ー沖縄戦の記憶からー」
nuchiyui 代表 綿貫円 先生
参加生徒数 18名 報告者名 潮田真理子
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1.トピック内容等
沖縄戦の写真を見ながら、沖縄戦とはどのような戦争だったのか、沖縄の人たちはどのように感じていたのか、当事者に話を聞いた綿貫先生から話を聞き、集団自決について意見を出し合った。オンラインで行われ、チャットを使って意見の交換が行われた。生徒の発言は活発に行われ、全員が自分の意見を出し合っていた。集団自決について生徒からは『悪意を持って行った人はいない』や、『平和な今だから間違っているように思う』という意見が出された。また最後に国際社会×歴史認識と題して「日本は被害を受けたのか、加害側なのか。」について意見交換した。日本にいると被害の話を聞く事が多いが、今後国際社会に出ていくとき加害者側という視点も歴史認識として理解しておかなければいけない事であることを確認し、質疑応答を行った。
2.生徒の感想
・家族を救うために家族で集団自殺することもあったと聞いて平和になった現代の価値観では推し量ることができない色々な想いがあったんだと思った。いろいろな視点から戦争のことを知ることができた。戦争についてとても関心が高まったので、広島や長崎、それと沖縄によった時に戦争の資料館に行きたいなぁと思った。沖縄県民というと、沖縄戦について否定的な方ばかりだと想像していたが、必ずしもそうとは限らない事や自分の物差しのみで考える事の危うさを学べた。戦争は人を狂わせる、という趣旨の話を聞いて自分はどんな時でも正しい行いができるようにしたいと思った。
◆トピックコード 406
「シリコンバレーとイノベーション入門」
iU 情報経営イノベーション専門職大学 専任教員 松村 太郎 先生
参加生徒数 12名 報告者名 香西令菜
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1. トピック内容等
前半はシリコンバレーについての説明から始まり、現在講師の先生が務めている大学でのエピソードなどを交えながら、イノベーションが起こる時の流れを解説してくださいました。参加生徒は皆興味深そうに聞いていました。後半では、4人ずつに分かれてのグループワークでした。順天で不便に思っているものをあげ、その中から一つの問題について解決策を導き出すものです。複数のアイデアを組み合わせて解決策を考える活動でした。生徒は皆積極的に参加している様子でした。
2.生徒の感想
・私が驚いたのは、Appleは全ての電力を自然エネルギーから得ているということです。iPhoneやMacBookなどApple製品は至る所にあります。世界中のデバイスを管理する上で必要なエネルギー量は計り知れません。その全てを太陽光や風力から補うというのは凄い判断だと思いました。これからの持続可能な社会を作るためのイノベーションの最先端にいる企業だとおっしゃっていて、とても納得しました。イノベーションやシリコンバレーについてよりリアルな現状を知れて本当に素敵な時間になりました! 後半にはグループワークをしました。3グループに分かれて順天高校にある不便な点をどう解決するかについて話し合いました。4人グループだったのですが、それぞれ斬新なアイディア を出し合って私には思いつかなかった組み合わせで新たな解決案を出す人もいたりしました。また他のグループの発表を聞いていて、みんなが共感する問題を取り上げ、なるほど!と気付 かされるような解決案を出していたグループもありました。知らない生徒も多かったですがみんなが課題に向かって沢山のアイディアを出し合っていて良い経験になりました。
◆トピックコード 407
「KPOP と韓流文化」
日本大学危機管理学部 准教授 田昌禾 先生
参加生徒数 24名 報告者名 森依子
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1. トピック内容等
内容の説明:1.先生の自己紹介 2.韓流文化 3.振り返り
先生の来日、オーストラリアへ英語留学、の紹介から始まり、その後韓国マスコミ関連のお仕事に就かれて、韓流スターとのつながりができたことについて、そのエピソードをいくつか紹介してくださいました。韓国ドラマ「冬のソナタ」以来、韓流スターやK-popへの関心が高まっています。 K-popオーディションへの参加の様子、アイドルの映像を通し、歌やダンスのパフォーマンスの精度の高さを感じることできました。オーデイションへの参加年齢が低年齢化し、日本の12歳の少年がオーディションに参加する様子が映像で紹介され、ダンスの演技力が高評価を得てデビューすることが決まったとのことでした。K-popの影響を受けダンスへのあこがれや技術を磨く若い世代が世界中で増えています。 韓流文化のグローバル化のテーマでは、韓国における海外旅行の自由化、韓国の教育熱の高まりにより、海外への留学率が高いこと、さらにIT先進国であることなどの理由のため、全世界に韓流文化が浸透しているという現実が紹介されました。
生徒の様子:生徒たちは講義の初めから終わりまで、自分のお目当てのK-popのスターの名前や、ダンスや歌の映像が流れると心躍るような気持ちで聴いていました。何人かの生徒たちは講義終了後も質問している様子が見られました。全体として:日本にはJ-popの文化があり、アイドルに対して親しみやすく、身近に感じることのできる存在であり、K-popも受け入れる環境が整っていたと思われます。K-popは若者があこがれ、真似したい存在あり、メロデイーにつてもテンポよくリズミカルなものが多く、曲に合わせてダンスをしたり、やさしく心に響く曲もあり、あらゆる世代で愛されています。K-pop、韓国の食べ物、 文化を通して韓国という国を身近に感じることができる講義でした。是非訪れてみたいと思います。
2.生徒の感想
・高校2年次に行った探求に加えて、新たな知識を獲得することができた。
・韓国は教育熱がす ごく、親が子供に留学させ、戻ってきたその世代の人々が現在韓国で音楽やドラマを作っているため世界で通用するものが作れるという新たな見解を知ることができた。とても為に なった。また、BoAの日本語の先生もやっていた話題提供者の方の話は面白く、将来の進路を考えるにあたって参考にもなった。話題提供をしてくださった先生の連絡先も知ることができ、とても良かった。話の後、質問もできたので良かった。
・韓国について、色んなことを知ることが出来ました。韓国の色んな文化を知れてよかった です。
◆トピックコード 408
「東日本大震災から10年 ~体験談から学ぶ私たちにできること~」
株式会社 明石スクールユニフォームカンパニー 会社員 永岡菜々果 先生
参加生徒数 15名 報告者名 齋藤成利
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1. トピック内容等
福島県で被災した経験をもとに当時の状況や、避難先での様子などを」語ってくれた。地震だけではなく、津波からの避難や津波が引いた後の町の様子、瓦礫を避けながら違う避難所へと再び避難したことの話が特に印象的であった。その被災した話をもとに、実際私たちが被災した場合どのように行動するべきかをワークショップを通して考えた。生徒たちが互いに情報共有を図り、いつくるかわからない自然災害への備えについて考える時間となった。生徒たちは体験談を真剣な様子で聞き、ワークショップでは熱心に課題に取り組み、楽しみながらも防災についての知識を共有し、様々な工夫を凝らしてグループの生徒たちと意見交換をしていた。グループの意見を発表するときも多くの意見がでていた。生徒を含め教員も日ごろからの防災意識を高めることがいかに大切かを再認識することができたと思う。
2.生徒の感想
・震災の体験談を直接聞くことは滅多にないことだったのでとてもいい機会になった。
・大変な経験をされたのにその経験から得たことを社会に還元していてすごいと思った。”
◆トピックコード 409
「実験で学ぶ 体内でのくすりの運命 ~薬剤師が科学者として行っている ことを体験してみよう~」
東京薬科大学 薬学実務実習教育センター 講師 別生 伸太郎 先生
参加生徒数 19名 報告者名 増田 三華
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1. トピック内容等
■ 実験:医薬品の溶け方を比較
・胃・小腸の生理的機能と各消化管のpHを確認し、人工胃液・腸液を用いて、2種のアスピリン薬の溶け方の違いを確認(胃/腸で溶ける)。
・溶出制御の実験:錠剤を半錠はさみで割り、再度人工胃液に戻し、軽く撹拌する。→錠剤を観察。
■ 演習:医薬品添付文書の探し方と(油水)分配係数
・各自、ネットを用いて2種類の糖尿病治療薬の医療添付文書 を検索し、(油水)分配係数から、腎臓と肝臓どちらで消失するのかを確認した。この2種類の治療薬の分配係数は、(医薬品添付文書を参照せずとも)構成する元素の電気陰性度や構造式から推測することもできる。
・溶出制限・放出制御や分配係数の重要性を、身近なものや人体組織・生理的機能との関連から明解に解説いただき、演習により視覚的に理解できた。
・薬の効果を発揮し、且つ、副作用ができるだけ出ないよう、臓器のどこで溶けるようにするか。年齢(腎臓の濾過能力)も考慮した処方の選択肢があり、薬剤師はその方に適合した医薬品を冷静に見極める役割もある。医療職の中でも幅広い薬剤師の活躍領域や、化学的視点で医療に携わる職域であることもご提示いただいた。
[生徒の反応]
薬理作用など薬学部で学習する内容であったが、別生先生の興味を惹くご講義により、集中力を継続し取り組んでいた。終了後も複数の生徒が質問しており、学ぶことへの積極性を感じ取ることが出来ると仰っていただいた。
2.生徒の感想
・薬の副作用は抑えられる。
・薬の量で効果が変わるということ。
・薬は同じ効果があっても効く器官が違うことがわかって面白いと感じた。
・電気陰性度の求め方がわかった。
・胃で溶ける薬と腸でとける薬がある。”
◆トピックコード 410
「100 年先も続く環境に優しい持続的なまちづくりは可能か?」
(公財)渋沢栄一記念財団 渋沢史料館 副館長 桑原功一 先生
参加生徒数 7名 報告者名 酒井勇一郎
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1. トピック内容等
A.渋沢栄一と王子製紙
なぜ渋沢栄一は、洋紙製造業を始めようと考えたのでしょうか?
なぜ王子地域に、洋紙製造工場を作ろうと思ったのでしょうか?
B.渋沢栄一と西ヶ原一里塚
なぜ渋沢栄一は、交通網の発展と一見相反するような史蹟保存という運動にかかわったのでしょうか?
C.渋沢栄一と養育院
養育院の事業にはどんなものがあったのでしょうか?
また渋沢栄一はその事業を通して、どんな社会をめざしていたのでしょうか?
との事前課題で3グループに分かれて、PCや携帯を使用し調査したあと、グループ内で意見をまとめて、全体に発表する形式で行われた。
「様子」
グループの中に教員が一人ずつ入り、生徒ともに調査したり、話し合いのイニシアティブをとってくれたので、スムーズにグループで話し合いが進んだ。生徒も意見を述べたり、積極的にグループの中で発言するものもいた。最後に全員に発表する場面では、3グループのうち2つが生徒自身が発表して、そのうち1つのグループはパワーポイントを作成していた。非常に有意義な時間を過ごしていた。
2.生徒の感想
・大河ドラマで見ていた渋沢栄一をより深く知ることができ、本当に様々な分野で活躍していた人なんだということが分かった。
・渋沢栄一の様々な功績について知ることができた。海老原先生はやはり、日本史のプロェッショナルであることを再確認した。
<保護者の感想>
・今回初参加でしたが、生徒と同じ立場で同じテーマを学ぶことができるという、とても貴重な経験をさせていただきました。最大の収穫は、事前課題という形で試行錯誤して調べたことで、学ぶことの大切さや面白さを改めて痛感できたことです。
いつも大変お世話になっております。講師の先生をはじめ、学校の先生方の大変興味深いお話や見解を聞くことができ、とても充実した有意義な1時間半でした。このような機会をいただき、本当にありがとうございました。
◆トピックコード 411
「西洋人が見た幕末日本のお正月」
横浜市立大学 大学院 修士1年生 橘 華那 先生
参加生徒数 12名 報告者名 大河原 崇
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1. トピック内容等
この講座は、事前課題をグループでシェアする方法も取り入れながら進められました。グループでの話し合いはどのグループも活発に行われており、意見を求められた際もきちんと意見を述べる姿勢が見られ、話題提供者の方も感心していました。
前半の内容としては、1842 年にイギリスで創刊された『The Illustrated London News』という絵入り新聞の中の、日本のお正月について書かれた記事「ILLUSTRATIONS OF JAPAN」から、幕末期の絵や記事を手掛かりにみなで考えていくというものでした。
後半の内容としては、日本のお正月の慣習の起源や、史料(歌川広重の浮世絵や、J・R・ブラック『ヤング・ジャパン』など)に描かれた江戸時代の正月の様子、中でも「羽根つき」に外国人が興味を示していたことなどが紹介されました。
最後は話題提供者の高校から大学での留学にまつわるエピソードの紹介もあり、多角的な視点で物事を捉えることや、歴史を学ぶことの大切さについて、実感する事が出来たようです。
2.生徒の感想
・フランス人から見て、最も不思議だった日本の正月の遊びは羽子板だったこと。
・羽子板の羽を蝶のようだと言っていたり、わたしたちが普段当たり前に目にしているものを新鮮な気持ちで見ることができた。
◆トピックコード 412
「GIGA スクール構想は何を目指すのか」
文部科学省 初等中等教育局参事官(高等学校担当) 安彦 広斉 先生
参加生徒数 13名 報告者名 尾近裕明
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1. トピック内容等
「GIGAスクール構想は何を目指すのか」 この問いに対する安彦氏の答えは「主体性」であった。もちろん、現状の日本の教育の強みとして各学力調査での読解力や数学的思考力など様々あるが、それらをさらに向上すること以上に、日本の教育の弱点を克服するための手段としてICT活用の促進がなされるべき、と安彦氏は仰った。生徒の弱点としては「自己肯定感の欠如」、教員の弱点としては「自己効力感の低下」が主たる弱点として挙げられたが、その双方がGIGAスクール構想の実現により改善に向かうことができるとのことであった。具体的には、ICT活用が推進され、学習手段の選択肢が増えることにより、「学びのあり方・学び方についての学び」が生徒側に享受されること、授業準備やその他業務の効率化により、動機付け・自信づけ・学習の価値の啓発に教員がより多くの時間を割くことができることがGIGAスクール構想によって可能になるとのことである。これらの話について、これからの社会Society 5.0の概要や背景等を踏まえて見識を深めることができた時間となった。安彦氏のプレゼンテーションの後には、生徒からの活発な質疑あり、「GIGAスクール構想の実現にどう教員が順応していけるか」「教員へのICT教育をどのように行うか」等の質問でさらに理解を深めることができた。セッション終了後も多くの生徒が個別に安彦氏に話を伺いに行くなど、話題に感化され生徒も早速「主体的」に行動に移すことができ、実りの多い時間となったことを実感することができた。
2.生徒の感想
・情報活用能力で一番大切なのは結局主体的に取り組むこと。
・学校でのパソコンの意義。
・教育現場における、効果的なICT活用についてよく考えることが出来た。
・文科省の方がどういう風に考えているのかを知れた。
・今の自分を知ることが出来た。
◆トピックコード413
「未知を探る楽しみ~声から感情を読み取ることは できるか~ 【卒業生企画】」
■中央大学理工学部 大学1年生 渡邉葵 先生
■関西大学システム理工学部 大学1年生 谷葉子 先生
■京都工芸繊維大学工芸科学部 大学1年生 松本開惟 先生
■岐阜大学工学部 名誉教授 藤井洋 先生
参加生徒数 34名 報告者名 熊木幸司
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1. トピック内容等
昨年度卒業生3名(Sクラス)、岐阜大学名誉教授藤井洋先生による、「未知を探る楽しみ」というテーマで話をしていただきました。話の内容は、卒業生3名が理数探究で研究テーマとしている「声から感情を読み取ることができるか」についての活動内容や、どのように研究を進めていけば良いかのアドバイスが中心でした。
また卒業生3人の自己紹介や、発表者の渡邉さんの御祖父様である藤井先生(途中でクイズ的に関係が明らかになりました)の工学に関するお話などもあり、生徒たちは終始興味深く聞き入っている様子でした。卒業生という身近な立場から在校生への話ということもあり、質問もしやすくお互いに充実した時間を過ごせたのではないかと思います。
2.生徒の感想
・自分がしていて楽しいことを究めれば、将来にもつながるということ。受験を「楽しかった」と仰っている姿に感動し、私も好きなことを究め、苦手なことにも精一杯取り組める人になりたいと思った。
・声と感情の相関性ついてと、論文の書き方について学びました。特に論文の書き方については総合型選抜のことに詳しく触れていて、とても勉強になりました。