お知らせ

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理数選抜クラスの生徒2名が日本薬科大学主催の細菌学実験に参加!
8月6日に大学で行われた細菌学実験に、理数選抜クラス2名が参加しました。午前中は、大腸菌を用いて、グラム染色および光学顕微鏡での観察方法を学びました。3~4名が1つの実験台につき、大学の学生が実験アシスタントとしてついてくれます。まずは、「グラム染色」とはなにか等の知識を学び、その後に実験。実験は、一人一人で行います。
実験手順の説明 | 実験の様子 |
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他の学校の生徒と1つの実験台で実験を行うので、自然と交流できることも、この実験実習の大きな魅力です。午前中の実験では、不活性化した大腸菌を使って、グラム染色法に取り組みました。実験は、無事成功。この記事の顕微鏡写真は、当日生徒が撮影したものです。
お昼は、大学の学食を利用します。本校の生徒はそれぞれ、同じ実験台で実験している他校の生徒と仲良くなり、楽しそうに昼食をとっていました。
午後は、午前中の手法を用いて生徒個人個人が持ってきた「菌を含むであろう食品サンプル」で染色・観察の実験です。本校の生徒1名は「かつお節」、もう1名は「麹」でした。液体サンプルの場合はそのまま実験に使えますが、「かつお節」は固形、「麹」は濃度が高すぎるため、懸濁液を作成した後に上澄み液を用いて実験を行っていたようです。
アシスタントの方に助言をもらいながらも、グラム染色を行い、いざ観察!
かつお節は、発酵の菌が少量だったため、観察時に染色された細菌を見つけることに苦労していました。麹は、染色も観察も上手くいったようです。
実験後は自分の食品サンプルだけでなく、他校の生徒の味噌・乳酸菌系の飲料などの菌も顕微鏡で見せてもらいながら、和気あいあいと意見を交わしていました。最後に、実験台の代表1名が、同じ実験台で見ることができた菌類のサンプルごとの形状の違いなどを総括発表して、閉会となりました。
担当してくださった大学の先生から、人間の細胞の分裂速度と大腸菌の分裂速度の違いや体内の赤血球の入れ替わり日数、空気にも体内にも多くの菌類が存在し、共存していることなどをきき、興味をかきたてられたようです。
以下、今回参加した生徒の感想です!
今回の実習では、最初に大腸菌を用いてグラム染色の方法を学びました。この時に授業でやるような酢酸で核を染めるのとは違う、細胞壁を染める染色液や細胞内の物を染める液など、別の器官を染める新しい液や方法を知ることができて勉強になりました。午前中に学んだことを生かし、持参したかつお節に使われてるカビの染色を試みましたが、実際には上手くいきませんでした。かつお節は、菌以外の混合物が染ってしまったことや細菌やカビが少なかったことが原因なのではないかと考えています。でも、先生や同じ班の人とたくさん考察ができて楽しかったです。今回の体験は本当にたくさんのことを学べて良かったです。 |
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SA(スチューデント アシスタント)の方々が少し詳しいことも教えて下さり、学校ではなかなか学ぶことのできない内容でとても面白かったです。また、実際に自分で細菌を見ることができた時には教科書とはどこか違う面白さがありました。 |
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