お知らせ

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第2回探究報告会をオンラインで実施しました。〜353件の動画で一斉発表〜
本校がスーパーグローバルハイスクール(SGH)に指定されていた2014年度から18年度にかけて、毎年2月に「SGH活動報告会」と題して、研究開発の報告とともに、生徒の活動の主要部分である課題研究の発表会を行っていました。指定終了後、開発した教育課程にしたがって、全校生徒が総合的探究に取り組むこととなったため、昨年度からは「探究報告会」と名前を変えて実施しています。
昨年度は実験段階の実施で、高等部を中心に発表希望者がポスターや口頭で発表する形式でした。希望者参加にもかかわらず134タイトルの発表が集まりました。それを受けて、今年度は高等部2年生全員が海外研修先を調査対象とする課題研究をポスター加工等の形で発表するべく準備を始めました。ご承知の通り、2020年夏季の海外研修はすべて中止となり、課題研究はいったん頓挫する形になりました。4月の段階で課題研究テーマを新たに選びなおし「Re探究」として高等部2年生全員が取り組むことになりました。海外研修に係る課題だけでなく、より幅広い分野から課題を選んで探究を進めました。冬以降、国内に実地踏査に出かけることも認め、できるだけ机上の空論ではなく実態に基づいた研究になるように考慮しました。また、昨年度の報告の様子を見ると参観者と発表者が入り乱れてかなり密集した状況になっていたので、オンラインによる発表とすることを決断しました。
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オンライン発表の基本はポスターです。パワーポイントでポスター1枚を作成し、それに音声を載せて発表とする形としました。縦型のポスター全体を画面に映すと、細かい部分が見にくいため、全体像を見せた後で各部分を拡大して、ある程度のアニメーション等を挿入しながら発表することを認めました。「Re探究」の標準的な発表形式はパワーポイントスライドに音声を載せた6分以内の動画ですが、一部の生徒は今回の課題研究を大学の学校推薦型選抜や総合型選抜に応募する際に資料として提出することを考えていたので、上位区分として10分以内の動画とする部門を作りました。2月19日に行われた報告会には高等部2年全員の個人発表を含めて353件の動画が掲載されました。
発表会当日の19日、生徒は登校しますが、Wifiが整備された学校の構内に散らばって、各自のPCで発表動画を見ます。発表のプラットフォームは生徒が日常使っているGoogle Classroom(TM)で、探究発表会用のクラスルームから、テーマ分類ごとのクラスルームにリンクが貼られています。テーマ分類ごとのクラスルームの様子は上の図のようなもので、それぞれの題目の動画がアップロードされているyoutube(TM)へのリンクが掲載されています。動画のパワーポイントの1枚目は題名で、2枚目にポスターが掲載されています。ポスターは下の図のようなもので、対面発表会ができるようになったら、プリントアウトしてポスター発表ができるようになっています。
オンライン発表会の最大の欠点は、質疑応答がやりにくいことです。本来は発表者がライブで質問を受けるのがよいのですが、今回はその代りにGoogle Form(TM)で実施する評価フォーム(下図)に50字以上のコメントや質問の入力を必須にしています。また、当日全教員に発表を割り振り、教員が少なくとも一人コメントを残すように配慮しました。
来年度、対面での実施ができるかどうかは不透明ですが、オンライン形式で全員参加の発表会ができることが確認できたのは大きな収穫でした。