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高校2年生 タイ研修旅行報告
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高校2年生 タイ研修旅行報告

 高校2年生20名の生徒が、7月24日(月)から8月8日(火)まで、16日間のタイ研修旅行へ行ってきました。

 タイ研修旅行の行程は、大きく5つに分けられます。1つ目は、タイ第2の都市チェンマイでの児童養護施設訪問。2つ目は、山岳民族の村でのホームステイ。3つ目は、パヤオでの学校交流。4つ目は、首都バンコクでのホームステイ。5つ目が、観光です。

 まずは、施設訪問について。チェンマイでは4つの施設を訪問しました。それらの施設では、親をAIDSによって失った子ども達、路上で物乞いをしながら生活をしていた子ども達、国籍を持たない子ども達、様々な事情で親と一緒に暮らすことができない子ども達など、色々なバックグラウンドを持つ子ども達と出会い、短い時間ではありましたが一緒に遊びました。子ども達の笑顔の背景にあるタイの社会が抱える問題、その問題に向き合いながら子ども達を支えようとしている人たちの活動を目の当たりにし、生徒達は日本のこと、そして自分自身のことを見つめ直すきっかけになったかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 次に、山岳民族の村についてです。ホームステイを行う前に、私達は現地スタッフのダイエーさんと出会いました。ダイエーさんは日本で農業を学び、その技術を山岳民族の方々に教えることで村の活性化を支えている人です。山岳民族について、農業について、麻薬についてなど色々なことを学びました。私達が訪問したローチョ村はコーヒー豆の栽培をさかんに行っていました。そのおかげで、村は生徒達が想像していたよりも栄えていて、テレビや冷蔵庫といった電化製品を持つ家もありました。道路の整備も進みつつあり、都市と農村部や山岳部との距離が近くなっていることを感じました。村では、子ども達とカレーを作ったり、日本から持ってきた古着を売ったりするなどの活動もしました。

 次は、タイ北部の都市パヤオでの学校交流についてです。パヤオのピッタヤーコム校との学校交流は、日タイ修好130周年記念事業の一環として行われました。ピッタヤーコム校の日本語学科の生徒と本校生徒で日本語を活用したアクティビティを行ったり、ムエタイを教えてもらったり、両校のダンスを披露しあったりしました。ピッタヤーコム校の生徒の語学に対する意識の高さに、本校生徒も少なからず影響を受けたことでしょう。

 次は、バンコクでのホームステイについてです。バンコクでは、王立のチットラダー校の生徒の自宅にホームステイをさせてもらいました。土曜日と日曜日の休日を利用して、寺院などの観光名所に行ったり、ショッピングを楽しんだり、中には海水浴を楽しんだ生徒もいました。また、学校訪問の際に、タイの民族衣装を着ることができました。4泊5日の短い時間ではありましたが、密接な時間を過ごさせてもらいました。次に会う約束をしている生徒もおり、今回のことをきっかけにして、さらに深い関係を築いてくれたら嬉しいなと思います。

 最後に、観光についてです。観光のメインの1つは象乗り体験です。象に乗ってのトレッキングはとても楽しかったです。象の皮膚のかたさや、どんな斜面でも安定して降りていく象の脚力に驚きました。また、象のショーの見学も楽しかったです。サッカーをする象や、鼻で持った筆で絵を描く象に、生徒達も興奮していました。観光のメインのもう1つは、世界遺産であるアユタヤ遺跡の見学です。顔が無い仏像が何体もあり、かつてタイがミャンマーと戦争していた時代の名残を感じることができました。

 15泊16日という期間があっという間に感じたと生徒達は言っていました。さらにその1日1日が濃厚であるということも言っていました。今回の研修旅行で生徒達は、色々な人と出会い、色々な言葉をもらい、色々なことを考えたと思います。今、感じることもあれば、もう少し時間がたってから改めて思うこともあるでしょう。旅行のテーマは、「見ようとしなければ見えないものを、見る力」でした。生徒達に見えたものは何だったのでしょうか。

 

 

 

 

 

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