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お知らせ

社会福祉部アニマルウェルフェア(平飼い卵)の勉強会
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お知らせ

社会福祉部アニマルウェルフェア(平飼い卵)の勉強会

5月10日(金)放課後、社会福祉部と希望する生徒が、ワークショップ「アニマルウェルフェアって何?」を受講しました。講師はザ・ヒューメイン・リーグ・ジャパンの上原まほ(カバリヤまほ)さん。上原さんは、順天高校のSGHの海外支援スタッフでもあり、日ごろから様々な活動を支援していただいています。

「アニマルウェルフェア(動物福祉)」は、食用に使われる動物たち(家畜)の飼育の現状を考え、生産性や効率性を優先するだけではなく、動物たちが生きている間、動物が快適に生活ができるような配慮をし、福祉を担保した飼育をすることを言います。すでに、欧米では家畜は感情のある生き物であるという意識が高く、人道的な飼育を確保するための飼育に対する法律規制があったり、企業が自主的にアニマルウェルフェア政策を掲げていたり、多くの取り組みがあることが知られています。もちろん、2020年のオリンピックにも含まれている取り組みです。選手村における食材の調達については、栄養面や衛生面などはもちろん、「持続可能性」の観点から基準が定められていて、畜産物については、食品安全、環境保全、労働安全に加えて、アニマルウェルフェアへの配慮が必要とされています。

上原さんの活動は、海外の動向を受け、日本でも卵の生産に使われるニワトリを現在のケージ飼育(バタリケージ)から、平飼いや放牧に変えていく活動です。そのために企業と協議をし、実際にサプライチェーンに平飼い卵を増やし、市場に平飼い卵が増やす活動をされています。

今回のワークショップで生徒たちは、現在ニワトリがどんな過酷な状況で飼育されているか、そして、動物の苦しみを少しでも減らすために、何ができるのか。平飼い卵にすることで、ニワトリの生活の質にどのような変化がもたらせれるかを学びました。また平飼いを推奨する際に企業や消費者が抱える課題、影響などを考えました。

今後、社会福祉部では、平飼い卵を使っていただくように企業に働きかけるプロジェクトを検討し、実際に企業に提案をしていく予定です。

 

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