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グローバルウィーク・ダイジェスト2021 1日目(11/15実施分)
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2021/12/21

グローバルウィーク・ダイジェスト2021 1日目(11/15実施分)

2016年に、SGHの活動の一環として始まり、「立場を超えて互いに学びあう1週間」をスローガンに、それ以来毎年実施しているGlobal Week。昨年度は感染症の影響による休校期間があって、5日間連続の日程が取れず、変則的になってしまいましたが、今年度は以前通り11月15日(月)~11月19日(金)の1週間を通して実施しました。昨年やむを得ず始めたオンラインでのトピック(話題)も、遠隔地の方や、時間がタイトな方にもお話しいただける、有力な手段であることが実証されたので、今年も一部分のトピックで採用しています。

今回は11月15日(月)に行われた1日目のダイジェストを各トピックの運営担当者よりご報告致します。

◆トピックコード 101    
「職業としての「研究者」について考えよう – 理系分野(地質学・古生物学)を例として-」
千葉大学教育学部理科教育講座 准教授 泉 賢太郎 先生 
 参加生徒数  生徒19名 報告者名 山崎果歩

 

1.トピック内容等
職業としての「研究者」というテーマで、研究者になるまでの道のりや、仕事内容についてご講演いただいた。生徒とのディスカッション形式をとった。研究者になるためには、大学院に進学したのちに博士号を取ることが必要である。研究者の職場は、大学や研究所、製薬会社などの企業、博物館など多様であり、職場によっては研究する内容が決まっていることもある。研究者にとって重要な要素としては、研究上のオリジナリティーである。就職できるまでの道のりが長く、お金もかかるので、周囲の理解が必要であるという現実的な話や、泉先生の職場での仕事内容など、具体的に研究者に関してお話いただき、生徒らも納得した様子であった。

2.生徒の感想
・研究者になることについての具体的なことがたくさん分かった。教授や准教授などの学生を指導する立場になったら研究を自分の手ですることはほとんどなくなるということを初めて知った。また、海外では実験方法や理論を考える専門の人と、その人からもらった実験方法に基づいて実験だけをする人で完全に作業を分担して効率よく研究をするという例があることを初めて知った。そして、研究者になるには博士号が必須で、大学で努力をして信頼や実績を得ることが本当に大切であると知った。

◆トピックコード 102    
「学生時代にすべきこと」
 日本科学技術ジャーナリスト会議 理事 山本威一郎 先生 
 参加生徒数  生徒36名 報告者名 三井田真由美  

 

1.トピック内容等
主に高校生を想定しての進路選択のお話。将来は、理系文系はあまり関係なく、学生時代に友情を深めておくとよいと、生徒にアドバイスをされました。ガイヤの夜明けで特集のあった、前サイゼリヤ社長正垣泰彦氏のビデオを見ながら東京理科大の卒業生の紹介もしていただいた。

2.生徒の感想
・将来について考えるきっかけになった。やりたいことは職業になりにくいと思っていたので、大学に入ってからでよいと聞いて、やりたいことをやればよいと思いました。

◆トピックコード 103    
「サンゴの白化に関係する化学物質 ―海の豊かさを守るとは―」
 日本薬科大学 教授 和田重雄 先生

 参加生徒数 23 名  報告者名 名取慶 

 

1.トピック内容等
はじめは生徒達の10秒自己紹介からです。生徒達はサンゴに対する興味だけでなく、海や海洋生物に興味があるから参加したという生徒が多くいました。一方で、SDGsは知っているものの、SDGsに対する何らかの活動を行っている生徒はほぼいないという事実がわかりました。残念ではありますが、これが現実ですね。

次は、本題であるサンゴの白化についてです。原因は、高水温・低水温・強い光・紫外線などの影響や、ヒトデによる捕食の影響が知られ、特に活性酸素による影響が強いそうです。

最後に、生徒達は和田先生が用意してくださった記事を読み、30秒で発表するという課題にチャレンジしました。この発表活動は、それぞれ読む記事が異なるため、多くの情報をもとにサンゴの白化を理解する良い機会になりました。読まれた記事の中には、日焼け止めクリームの中に含まれるオキシベンについて扱ったものがありました。オキシベンは1ppbという極小の濃度で、サンゴを白化させることが報告され、ハワイ島では販売禁止や製造禁止となっているそうです。

講義だけでなく、資料を読み、発表することで、主体的に「サンゴの白化」ついて学ぶ機会となり、環境に対する理解が深まりました。

2.生徒の感想
・サンゴの白化の原因がわかってよかったです。日焼け止めクリームだけじゃなく、洗剤とかの使用を少なくできるようにしようと思います。

◆トピックコード 104    
「世界の「食」をのぞいてみよう」
 女子栄養大学 准教授 衛藤久美 先生

 参加生徒数 23 名 報告者名 和田光

 

1.トピック内容等
前半は世界の食事方法に関するグループワークを行った。3人1組になって班を作り、課題に対する解答をグループで話し合い、学年やクラス関係なく取り組んでいた。

それ以降はワークシートにスライド内容を記入していく形式であった。各国でフードガイドを作成しているが、食文化や食習慣が様々であり、特に料理でのグループ分けをしているのは日本のみであった。

事前課題の3日間分の朝食を主食・主菜・副菜に分けて記入することにより、バランスの良い食事かどうかがわかった。食べ物を通じて世界と繋がっていることを実感し、この講義が終了した。

2.生徒の感想
・バランスの良い食事かどうかがわかった。
・海外産の食品を食べることにより、世界と繋がっていると実感した。
・こんなに多くの食品廃棄量があると知った。

◆トピックコード 105    
「学びを科学する」
 神田外語大学  客員講師(常勤) 高橋一也 先生

 参加生徒数 18名   報告者名 高谷哲司 

 

  1.トピック内容等
今回の講座では脳科学の立場から、学びというものを様々な観点から分析した。脳は様々な働きをしている。脳の働きの多様性が、人間の多様性をつくっているともいえる。現代は、人間の多様な能力を最大限引き出せるような教育のあり方が求められている。以上のような趣旨のもと、発想力を問うかたちへと変化した近年の入試問題の紹介、レゴブロックを用いた授業、講師が実際に勤務した高校で行った教育環境改善の取り組みの紹介などが行われた。生徒がアクティブに参加する場面も設定され、90分間があっという間に過ぎた授業であった。「学び」のイメージが「学校の授業」や「テスト勉強」など、非常に狭いものになってしまいがちな中高生にとって、きわめて刺激的な内容の授業となった。

2.生徒の感想
・”学ぶということは学校で行う学習だけでなく人それぞれ異なる個性、得意分野があるためその個性を伸ばすことが大事だと思った。また周りの人や場所など環境を変えて学びを行うことが大切だとわかった。”

◆トピックコード 106    
「全身疾患に対する歯科医療の役割」
 日本大学松戸歯学部   専任講師 齋藤 真規 先生

 参加生徒数 17名   報告者名 白井恵美

 

1.トピック内容等
 歯科における疾患の解説や、その疾患の原因となる細菌等の説明があった。口腔細菌は、全身疾患に関与しており、口腔細菌が血流に入り、残留することで疾患を引き起こす。例として、誤嚥による肺炎、歯周病原細菌の毒素によるインスリン分泌の減少による糖尿病の悪化、陣痛促進物資が産出による妊娠トラブルなどがある。また、口腔細菌の酵素は、かぜウイルスの吸着も補助する。

 そこで、歯磨きが重要となる。

 コロナ禍における、留意したい歯磨きエチケットや、個室トイレの感染対策なども紹介された。次亜塩素酸ナトリウム、アルコール消毒が、エンベロフの膜を壊し、ウイルスがくっつかなくする。また、マスクや手指消毒も有効とのことである。

2.生徒の感想
・私は医学部にすごく興味があります。このトピックに参加し、歯の病気が全身の疾患に根強く 関わっていることなどを教えていただきました。歯学部に進学したとしても、モチベーションが下がらなさそうだなと思い、将来への選択肢がまたひとつ増えました。
・とても充実した時間を送ることが出来ました。楽しかったです。 微生物には悪い菌もあるが、その悪い菌も使い方によって人間に役立つと知り、微生物は面白い!と感じました。
・先生と連絡先を交換し、微生物に興味がある旨お話しして、自分の興味のある研究をして いるラボが近隣にあることを教えていただきました。

◆トピックコード 107
「身近にある微生物の力」
 東京農業大学 生命科学部 分子微生物学科  准教授 鈴木智典 先生

 参加生徒数 22名  報告者名 池田皓

 

1. トピック内容等
 最初に事前課題として提示されていた「生活に関わるものに微生物がどのように関わっているか」について調べてきたことを生徒が発表した。その後は、生徒が調べてきた内容に沿って講義を行った。微生物の機能とは何か。また、発酵と腐敗の違いは何かなど、講師と生徒が対話形式による双方向の授業が展開されていた。生徒たちは、洗剤、化粧品、食品、衣料品など多くの日常の場面で微生物の力が活用されていることに対して、興味深く話を聴いていた。

2.生徒の感想
・微生物の力に驚いたという声があった。多くの生徒が身近な話題ではあるが、知らない知識であったため、非常に興味深く感じたという意見が多かった。

◆トピックコード 108 
 「グローバルコミュニケーションツールとしての英語の必要性 EdTechを使った英語学習」
 中央大学国際情報学部 准教授 斉藤裕紀恵 先生

 参加生徒数 10名  報告者名 小口美智

 

1. トピック内容等
グローバルコミュニケーションツールとしての英語は今後重要さを増す。インターネットをツールとしてzoomなどを用いたものである。生徒たちも何名か、それらのアプリを使って海外ないし国内での交流をしている者が居た。斉藤先生からは、TEDなどの視聴を一日10分でもすれば、英語力の伸びが期待できるとのご助言をいただいた。

圧巻であったのは最新のVR体験ができるデバイスであった。先生やユーザーがコントローラーを使いながら、世界中のアニメーションを出し(たとえばタイムズスクエア)、実際に海外に居るような気分になれる、そしてタイムズスクエアについて英語で会話をしたりすることが出来る、というものである。VRを体験した生徒にも大変好評であった。

2.生徒の感想
・授業そのものを楽しんでいた。英会話が得意な生徒の参加が複数居た。

◆トピックコード 109    
「『世紀の原爆写真は語る-核軍縮に向ける若き力ー』」
 広島市立吉島東小学校 教員 大西知子 先生 
 参加生徒数 21名 報告者名 角田進

 

1. トピック内容等
①核兵器禁止条約発効となお残る課題
②各国の核兵器保有数と被爆の実相(核兵器の非人道性)
③世紀の原爆写真は語る【なみだのファインダー】(原爆の証言者)・「生と死の境界地点」(DVD視聴)・原爆災害を記録した松重美人さんが語った言葉・原爆写真に撮影されている後姿のセーラー服の女性・写真の果たす力
④【核軍縮に向ける若き力】・被爆者の聞き取り調査※調査の手記などを刊行・平和に向けて芸術的な取り組み(ビデオ制作、演劇、平和サークル、署名活動・高校生平和大使募集等)

※生徒の様子:真剣なまなざしで原爆写真をキーワードとし、自分たちが核軍縮に向けて何ができるかを考えていた。東京で活動しているサークルを聞いていた。写真という媒体が目から入り、しっかりと心に刻まれていたようだ。終了後、多数の生徒が、今後の具体的な活動に向けて大西先生と話し合いをしていた。

2.生徒の感想
・今日知ることができた事実や自分が感じたこと、考えたことを周囲の人たちにしっかりと伝えていこうと思う。
・自分たちが大人になったら、未来の子どもたちに語り伝えていきたい。
・自分が今何ができるかを真剣に考え、実行に移していきたい。

追記:当日参加した生徒の発案で、大西先生にご紹介いただいた東京在住の被爆者のお話を聞く会を開催することになった。12月27日(月)の午後、順天高等学校にて行われる予定。

◆トピックコード 111
 「消費者は何を見て食品を購入しているの?」
 東京農業大学 食料環境経済学科 消費行動研究室 助教 菊島良介 先生

 参加生徒数 24名  報告者名 福島理奈

 

1. トピック内容等
商品としての食料品の特徴は、必需性と飽和性、安全性、習慣性、生鮮性に分けられる。
近年の野菜消費に関して、食の簡便化志向や調理の外部化が挙げられる。産地や内容による違い・属性や好みの違いを目的として、選択実験が行われた。結果として、安全志向クラスと低価格・簡便化志向クラスに分けられた。

生徒からは、国内産と外国産の評価の違いや、東北の原発問題がどのくらい食品購入の際に影響を与えているのか等の質問があり、積極的に参加していた。

2.生徒の感想
・私たちが意識せずとも食品を過去の経験から選んでいるということに気づいたこと。
・経済学の視点から人の選択を分析できると言うこと。選択実験という手法。
・食品を購入する際、消費者は安全性、必需・飽和性、生鮮性、習慣性、そして値段を考えて購入していることがわかった。また、どの点を重要視するかで食品の選択が大きく異なると知った。

◆トピックコード 112    
 「コンピューターの発達が私たちの生活にどのような影響を与えるのか」
 ヤフー株式会社 システム統括本部技術支援本部ServiceDeskチーム
 佐野正宗 先生
 参加生徒数 44名 報告者名  吉原正寛

 

1. トピック内容等
ハードウェアの進歩、ソフトウェアの進歩、私たちの生活の変化に関する解説をしたうえで、グループディスカッションをさせ、生徒に発言させ、その質問に講演者が答えるという形式のプログラムでした。生徒達の中には自ら発言をする生徒も数名いたが、担当教員も生徒を指名するなどして、活性化に尽力した。最後の質疑応答でも、「IT業界で今後必要とされる人材は?」「IT人材に数学は必要か?」などの質問も出た。

2.生徒の感想
・将来において参考となった。今後のITの未来が少しわかった気がする。

◆トピックコード 113    
 「中高生のためのコーチング入門」
 順天中学校高等学校  教諭 
川本真一 先生
 参加生徒数 27名  報告者名  矢口雄翔

 

1. トピック内容等
初対面同士でのペアワークを多数交えながら、コーチングとは何かについて、少しずつ理解を深めていきました。
はじめに、会話と対話のちがいについて意見を出し合い、ペアワーク①として、4S質問(住処、出身、仕事、趣味)をテーマとして話をしました。次第に打ち解け、3分程度の時間の中で盛り上がりを見せるペアも多かったですが、テーマに沿って話すだけでは対話とはいえないと、認識を共有しました。
次に「きく」ことに意識をし、ペアワーク②として、苦手な科目を克服するには?というテーマで話をしました。相手の話を「きく」ということは、やや難しく感じている様子もみられました。
そこで、初対面で相手の話を「きく」には、相手をタイプ分けして相手の傾向を知ることが有効だということで、ペアワーク③として、相手の特徴を数値化して伝えました。
さらには自分自身も同様に数値化し、自己評価と他己評価を交換して、自分と他者が捉えている自分が異なる、という気付きを得ました。人には自分では気付いていない側面があり、本当にチャレンジしたいと思っていることに1人では気付きづらいため、他者が気付いて教えてあげることが必要であるということを実感しました。

最後に生徒たちは、自分にとってのコーチングを、言葉にしてまとめました。

2.生徒の感想
・まずは自分自身と向き合うこと
・人は自分のことに自分で気付けない。だから誰かが気付いて伝えてあげることが大切。
・コーチングにとても興味がわき、探求活動のテーマにもした。
・コーチングによって自分のことを少しでも考えると将来自分のためになると思った。

 

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