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グローバルウィーク・ダイジェスト2021 3日目(11/17実施分)
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2021/12/21

グローバルウィーク・ダイジェスト2021 3日目(11/17実施分)

2016年に、SGHの活動の一環として始まり、「立場を超えて互いに学びあう1週間」をスローガンに、それ以来毎年実施しているGlobal Week。昨年度は感染症の影響による休校期間があって、5日間連続の日程が取れず、変則的になってしまいましたが、今年度は以前通り11月15日(月)~11月19日(金)の1週間を通して実施しました。昨年やむを得ず始めたオンラインでのトピック(話題)も、遠隔地の方や、時間がタイトな方にもお話しいただける、有力な手段であることが実証されたので、今年も一部分のトピックで採用しています。

今回は11月17日(水)に行われた3日目のダイジェストを各トピックの運営担当者よりご報告致します。

◆トピックコード 301
「人類絶滅へのシナリオ」
 日本科学技術ジャーナリスト会議 理事 山本威一郎 先生 
 参加生徒数  生徒31名 報告者名 神林絹枝

 

1.トピック内容等
人類を待ち受ける事象には次のようなものがある。
1、人間固有問題 
 ①人口爆発と人口減少 ②パンデミック、薬物、水・食料難、生殖機能衰退、世界大戦、テロ、自然破壊 
2、道具の反乱 システムトラブル、破壊、バイオテクノ、ナノテク、AI暴走、遺伝子操作 
3、自然現象 ①地球変動 寒冷化、温暖化、海水、河川、山、火山、地震、津波、大陸移動、砂漠化、海消滅、バンアレン帯消滅、地軸反転 ②天体衝突 ③月、惑星の変化 ④太陽の変化 太陽風、ガンマ線バースト ⑤宇宙人襲来 

人類には思ったよりも遥かに多くの絶滅リスクがあることに生徒達は驚いていた。

2.生徒の感想
・人類の生存において、他の惑星との関係性を考えることは非常に重要であり、自分も興味がわいた。

◆トピックコード 302
「ビジネス・経営学入門講座」
 KIT虎ノ門大学院 教授 三谷 宏治 先生 
 参加生徒数  生徒26名 報告者名 川本真一

 

1.トピック内容等
具体的に、メガネスーパーとjinsの比較事例などを通して、ビジネスの話しを「ターゲット」、「バリュー」、「ケイパビリティ」、「収益モデル」という4つの切り口で分かりやすく語ってくださいました。グループで考える時間をところどころ設けながら、意見が出やすいような場作りもして下さり、産業革命時に起こった変化を考えさせたり、「価値」について思いを深めるなど、生徒にとって頭を使い続ける90分間でした。

2.生徒の感想
・スマートフォンのゲーム課金のからくりなど、身近な話題を通してビジネスの話をしてくれたので、イメージしやすかったです。
・お金持ちになるためには、といった質問にも講座後丁寧に答えてくださいました。
・ところどころ、グループで考える時間があったので、聞くだけでなく、考えることができた。

◆トピックコード 303
「キャスター・伝え手の仕事から見えてきたこと〜テレビ製作の裏側〜」
 NHK横浜放送局 キャスター・リポーター 西岡 愛 先生

 参加生徒数 24 名  報告者名 金子哲也

 

1.トピック内容等
キャスター・リポーターの仕事は、取材相手の話を聴くことからはじまり、リポート作成、ニュース読み、ラジオパーソナリティ、イベントの司会など業務内容が多岐にわたるが、その根底にあるものは、「ものの本質を正しく伝えていく」ということである。今回のプログラムではNHKでの仕事を通じて経験したことから、制作現場の裏側について語っていただき、我々の日常のコミュニケーションにも役立つ「話題の探し方」、「話題を探す場所」、「伝える上で注意すべきこと」について講義をしていただいた。

今回は【卒業生企画】に加え、TVにも出演している先輩が来校されるということで、メディアの仕事に少なからず興味を持っている生徒が多く集まった。質疑応答では、「どうやったらディレクターの職に就くことができるか」や「NHKではタイミングよくスペシャル番組を制作するが、いつから取材を始めているのか」等の専門的な内容の質問の他、「西岡さんの今後の目標は何ですか」など、社会で活躍している先輩の今後の姿をお聞きすることで自分の将来設計の糧にしようという質問もあった。個人的な質問も多く、講座終了後も質問の列ができていた。

ご自分が本校の生徒だった時のことも話され、「何事も最後まであきらめないで努力すること」がいかに自分の進路を形成してきたかについても語ってくれ、後輩たちには良い刺激となっているようだった。

2.生徒の感想
・キャスター・リポーターの仕事内容を実際にその職業に就いている方から学ぶことができて良かったです。実際に働いている人から聞くと、一つ一つの言葉に重みがあり、説得力を感じました。テレビで放送されている10分くらいの特集を作るには、たくさんの工程がと時間がかかっていていました。また、西岡さんはその企画の計画、ロケ、編集そして放送に至るまで全ての工程に携わっていることを知り、とても驚きました。自分で企画して制作するからこそ、取材された人の思いがより伝わるニュースが出来上がり、そのニュースを見ている人を惹きつけるのだなと思いました。普段聞けないような貴重なお話が聞けてとても良い経験になりました。
・プロのキャスターによる情報提供の聞きやすさを体感できました。番組制作の流れや留意点を知ることができ大変勉強になりました。報道に携わる方の現場感覚や、最後まで諦め¥ないことなどのご本人の情熱を伺うことができたのも大きな収穫でした。
・講演をされている間、淀みなく話されていて滑舌が羨ましいと思った。また、進路について、「しがみついていればいつか必ずめぐり合わせがある」という言葉が心にしみた。自分は先のことを考えて諦めてしまうことが多いので、とにかく最後までやりきるということが大切なのだと思った。

◆トピックコード 304
「美味しさと香り~香りの不思議な世界~」
 東京農業大学 生物産業学部 食香粧化学科  教授 佐藤広顕 先生

 参加生徒数 32 名 報告者名  芳村桜子

 

1.トピック内容等
普段何気なく口にしている様々な食品の美味しさと香りについて、食に関する日常的感覚とのギャップを感じさせる体験を通して、私たちが味や香りから受ける様々なシグナルを学べる内容であった。講義中も一方的な講義内容ではなく、生徒たちも能動的に参加していた。

また、実際に香りと味覚の関係を体験することで、普段何気なく「おいしい」と感じたり、「何味」と考えていることが、システマチックに構築されている人間の能力だということも知ることができた。将来にわたり興味を持つ生徒も現れる、この先もっとふくらみが持てる学問ではないかと感じられた。

2.生徒の感想(最大の収穫)
・匂いによって味が大幅に変わること。一つ一つでは違う匂いでも合わさると違う匂いに感じること。茶色は危険を表すサインだが最近はカレーやチョコなどの茶色い食べ物が手軽に食べられるようになったため若い人の間では茶色は美味しい匂いとして認識されていること。
・人は香りの違いによって感じる味も変わることが分かった。
・美味しいさや匂いについて普段、考えたり、聞いたりすることのない知識を学び、食や香りについての関心が高まったこと。
・人間の嗅覚はコンピューターよりも優れた処理をできるということ、匂いの持つ力。

◆トピックコード 305
「Casa BRUTUSから学ぶ偏差値以上に重要なこと」
 慶應義塾大学SFC環境情報学部 特別招聘教授 白井良邦 先生

 参加生徒数 20名   報告者名 小見山太郎

 

1.トピック内容等
「architecture」と「building」の違いについてまずは学びました。「architecture」は精神性・歴史性を持った「建築物」。「building」は単なる箱としての「建築物」。同じ建物でも、どちらの観点でその建物を見るかで全く違うものとなります。そのため、建物を「architecture」として見たときには、その建物から歴史や社会を学ぶことができます。その建物が建てられる・壊されるには歴史があります。そのような形の建物が建てられるにも歴史があります。歴史を知ると建物の見え方が変わります。しかしながら、日本は建築に対する関心・文化民度が高いとは言えません。著名な建築家は多いにも関わらず。そのことにも日本の歴史が関係している訳ですが、これからの日本はもっと建物を「architecture」として捉える視点を大事にしていってほしいと伝えていました。合理性や経済性ばかりを追求するのではなく、「哲学」を持つことが大切です。特に今後AIが何でもできるようになる時代において、人間が「哲学」を持つことが生きる上で必要なことではないかと伝えていました。

2.生徒の感想
・もともと「Casa BRUTUS」という雑誌の愛読者であり、その編集者が話題提供者ということで参加しました。将来建築の道に進もうと思っているので、自分も「architecture」という視点を大切にしていきたいと改めて思いました。
・生きていく上での「哲学」の重要性という言葉が印象に残りました。スーパーのレジ袋を使わないことが「意味があるか無いか」ではなく、「自分にとって重要かそうでないか」で考えることが大切であるという例え話がありました。「哲学」つまりは「意志」を持つことについて考えてみたいです。

◆トピックコード 306
「アジアの未来について」
 一橋大学大学院社会学研究科修了 博士(社会学)  加納遥香 先生

 参加生徒数 12名 報告者名 海老原 賢宏

 

1. トピック内容等
 フランス植民地下に建設されたハノイの美しいオペラハウスから生徒の興味を喚起し、現地でいかにクラシック音楽が受容されているか、それが日本とベトナムの文化交流に果たす役割とその展望について講義いただいた。ベトナム国立交響楽団との出会いやご自身の活動を写真を交えて振り返りながら、東南アジアはもちろん、「文化交流の在り方」そのものについても改めて考える機会となった。

2.生徒の感想
・初めて、ベトナムを中心とした、国際交流のあり方が学べて、とても良かった。

◆トピックコード 307
「未来を考えるとは」
東京家政大学 家政学部 環境教育学科 特任講師 大塚彩美 先生

参加生徒数 7名  報告者名 高橋昌伸

 

1. トピック内容等
 社会的未来像の区別 ・起こりそうな未来・実現可能な未来・望ましい未来

「望ましい未来は、結局のところ最も起こりえないかもしれない。少なくとも、ある未来が望ましいとしても、それが必ずしも起こるとは言えない。しかし、ある社会でそれが実現可能な未来のうち最も望ましいという広範な合意が得られたとしても、最適なものが実際に展開される保証はない」

2.生徒の感想
・現状を維持するためには2パターンあり、1つは未来志向で最先端の技術を導入し世界をリードしていくことで、もうひとつは過去回帰で世界を均等化していくことである。

◆トピックコード 308
 「多様な民族が織りなす社会 ~東ヨーロッパを事例として~」
 明治大学経営学部 教授 薩摩秀登 先生

 参加生徒数 14名  報告者名 Chang, Tekka

 

1. トピック内容等
After defining the scope of Eastern Europe, Satsuma sensei, described the violent split up of Yugoslavia, followed by the peaceful separation of the Czech republic and Slovakia. A background to the reason why were given and then he proceeded to teach us about the Germans, Jewish, and Roma people.
In the question and answer portion of the seminar, students asked questions like, “What happened to the German people that remained? or “What is the image of the Romany people today?”

2.生徒の感想
・東ヨーロッパの情勢や歴史について詳しく知れて、とても面白かった。
・チェコと西ドイツの関係が、日本と韓国の関係と似ていることがわかった。
・自分とは違う地域に住む人たちが迫害されていることを知って、まだまだ知らないことが沢山あると思った。

◆トピックコード 309    
「食品表示に見る「食品科学」の知識とスキル」
 日本獣医生命科学大学 応用生命科学部 食品科学科 准教授 奈良井朝子 先生 
 参加生徒数 11名 報告者名 髙橋眞由美 

 

1. トピック内容等
食品科学科ではどんなことが学べるのか、奈良井先生の自己紹介・大学紹介・現在の研究のお話からスタートした。続いて次の4項目の要点について話された。

①おいしく、安全安心、健康に良い食品(医薬品は含まれない)つくり 
②加工食品製造(ものづくり)を目指す学び 
③「食」を中心とする社会実装型教育・研究(安全衛生・研究開発・産業創出)
④特定保健用食品(トクホ)とは?機能性表示食品とは? 

事前課題で、スーパー又はコンビニで購入食品2種類(機能性表示食品を除く)について、食品表示の項目や内容を調べてきている。お話の後、2種類食品の共通する項目、独自の項目など発表し確認し合った。生徒たちは、「食品表示とはだれのため?何のため?」という先生の問いにも積極的に回答していた。生徒たちの将来には、私たちの「食」を支える担い手として活躍する道もある。「食の専門知識と技術を活かして社会に、そして自身や家族の健康に貢献しませんか?」という投げかけで締めくくられた。

 具体的に食品表示を比べてみると、何気なく手にしていた食品一つずつに、必ず表記してあるので、今後、購入する時に今回確認した個所を今まで以上に気にして見てみようと意識が高まった。

2.生徒の感想
・食品に書かないといけない項目、またなんのために書く必要があるのか、項目の読み方が理解できた。
・食品の表示のされ方や、機能性表示食品などについて知った。
・販売元や生産者は消費者の事を良く考えて商品を作る必要がある。

※保護者の感想

・中高生が、大学教員の方から直接話が聴けるというのは、将来を考える中で大変貴重な経験であると思いました。 幅広い職業、専門分野の方から話を聴く機会を提供する順天中学、高校の活動に子供を通わせることができてよかったと思います。
・生徒たちの話を聴く姿勢というのは、社会人の私からみるともう少し身体で表現(うなずく、相槌を打つ)等があれば、講師の 先生はやりやすいと思いました。これは、大人になり過程で学 ぶこと、また生徒自身が話す立場を経験すれば身につくのかと 思いました。
 貴重な機会に参加させていただきありがとうございました。 私自身の職業( 医薬品開発)の話が生徒の役に立つなら、来年以降は話題提供者としての貢献を考えたいと思います。

◆トピックコード 310
 「「Sustainable Diet: 持続可能な食」とは?」
 東京農業大学 農学部 デザイン農学科 准教授 松田浩敬 先生

 参加生徒数 14名  報告者名 浦部 航

 

1. トピック内容等
近年SDGSが話題となっており,多くの分野でそれの解決に取り組んでいる。そもそも理想的な農業・食材生産と消費とはなんだろうか。今回の講義ではそこから話が始まっていった。現状の食糧問題や環境変動,農業問題等はかなり深刻である。例えば発展途上国でさえも栄養不良と栄養過多の二重負荷の問題が挙げられる。二重負荷の問題や気候変動のある中で農作物を作っていかないといけないという事実は生徒にとってかなりインパクトに残った様子であった。しかしながら、これらの現実に目を背けるのではなく、少しでも彼らなりに考え行動していく必要がある。

2.生徒の感想
・持続可能な食について学びました。昆虫食を食べるべきであるというようなことを言われるのかと思っていましたが、実際には伝統的な方法で食糧難を改善できるということが分かりました。だが、いくら目標を作ったり計画を立てたとしても上手くいくとは限らないし、誰にも分からないということを知り、驚いたと同時にその通りだなと納得しました。

◆トピックコード 311
 「100 年先も続く環境に優しい持続的なまちづくりは可能か?」
 東京農業大学 地域環境科学部 地域創成科学科 教授 入江彰昭 先生

 参加生徒数 12名  報告者名 小寺 博明

 

1. トピック内容等
人々が生活する中で人が集まり、町ができる。しかし、各々が思い思いに町を変えていくのでは混乱をきたしてしまう。そこで、まちづくりプランナーが利便性・安全性・保健性・快適性(Amenity)のそれぞれの条件を気にしながら都市計画を立てていく必要が出てくる。今回は、飛鳥山公園を誇る王子(学校周辺の環境)にスポットを当て、まちづくりのためのカルテづくりとして事前課題で見つけてきた王子周辺の良いところと改善すべきところを4人1組のグループワークで巨大な地図を見ながら確認し、さらに改善案を添えて発表をした。さらに各班の発表内容を大学生が用意してくれた1つのジオラマにピン打ちしてまとめた。

飛鳥山公園や音無親水公園など自然豊かな部分や歴史的・文化的なところが良いところであるが、駅前の狭さや喫煙場所、必要な信号が無いなどいくつか課題が挙がった。これらの課題に対する1つの解決策として、当事者と関わることで解決していく道があることを新宿中央公園の話を例に学んだ。

グループごとのカルテづくりでは、はじめは苦戦していたが、学校の登下校で感じたことや気づいたことだけでなく、調べてきた内容を含めて発表している生徒もいて、積極的に取り組む姿が見られた。

2.生徒の感想
・何年も登下校中や学校生活の中で見てきた身近な地域のことについて、注意深く「観る」、課題を「診る」、という視点で考えることが無かったので、とても面白く、貴重な体験だった。大きな地図を見ながらの作業が楽しかった。

◆トピックコード 312    
 「ラオスの大学生の暮らしと環境問題への挑戦」
 認定NPO法人日本ハビタット協会 プロジェクトマネージャー
太田祥歌 先生
 参加生徒数 16名  報告者名  藤井健太

 

1. トピック内容等
ラオスの大学生たちの生活を中心として、現地でのごみ問題への取り組みを動画を交えて知ることができる内容であった。取り上げられていた大学生たちの大学は森林に囲まれおり、彼らはその森林や川で食材を探して日々の糧を得ていた。そのような自然豊かな場所であるが、ごみの分別はあまりなされておらず、またごみをそこら中に捨てて、たまってきたら穴を掘って埋めたり、自分たちで焼却するなど、環境負荷が高い方法でごみ処理がなされていた。その問題を解決するべく大学生と日本ハビタット協会はごみの分別やごみを集積する場所を作り、日々活動している様子がよくわかった。

生徒たちは本やインターネットの知識だけでは知ることができない、ラオスの大学生の実際の生活を知ることができ、実感として他国のごみ問題を理解できたようであった。

2.生徒の感想
・ラオスについて深く知ることができました。ゴミ問題がこんなにも生活に影響を与えていることを知り驚きました。私たちも身近なことからゴミ問題を減らしていけるように取り組んでいきたいです。

◆トピックコード 313
 「カルロスの 『やさしい日本語くらべてみたら』 【生徒企画】」
 特定非営利活動法人 glolab(グロラボ)
 上村カルロス先生
 (他、順天生:菅叶音 舘田陽南 川井菜々 高見沢優百 朴智賢 藤木ななか)  
 参加生徒数 13名 報告者名    浅輪旬

 

1. トピック内容等
英語選抜類型の授業「英語探究」で多文化共生をテーマとしている生徒らによる生徒企画であった。第1部は、上村カルロス先生に外国につながりをもつ子どもたちが直面する困難やご出身国のペルーについてお話しいただいた。そして第2部では、生徒らによるやさしい日本語のミニレクチャーやワークショップを行った。参加した生徒たちは、日本に住む外国人の方は様々な困難も抱えており、やさしい日本語の活用によって、力になれるかもしれないと感じることができた。

 第1部のカルロス先生による講義では、中学校2年生で初めて来日した際の、学校での様子などを教えていただいた。当時の学級通信なども見せていただくことで、外国ルーツをもつ子どもたちの視点を得ることができていた。また、カルロス先生による「皆さんへのお願い」では、日本に住む外国人の方への我々の態度などを改めて考えさせられる時間であった。

 第2部の生徒によるワークショップでは、やさしい日本語の起源や、やさしい日本語にするコツを簡単にレクチャーした。その後のワークショップでは、参加者による活動がメインであった。やさしい日本語を使った文章の書き換えや乗り換え案内文を作成した。

 高校生によるやさしい日本語のワークショップは、事例としてかなり珍しい。今後もやさしい日本語というツールを使い、生徒たちが多文化共生社会に近づくための取り組みを高校生目線で続けていくことを願っている。

2.生徒の感想
・やさしい日本語とは英語で話すことではなく、誰もがわかる簡潔な日本語で話すことが外国人にとっていいことだと言うことを知りました。名前が外人だからとかで日本人扱いされないことがカルロスさんにとって嫌なことだと言っていて、私もそう思うところがあったので自分の考えを変えるべきだと思いました。

・困っている外国人がいたら、英語を話すことができないのに無理をして英語で話すのではなく、『やさしい日本語』(私たちが普段友達と会話するときや、高齢者の方と話すときのような感じ)を使って話せばお互いにとってもよりコミュニケーションが取りやすいということに気が付くことができた。また、やさしい日本語を使うときは、は(はっきり言う)・さ(さいごまで言う)・み(みじかく言う) のポイントに気をつけたり、必要最低限以外の部分を省略し、どれくらいの時間がかかるか、周りの様子なども伝えるなどの工夫をするとより良いと思った。そして、日本語が分からない外国人が勉強をしやすくなるような学習支援制度をもっとやっていくべきだと思った。近年では、グローバル化が進んでおり日本にもさまざまな人種の人が住んでいます。今後は、その人種や見た目の違いを指摘し合うのではなく、その違いが気にならなく、あたりまえになるような世の中になっていけば良いなと思う。

◆トピックコード314
 「新型コロナ感染症のためのワクチンの 現在と未来」
 日本薬科大学 准教授 
齋藤 博 先生
 参加生徒数 19名 報告者名  栗原篤志

 

1. トピック内容等
世界中に猛威を振るっている「新型コロナウイルス」も現在日本では減少傾向である。他国と比較しても、真面目な国民性からか感染対策を徹底し、抑え込んでいるように感じる。
完全終息にはもうしばらく時間を要すると予想されており、経済回復に向けても「薬」の開発が急がれている。現在の状況では、ワクチンで感染者を極力減らす(重症化を防ぐ)ことが最善の策と考えられる。
新型コロナウイルス感染症(Corona Virus Disease 2019)とは、哺乳動物に感染する。
※インフルエンザ3~4種類/144種類しか人に感染せず、もともと鳥のウイルスである。
ワクチンとは、ウイルス侵入後抗体が付着し、ウイルスが悪さをする前に免疫細胞が食べる。このワクチンで、現在予防はできるが感染後の薬はない。しかし、まもなくアメリカで承認される予定である。(抗生物質は効かない)
mRNAワクチンは将来的に癌に使用を目指している。
ワクチン接種により重症化は減少するものの、無症状での感染により、他人にうつしてしまう可能性があり、今後も手洗い、消毒、マスク、行動制限など感染対策を徹底していくことが大切である。

2.生徒の感想
・ワクチンが作用するまでの道筋について考えたことがなかったので、知ることができてよかった。
・ワクチンとは何か…という根本的な所からコロナを人にうつさないようにするための対策までお話を聞けて良い経験になりました。
・コロナウイルスについて、新しい知識を知る機会があってとてもよかった。今日の講義を聞いて、自分の今後とるべき行動、逆にしてはいけない行動について見直す必要があると思いました。
・コロナウイルスによって国や世界規模で薬の開発が進んでいて、改めてコロナの存在の大きさを感じた。

◆トピックコード 315
 「パネルディスカッション「仕事とクリエイティビティ」」
 

 ■darlin.所属 美容師 マキノナツホ 先生     
 ■Tempalay ボーカル&ギター 小原綾斗 先生
 ■PERIMETRON所属 クリエイティブディレクター/プロデューサー、millennium parade クリエイティブディレクター/アジテーター 佐々木 集 先生
 ■順天中学・高等学校 総合的探究プロジェクト代表 阿部邦宏 先生
  参加生徒数 28名 報告者名  福島理奈

 

1. トピック内容等
現在、順天高校では大学進学が当たり前となっているが、進学はしたいがその先が見えないという生徒が多くいる。そこで、もっと別の道でもよいのではないか、というテーマのもと、本学園の阿部先生、美容師のマキノナツホさん、ロックバンドTempalayの小原綾斗さん、クリエイティブディレクターの佐々木集さんで座談会が行われた。

進路が決まっていなくても、無理に考えることなく自分の好きについて純粋になることが大切だ。また、なんでもいいから実行することで、自分を知ることができる。考えを止めないことが今日の充実につながる。

生徒からは、高校生という分からないタイムリミットに迫られ、将来は安定を求めていることや、好きなことがあるけれどどこまでの好きなのか分からず、それを職業にできないと思っている等いろいろな相談があった。時間終了後も多くの生徒が残って話を聞き、今の自分を見つめなおし、将来について考える貴重な時間となった。

2.生徒の感想
・大学行けなかったら就職が出来ず生活ができないわけではない、ということが一番の収穫であったと思う。今まで専門学校にはその道一本でやっていくしかない、というような偏見があったが、働き方も生き方も十人十色だし、金を稼ぐ、ということより楽しさを重視して生きてもよいのだと思った。小原さんが言っていた「安定が一番怖い」という言葉が非常に印象的だった。安定した状態が続くと、少しの変化に過剰に反応してしまうようになるんだなと思った。貴重なお話が聞けたので、来校していただいた3人すべての言葉がそのまま収穫につながっているようなものだと思う。
・自分の将来を時代や人の流れと比較して選ぶのではなく、好きなことを見つけて選ぶべきなのだと改めて知った。
・私はやりたいことが何なのかわからなくなることが多かったのですが、その時間を自分が何を好きなのか見極める時間にすると良いと聞いて今の時間を大切にしようと思いました。また、自分が好きな事でももっと詳しい人がいると思ってしまうことがあったのですが、人と比べないで自分の観点で考えるという言葉を聞いて好きなことに対して少し自信を持つことが出来ました。

 

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